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背中を流す

2OLの原稿が完成したので、こちらを再開させていきます。

天井で作られた結露が湯舟に落ち、高い音を鳴らす。そして、湯気の向こうの銀色鏡をぼうっと眺めていたら、突然その中の靄がかったドアが開く。

「はい、どーん!」

「はぁ!?」

そう言いながら現れたのは陽気な同居人。勿論素っ裸。そして、一言声を上げながらポーズを決める。

「背中を流してあげよう!」

それを見た私は別に背中くらいいいかと思い、湯船から上がって座椅子に座る。断ったら断ったで面倒な女なのだ。

「じゃあ、おねがい」

髪の毛を前に回して彼女に背中を差し出す。すると、やけに暖かく、やわらかい物が背中に当たる。そして、それが上下したら硬めの物も時折当たりながら、石鹸の泡が立つ音が鳴る。

何かがおかしいと、目を上げれば、彼女が彼女の体で私の背中を流していた。

「あんたは風俗嬢か」

私は呆然とそう漏らしてしまい。それを耳ざとく聞きつけた彼女が、悲鳴を上げる。

「風俗に行ったことあるの!?」

「ひ、秘密」

秘密ったら秘密なのだ。

彼女は露骨にショックと言う顔をし、口を覆う。

「私と言う者がありながら……!」

「うーるーさーいー」

騒がしく、愉快な夜は過ぎていく。

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