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地球温暖化を防ぐために。豪雨災害で死んだ青年はタイムリープを繰り返す  作者: nosiya
第3部:そして「カワイイ」エゴで世界は…
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第3部(第25話〜第32話)の改変内容

 第3部では、前作までの改変(産業革命の抑制、国際環境規制や自律グリッドの定着)を経てなお、人間の「映え」や贅沢へのエゴ、そして環境保全を「窮屈な檻」とみなす大衆の所有欲によって、二〇三〇年の未来が逆改変される危機を描きました。


第26話:欲望汚染の始まり

 一九五〇年代末のパリ。それまで環境アセスメントの枠内に生産を適応させようとしていたアパレルサプライチェーン全体(ブランド経営陣、デザイナー、化学メーカー)をハッキング。自制心を破却された大人たちの強欲な合意により、公式の二酸化炭素排出枠割当調定書の数値が十倍に遡及改ざんされ、衣服をワンシーズンで使い捨てる悪魔のビジネスモデル『ファストファッション(大量生産・大量消費・大量廃棄)』が一世紀前倒しで世界へ定着してしまう。


第27話:支給品ボトルの終焉

  一九六〇年代初頭のパリ。蓮が第19話で敷いた「5パターンの共通規格ガラスボトル」のインフラに対し、「ガラス瓶の回収・洗浄は不便でダサい」という大衆の心理を突き、異なる樹脂やメタルラメを溶着させ、当時の工業水準(そして現代)でも分別・再資源化が100%不可能な『複合多層デザイン・プラスチック香水瓶』を大量投入させる。公式のボトル規格法の文面を物理的に遡って書き換え、使い捨てプラスチック容器の全盛期を定着させ、物流効率を劇的に低下させた。


第28話:見えない毒の誘惑

 一九六〇年代中期のオハイオ州化学工業コンビナート。第17話の有害化学物質規制法の檻で苦悩していた化学メーカーの技術者たちに対し、「彩りと香り、ド派手な泡立ち」への大衆の物欲を突く。自然界の微生物では分子構造を分解できない猛毒の『アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)』ベースの液体洗剤プラントをフル稼働させる。環境適合アセスメント審査合格証の毒性項目を物理的に消去・隠蔽し、世界中の河川を分解されない極彩色の泡で埋め尽くす「泡公害」の地獄を定着させた。


第29話:ポイ捨てのパラダイム

 一九六〇年代末のイリノイ州大手ファストフードチェーン本部。ガラス瓶の回収・殺菌コストや炭素税のペナルティに窒息しかけていた経営陣を、「重い瓶を返しに行くのはダルい」という大衆の強烈な利便性欲求を流し込んで汚染。一度使ったらその場で捨てるリサイクル不能な『使い捨てプラスチックカップ・ストロー』のサプライチェーンを定着させ、公式の容器包装環境負荷計算シートのペナルティ記述を抹消。テイクアウト(食べ歩き)文化を爆発定着させ、海洋プラスチック汚染や、発展途上国へ資源名目でゴミを押し付ける『グリーン・コロニアリズム(環境植民地主義)』の最悪な因果を大量デプロイさせた。


第30話:絶景の陥落

 一九七〇年代中期、ニューヨークの巨大観光開発コンツェルン本部、および東南アジアの孤島。第18話の「森林・海洋絶対保全条約」を前に苦悩する経営陣の脳内を、カタログ雑誌やポケットカメラの普及に伴う大衆の「自慢の絶景を体験したい」という虚栄心を用いて汚染。調印済みの国際条約台帳や環境報告書を「開発は環境に無害(エコツーリズム)」という嘘の過去の記録へと遡及改ざんし、大自然を破壊する『国際級スーパーリゾート』の強行開発を定着させる。ジャンボジェットの航空燃料(ケロシン)の大規模消費と、24時間眠らないホテルのための大量の石油自家発電機の稼働により、地球規模の温暖化負荷を壊滅的領域へ突入させた。


第31話:極彩色の都市汚染

 一九八〇年代の東京、大手総合家電メーカー企画室、および湾岸工業地帯。空前の好景気(バブル経済)に沸く大衆の「ギラギラした非日常や虚飾への渇望」を突き、デザイナーたちを欲望汚染。製造時に有害な有機溶剤(VOC)を大量に排出する『サイバー家電・インテリア』の量産と、太陽光パネルの撤去を強行させる。さらに、第23話で蓮が敷いた「絶対に大停電を起こさないスマートグリッド(分散型送電網)」が、どれだけ電力を大浪費しても裏の火力発電所から無限にパワーを供給し続ける『強欲の盾(悪魔の心臓)』へと最悪な形で反転悪用され、天文学的な量のCO2排出を加速させた。


第32話:強欲のユートピアの終焉

 一九九〇年代末から二〇三〇年へ収束する最終因果の特 特異点(巨大不夜城テーマパーク)。二十四時間年中無休営業が特例承認され、リサイクル不能な多層プラスチックや使い捨てポリエステル衣装が大量消費・焼却される最後の強欲のユートピアが建設される。

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