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第73話 護衛の依頼

はじめてのフリーマーケットを開催、そしてジュリアナ姫が僕の家に住んでから2か月ほどが経った


この2か月

冒険者と領主としての仕事も少しずつ板についてきた


もちろん、休みの日は欠かさずトレーニングに励んでいる

でも、以前のトレーニングとは少し違う


まず、シーナさんの体力作りから始めた

彼女は最初の僕とのトレーニングはまったくといっていいほどついていけないほど

ひどかった


50m走っただけでも息切れするほどだ


これには、さすがの僕も何といえばいいのか分からなかった


1週間走りを重点に置いたトレーニングをしてみて

10kmまで走れるようになっていた


正直、シーナさんの飲み込みは非常に速い

1週間でここまで力を伸ばすをは思わなかった


次は魔法と運動を兼ねたトレーニング

シーナさんは火・水・光の3つの属性が使える


それぞれの特徴を生かした魔法を連発させる

そこから、魔力を一気に枯渇させ

その状態を維持させる


そう、これは

昔父さんから教わった練習法だ


初めては死ぬかと思う程きつかった


ここでも、彼女はあっというまに上達


シュルスターや僕との実戦形式のトレーニングでも

申し分ないほどの力をつけていた


「驚いたよ。シーナさん、思った以上にやる」

「同感だな、骨のある奴と戦ってみるっていいもんだ」

「どう、見直した?」

「「はい」」


僕はその一方で、昨日から魔法以外のトレーニングを始めている


それは、剣術だ

元王国騎士団長のリッコラさん、ユワンツェさん、トーマスさんに教えてもらってる


「リーヴェルさん、剣筋がきれいになりましたね。昨日はぶれ過ぎていたのに、1日でここまで上達する人は初めてです」

「リッコラさんの教え方が上手なんですよ」

「お褒めいただけるなんて、光栄です」

「でも、僕はこれで満足はしていません。もっと、教えてください」

「はい、ビシバシいきますよ!」


こういった修行を2か月ほど


シーナさんは動きが滑らかになり

魔法の発動も僕と変わらないほどの魔力の安定さ

力の制御をしっかりとこなしている


僕の剣術も

元騎士団の3人を相手にした実戦でも

負けることがなくなるほどにまでになった


団長も

「もうこれ以上教えることはありません」

と免許皆伝


そうした日々を過ごした


8月20日


パーティーメンバーは王宮に招かれていた


「リーヴェル、領主としての仕事は順調か?」

「はい、まだ慣れない部分もございますが、少しずつです」

「そうか・・・、お前たちを呼んだのは他でもない。2週間後の9月3日に、隣国アースラー王国で国王レイティッシュ・フォン・アースラー陛下と会談することになっている」



ディーレスト王国の西隣に位置するアースラー王国

人口は2000万人ほど


産業としては

海に面しているため、漁業が盛んな国だ

近頃では、農業にも力をいれているそうだ



「1週間後に出発する予定だ。その護衛として、リーヴェル率いるパーティーにもお願いしたいのだ」

「なるほど」

陛下曰く、王国騎士団も護衛につくそうだが、騎士団でもかなわない魔物が現れる可能性もあることを考慮され、僕たちパーティーにもお願いしたいというわけだ

道中、何が起こるか分からない


もし起こったとしても、僕たちの修行の成果を存分に発揮できるいい機会になるかもしれない


「シュルスターやシーナさんは問題ないかな」

「ええ」

「勿論だ」


「決まりだな。では、1週間後頼むぞ」

「「「はっ!!」」」



家に戻り


「アースラー王国か、どんなところかな」

「私は、8年ほど前にお父様と一度行ったことがあるわ。すごい賑わいを見せていた。王城自体が海を一望できる場所に建っていて、潮風がとても心地よかった」

「へえ、それは楽しみだね」

「あとは、その国の姫がまたすごいらしいのよ」

「どんなところがすごいんだ?」

「食に革命を起こしたんですって」


食に革命か

といわれても、あまりピンとこない


前世の食は

様々なジャンルの料理もあったし

そこまで関心がない


でも、ここは異世界

前世とは違う料理が出てくる可能性だってある


もしそうなら、是非一度食べてみたいものだ



それから今まで通りの日を過ごし

出発当日を迎えた

どうも、茂美坂 時治です

新章突入です

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