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第50話 思わぬ再会

闘技場内に全身を布で被った人が入ってくる


「だ、誰じゃ!?」

「いつの間に入ってきたんだ?」

「そ、それに・・・、この恐ろしいほどの魔力、人じゃ・・・ない?」


ツカツカと僕の方へを歩み寄ってくる


「久しぶりだな、リーヴェル」

聞き覚えのある声


「その声は・・・、シュルスターか?」

「フッ、覚えていてくれたか」

「忘れるわけないだろ。というか、2週間ぶりってことでいいか?」

「まあ、それでいい」


「え?リーヴェルって、あのリーヴェル・ジェスナー?」

「だって、ユーリ先生って・・・、え?」

「リーヴェル・ジェスナーさんは、赤髪の女性のような男性とは聞いていたけど・・・」


生徒たちも混乱している

まあ、ユーリ・クラウスは偽名だからな


「はぁ、お前のせいでさらに混乱が増してるじゃないか・・・」

「は?俺はただ、お前の名前を言っただけだが?」

「そうなんだけど・・・」

「そんなことより、お前に話があってきた」

「ちょっと、一旦整理させてもらおうかな。まず、ここまでどうやって来た?」

「簡単さ。魔王様と共にディーレスト王国に来たんだ」

「魔王って・・・、今はどこに?」

「国王と話しておられるところだ。心配するな、あの方は人間に危害を加えることは一切ない」

「そうはいっても、お前には前科があるだろ」


「今、魔王って言わなかった?」

「言ってましたわね」

「ってことは、あの布男は・・・」

「魔族・・・?」



どうやら気付かれてしまったようだ

僕はジェスチャーで布を取れと催促


布を取ると、2週間前より少し痩せているように見える


「うわ、魔族だ!!」

「こ、殺される!!」

「に、逃げろ!!」


場内はパニックに陥る


が、

「静粛に!!」

僕は思いっきり叫んで、彼らを落ち着かせようとする


「お前、やかましいな」

シュルスターは耳を抑えている

魔族は耳がいいのかな?


「で、話の続きだけど、魔王と共に来たのは分かった。だけど、僕がここにいると分かったのは何故だ?」

「魔王様が使い魔を使って、お前の居場所を探して、ここにいたと分かったという訳だ」

「なるほどね・・・」

というか、魔王を恐れない国王陛下もすごいな


「ここまでは、過程の話をした。本題は何だ?」

「単刀直入に言おう。俺をお前のパーティーに入れてくれ!!」

シュルスターは頭を下げて懇願する


「あの、それは自分の意思でか?」

「半分正解で半分が魔王様からの勅命でもある」

「勅命だと?」

「驚くだろ?俺は、魔王様からの命令であの地区を襲撃した。だけど、考えてみるとおかしかった。魔王様が人を殺せなどの命令は絶対にあり得ないと。魔王様は人を尊き生き物と思っているんだ」

「それが、その後にやってきたインディルトとかいう魔族の仕業だったと」

「そうだ。まあ、お前に鉄拳制裁を喰らったが、国に戻って魔王様からお前とパーティーを組むことを命ぜられた」

「魔王がそんなことを・・・。でも、それだと、命令に盲目的に従っているだけじゃないのか」

「そう思ってくれて構わない。俺は本当の魔族じゃない」

「どういうことだ?」


シュルスターは軽く呼吸を整えてから

「俺は、人間と魔族のハーフだ」


何ですと!!??


外見からはそんな風には見えない

明らかに魔族の風貌だぞ


「証拠ならあるぞ。思い出してみろ。あの時、魔王様の背中には羽が生えていただろ?」


襲撃の事を思い出す

魔王の背中には確かに羽が生えていた


でも、シュルスターにはそれがない

あの時は魔力を使って浮遊していたのか


「それがハーフの証だと・・・」

「ああ。しかし、魔力量だけは魔族の血を引いてるがな」


それで、僕以外の人たちは怯えているのか

「その魔力は抑えられないのか?」

「お前ほど器用じゃないんでね。できれば、やってるさ」


「話は変わるけど、僕とパーティーを組んでくれと言ったよね」

「ああ、それが・・・?」

「ちょうどよかった、僕と一つ手合わせ願いたい」

「それはつまり・・・」

「ああ、お前と勝負したい」


「ちょ、リーヴェルさん!?本気ですの?」

「心配ない。彼の実力を見極めるための勝負だ」

「そうじゃなくて、魔族に勝てるわけが・・・」

「お嬢さん、俺は以前にこの男にやられたことがある。まあ、鳩尾を喰らっただけだが」

「・・・」


「今度は本気で来い!」

「言われなくても」


生徒たちに

「とりあえず、ここから離れて観客席の方に移動してくれ」

と言って

軽く準備運動をする


終わったところで

「マイケル先生、合図お願いします」

「あ、ああ・・・」


さて、いっちょやりますか

どうも、茂美坂 時治です

50話目に突入しました♪

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