魔王城
「ごめん、待たせた。」
僕は3人に声をかける。
僕は一人で片を付けるタメに、皆には街の外に待ってもらっていた。
「全然、待ってないよ。アスカ。」
刀を3人に見せる。
「じゃあ、行こうか。魔王城に。イリス、もう一度運んで貰ってもいいかな?」
「構いません。アスカさんのタメならば。」
イリスの体が輝いて、ペガサスが現れる。
「イリス、魔王城まで、よろしく。」
皆を乗せて、ペガサスは空を駆ける。
一歩、一歩と魔王城へと近付く。
2時間程駆けると、魔王城上空に着く。
さすがに、上から魔王の目の前に行くとはいかないようだ。
門の前に降り立った僕達は門を蹴破る。
僕達は中を駆ける。
しかし、中には魔族がほとんどいなかった。
魔王の気配が段々近付いてくる。
そして、僕達の前に男が立つ。
「勇者以外は相手をしよう。勇者、お前一人で魔王の元へ行け。他を通すつもりはない。」
「僕が君を相手に戦うと言ったら?」
男はニコリと笑う。
「構わないぞ。私は勇者以外を留める役目をいただいている。勇者が望むなら、私は勇者も相手をしよう。」
「アスカ、先に行って。」
「フェリティア?」
フェリティアも微笑む。
「私達は大丈夫。すぐに追い付くから。だから、一人で行って。そして、先に魔王を倒してくれたら嬉しい。」
「わかった。すぐに戻る。」
僕は奥へと駆ける。
ドアを蹴り飛ばせば、勢い良く開いた。
「魔王!勝負だ!」
「おいおい、勢いいいなぁ。てか、もう一人の勇者はどうした?」
椅子に座って、魔王は笑う。
「置いてきた。」
「俺はあっちと戦いたかった。」
「なんでだよ?」
変態チックなにこやかな笑顔が一層深まる。
「女だったら、倒した後、楽しめんじゃん。」
「殺す。」
魔王も椅子から立ち上がる。
「おぅ、かかってこいよ?」
僕は刀を抜いた。
そして、一歩踏み込んだ。




