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ガルダン  作者: 角筆夫
無職
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生きとる


 まあ、父に関しては、適当に「大丈夫だ。がんばれ」と言ったら何とかなるだろう。そもそも父が狂っているのは、話をすればややこしいが、母が狂ったから。ということもある。


 私の母は、私が小学一年生の頃くらいから発狂して、そのままずっと私が二十五歳くらいになるまで、放置されていた。


 父も私も、他の家族も無視していた。しかし、ある日、緊急措置入院で、精神病院に運ばれて、今は別のところで生きている。


 私は、この時になるまでなんとか、コンビニで働いて生きているが、正直、何だか、やる気が起きなくて、フラフラしていると言っても過言ではないだろう。


 父の方は、生活保護やったり、警察に捕まったりを二回したり、色々やっているが、現在は、まあ、週に二回、キリスト教会に行って、そこでの活動を生き甲斐としているらしい。


 私にも入信を勧めるが、私は父の話なんか聞く耳持たないし、キリスト教に入信というのも何だかおかしいのでしない。父は定期的に、私に変な電話をしてくる。大体、酔って、嫌がらせのようなことを言ってくる、が、考えてみたら、割と当たり前なのかもしれない。向こうにしてみれば不安なのであろう。だが、それの相手をして私までが倒れてしまっては、共倒れである。ある程度、無視しないといけない。


 父は、自分がおかしい人間だとは毛ほども思っていない。読者は、どう判断するか知らないが、私も父と接しているとそんな感じはする。


 というよりも、どんな、たとえば、重犯罪人でも、自分は自分のことを正常だと思っているのらしい。なぜかと言うと、「自分は狂人である」というマインドセットがないのだろう。それができるのは、役者の人とかではないだろうか?


 意外と、当人は、平静そのものなのである。そして、自分のことを知的とさえ思っている。私なんかもそういう部分はある。


 だが、今、私にとって、大切なのは市役所に書類を出すことなのであるが、それも、今日が締め切りらしい。それができたら、このブログに報告しよう。


 いや、これはブログではない。小説だ。私の中で、もし、この小説が評判が出たら、お金の不安も払拭されるのではないかと思っている。なかなか、そんなことはないかもしれないが、あったら嬉しい。


 そう。今は、嬉しいことを、かりそめの話でも楽しんで、現実逃避するしか、手段がないのだ。それほど、今の私はどん底にいる。


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