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静馬!しっかりしなさいっ!


「バチン」


ガストで、会社の先輩のクランプが私をビンタした。


「静馬、しっかりしろっ」

「はっ」

「いいか。この日本は総理大臣が国を引っ張ってゆくんだ。大統領制じゃない。あと、戦闘ロボのんてないんだ」

「そういえば、そうかもしれねい。じゃあ、俺は何を見ていたんだ」

「妄想だよっ」

「はぐわっ。俺はそんなことをしていたのか」

「そうだよ。だから、もう、お前は小説を書くのをやめた方がいい。妄想性のアレだから」

「わかった。言われてみたら、そんな気もしていたような気がしたんだよ」

「うん」

「つまり、すべては気のせいだったんだね」

「そうそう」


  読者よ。もうそろそろ、私は自分の妄想性疾患が恐ろしいのでこの小説は、終わりにしたい。断腸の思いで。


  さらば

  

(作者注 この小説はまだバリバリに続きますっ!)


 「俺もおかしいと思ったんだ」


ガストで私こと、徳田静馬は会社の先輩たちと、談笑しながら話を繰り広げていた。特に、ガルダン(→ゴルダン。原文ママ)がよくしゃべった。だから、モテるのだろう。


「何がだい」

「登山で年間300人も死んでいるんだよっ」

「そうか」

「つまり、登山というのは、自殺行みたいな部分もあるんだよ」

「日本は山がちな所が多いからね」

「そう」

「多くの人がそういう自殺と紙一重なことをしている。たとえば、バイクでツーリングというのだって、あれだって、ヤバいだろ」

「令和二年で、原付などを含めて、死者は500人」

「あれ?意外と少ないな」

「いや、怪我をする人は年間30000人だよっ!」

「うぐはっ。登山とバイクだけでそんなに」

「そうだよ。そして、風呂の死者が、19000人だよ」

「あぐはっ」

「そう考えると、登山しない。バイクに乗らない。長風呂しない。これだけで、生存率は上がるな」

「うん」

「大切なのは生存率だと思う」

「静馬、最近、本当に良いこと言うなあ」

「えっ?そう」

「うん。その内、良いことあるよ」

「俺もそんな気がしてきた」

「そう。俺思うんだけど、人生、気のせいだからさ。だから、良いと思えば良いことしか起きないし、悪いと思えば悪いことしかないのさ。それが、引き寄せの法則の正体だよ」

「なるほど」

「たとえば、長風呂している人はそれが快感なんだろう。バイクをしている人は「俺かっこいい!ヒャッハー」なんだろう。登山している人もハイになっているんだろう!そういう人たちは死亡率のことは考えない。考える前に死んでいる。そうではないとは言わせないよっ!!!」

「誰に対して言っているんだよ」

「いや、ごめん。とにかく、君はこれからも小説を書きなさい。そうしていれば、ハッピーという誤解があるんだろう」

「そうそう。誤解というか、気のせいね」

「そうそう。もう、今、喋っているのが、静馬だか、鉄夫だか、わからなくなってきているけど、そーゆーことしないってのも、つまり、危ないことしないってのも、一つの人生だな」

「うん」


  

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