ep10 扇真の目覚め
「…真…扇…」
なんだ…? 声が聞こえる…
「…ったくほん…起きな…わね」
この声は…護香、?
バチッ!
「ガッ?!」
「あ、やっと起きた。 叩いた甲斐があったわ」
え? は? 叩かれたの? 倒れてるやつを?
「ってぇなぁ。もう少し何か他の方法なかったのか?」
「ないわよ。そんなことよりも重要なことがあるの」
そんなことではないと思うんだがなぁ。これより重要なこと?
「なんだ」
「街の城壁が壊され始めた。南門は既に壊されてる。ルナちゃんが能力で作ってくれた壁でどうにかはなってるけどそれもいつまで保つか分から…」
ドンッ!
瞬間、扇真は床を破壊した。驚異的な脚力による踏み込みは石材など豆腐と同じである。
「そう急がないの。 ルナちゃんは強いわ。 あんたが気に入ってるのは知ってるけど、だからこそ情報共有はしなきゃならないわ」
「…そうだな。先走った」
「それじゃ今の状況を教えるわ。 まず南門。 ここは今言った通りルナちゃんが魔物の侵攻を抑えてる状態よ。
次に北門。ここは今のところ一番被害が少ないわ。神谷が来る敵来る敵全員串刺しにしてるからね。」
ルナ…。 頑張って持ちこたえてくれ…。
「次は、東門。ここは魔物が結構きてるけど全部吹き飛ばされてるみたいよ。流石火乃香ね。
最後にここ、西門。あんたが寝てる間結構侵攻されて一度街に侵入を許しちゃったくらいには不味かったわ」
「今は大丈夫なのか?」
「えぇ。中央の領主様のとこから派遣されてきた人たちのお陰でどうにか」
…領主軍。この街の一番の権力者である領主直属の軍団。特にここには3人ほど強いと言われてるやつがいたはずだ。おそらくそいつらの1人。多ければ2人と数十人の部下がきているのだろう。
「ちなみにあんたは丸2日寝てたわ。 どんだけ効きやすいのよ」
「そんなに寝てたのか。 ファンナシオンだったか?」
「ファシナシオンよ」
「そいつは恐らく悪魔の中でも位が高い。 俺にとって相性最悪だ」
実際俺は精神に攻撃を受けるとすぐにやられてしまう。
「そこはどうにかして欲しいんだけど」
「これに関しては難しいな」
まぁいい。俺にとって相性最悪だろうが、"我"にとってはどうだろうな。次の戦に備えるとしよう
作者のお話
2つほどあります。1つ目は最近部活の発表会があって、それの練習のために全然投稿出来ていませんでした。
2つ目は嬉しいことに最近投稿した「ねぇ。わたし」と数ヶ月前の「テセウスの船」がランキングに載りました!ありがとうございます!でも何で「テセウスの船」が今さら載れたのでしょうか。




