作戦会議
「それで、次の任務は何ですかね。お頭」
クランプは爪を磨きながらスパゲッティを食べている。ここは、私の家の近所のガストであり、この前、会田鉄夫と話していたところである。今は、株式会社コワシヤ本舗の連中と一緒に、昼食兼ミーティングみたいなことをしている。椎名小豆太郎は、ここでは仮面をつけてはいない。目立つからである。だから、知らない人が見たら、柄の悪い人たち、という感じであろう。
「ガルダン強奪には失敗した。しかし、我々はとんでもなく優秀なパイロットをスカウトすることができた。これで、新しい作戦を立案することができるというものだ」
「いや、もう何でもやりますよ。椎名様。もう、俺には怖いものなしですよ」
私はなかば自暴自棄になっていた。ついちょっとさっきに、テレビで録画していた「ワイルドバンチ」という映画を見たのも原因かもしれない。その話をすると、ゴルダンが、
「そういえば、『魔境伝説 アクロバンチ』という巨大ロボットアニメもあったな」
と呟いた。
「そうそう。バンチとは、束とか、野郎ども、集団とかいう意味らしい」
「コミックバンチってのもあるな。あれは確かに、週刊ジャンプから抜け出した、野郎どもらだ」
「ああ。話は変わるが、『月刊エース』を買いたくなってきた」
「ああ、ガンダムの漫画がいっぱいあるやつね。あれは至高だね」
「うん」
「そんなことはどうでもいい。次の作戦の説明にうつる。政府軍は、とうとうやってはいけないことに手を出してしまっている」
「何ですか。椎名様」
「それは、超能力だよ。無理矢理、人間を超能力者にしようとしているんだ。サイキックガルダンというロボを研究しているらしい。そんなものが完成したら、我々の命はない」
「でも、旦那。あんな、ザーゴなんかで戦えませんよ」
とクランプ。彼は、眼鏡をかけて鼻が異様に大きい男だった。
「今度は、グズーとか、ドルルもあるよ」
と椎名が言うと、ゴルダンがゴリラのようにウホウホと胸を叩く。
「ザーゴとは違うのだよ。の、グズー。
そして、ホバー移動のドルルか……面白そうだな」
「ああ。とにかく、研究所を急襲しようと思う。いいな」
「アイアイサー」
とクランプとゴルダンは敬礼して答えた。




