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第3話 数学の覇者

久しぶりに更新します!

何故鬼門なのか。それは数学担当の甘原先生がとんでもなく厳しいからだ。名前とは逆だね。ハハっ。


つまり、今見えている高平君と甘原先生の会話は幻覚が見えているということだろうか?


「いやいや、ここはこうでしょ。効率が良い」

「分かってないなぁ若い子は。遠回りすることで難しい公式を使えるんだ」

「知識見せびらかしたいだけですよね?それ」

「いいじゃないか、なかなか使う機会がないんだから」


横を見ると保美も「理解不能」と呟いた。うん、私にもよく分からない。


「つかお前花屋敷と付き合ってんのか、いいなぁ、青春って奴だ」


「はぇっ、違います違います」

私は即座に訂正した。さすがに高平君が可哀想だからだ。保美が私の訂正を聞いてうんうんと嬉しそうに頷いている。


「そうなのか?悪いな。高平にとうとう春が来たのかと思うと嬉しくてな」

「先生黙って授業続けてください、奥さんに先生が仕事って言って図書館に入り浸り数オリの問題解いてるのチクリますよ」


数オリとは何だろう。首を傾げていると高平君はちらっとこっちを見てふっとため息をついた。悲しいからやめて。


「数オリってのは数学オリンピックの略称。つまり先生は難しい問題解いて楽しんでる珍しい人間だ」

答え終えたので座りながら小声で解説してくれた。へぇ、そういえば小学校の時出る人募集してるの聞いたことある気がする。


「じゃあ次、花屋敷。」

「は、はい!」

つい声が裏返ってしまった。このタイミングで指名⁈どうやら天才らしい高平君の後⁈


凡人にはきついです、先生。


どうにか答えて着席した。横見たら高平君はもうコンテストのプログラムを組んでいて意識は凡人には理解できない領域(エリア)に飛んでいるようだ。


なので授業に集中させてもらおう。

お読みいただきありがとうございました

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