第45話 青の毒蛇団
事件後、僕は孤児院に戻っていて、そこにムーリット公爵とシーナさんが同席している
「また、リーヴェル君が事件解決するとはな。リーヴェル君は巻き込まれやすい体質なのか?」
体質の問題でもないと思いますが・・・
「それはさておき、青の毒蛇団についての資料を持ってきた」
この短時間で資料を集めるとは
しかも、冊子が分厚い
このグループどんだけやらかしてんだよ
ここから公爵の話が長くなるので要約しよう
青の毒蛇団が結成されたのは約50年前
元々は冒険者ギルドに属していたパーティーだった
しかし、メンバーたちは別の冒険者の手柄を横取りしたり、依頼者が決めていた報酬額の増額を強要したりなどかなり悪どいやり方が日常茶飯事だった
見かねた当時のギルドマスターは、彼らの冒険者資格を剥奪し、パーティーを解散させた
幸い、傷害や殺人などはしていなかっため、自分達の行いを反省するいい機会だと誰もが思っていた
ところが、いつ再結成されたのかは定かではないが密かにメンバー全員が集まって活動を再開させていたという
この頃から、王都周辺で行方不明者が続出するという奇妙な事件も多発していた
警備局の職員たちも懸命に捜索したが、誰一人見つからなかった
一体誰がこんなことをと職員たちは頭を悩ませていたが、行方不明者は増える一方
一人で外出しないこと、集団で行動するようになどの対策を講じたものの、効果は見られず、集団でも行方不明者が出た
やはり、犯人を見つける以外の方法はない
しかし、事件が収まる気配は一切ない
職員のみならず街の人たちも協力して犯人を捕まえようともしたが、それもダメだった
協力してくれた人たちも行方不明者となってしまったのだ
事件は20年以上続いていたことは確かだと公爵は言う
だが、それならケイトさんの孤児院に金の要求をしてきた意図は何なのか?
「その事は私が調べたわ」
シーナさんが調べた内容によると
彼らは拠点を一つに絞らず、転々と拠点を移していた
「つまり、彼らは新たな拠点の確保のためにわざとケイトさんに維持しやすくなる方法があると嘘を言ったということか」
「そう考えるべきね」
これで事件は終わった
・・・のはいいんだけど
ケイトさんとヘリッツ子爵ベッタリくっついてる
「あの、もしかして結婚を約束されたんですか?」
二人は顔を赤くして
「「はい」」
「おめでとう、ヘリッツ」
「おめでとうございます」
「式はいつ挙げるの?」
僕たちは二人祝福
「来月式を挙げる予定です」
「その時はあなた方も招待します」
「ぜひ」
「私も。ケイトさんの花嫁衣装早く見たいわ」
「会場は決めてるのか?」
「ここでしようと思います。この孤児院の隣に教会がありますのて、そこでしようかと」
「なるほど」
幸せな時間が流れていく
数日後、青の毒蛇団の公開処刑が行われた
執行者は、行方不明者の遺族たちだ
愛する者たちを惨殺したのだから、今度は彼らが味わう番だと遺族たちは言う
もちろん、これは国王陛下が許可したことだ
その光景は、歴史に残るほどの凄惨なものだったという
どうも、茂美坂 時治です
無事、事件解決です




