表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

8話 意思を継ぐ者達

王都の地下。



怪しげな地下室の中で

フードを被った怪しげな数十人の貴族が

集まっていた。



部屋には豪奢な装飾品があり

机の上にはこれでもかと

贅を尽くした酒と食事が並んでいた。



皆、各々、どこか性格のひん曲がった

顔つきをしている。


中央の壁にはデカデカと

ザムザに斬首された

ワルイ・ヒレツの肖像画が掲げられていた。


「ワルイ・ヒレツが死んだ。

彼は我々の中でも一番の大物…」


中央の男が静かに口を開く。

皆は悲しみに沈んでいた。


「いかさまな法を作り富を専横し、

魔王軍と交渉し自分の地位を約束させ、

美女がいれば弱みを握り奴隷にして楽しみ、

前国王を戦死にみせかけ謀殺し、」



「あまつさえ、その息子を傀儡にして

民衆を自分の手のひらの上で転がした」


「なんと、素晴らしい男の生き様だろうか!!!!

我々はおよそ人とは思えぬその言動に

その背中に!!!!

憧れを抱いたのだ……」


「そうだ、そうだ」と

貴族達は手を振り上げ賛同していた。


「国王ザムザはヒレツ家も投獄。

その財産をも没収するという

暴挙に出た。これを許してはならない」



「今、国王は弱っている。

先の防衛戦でアンナ元帥との

信頼関係にヒビが入ったと聞いている」


「これは僥倖だ!!!!」


「いま一度、いま一度だ。

我々は強固に結束し

ワルイ・ヒレツの意思を継ごう

ではないか!!!!!!」



一同から歓声があがる。

涙を流し嗚咽している者までいる。



「我々はしがみつかねばならない!!!!

地位に!!!権力に!!!豪奢な生活に!!!」


「今だけ、金だけ、自分だけ!!!!!

それが我々の存在意義なのだ!!!!!」


「国の為では断じてない!!!!!!

そんなものは幻想だ!!!!!」



「行くぞ皆!!!!!!

我々が再びこの国の権力を

取り戻すのだ!!!!!!」



オオオオォオォォオォオオオオオ!!!


凄まじい歓声が湧く。


こうして貴族達は

反ザムザに対する結束を固めた。



「婚約状だぁ~~~~~~?」


自室でオレはお付きのメイドのルビーさんに

そう告げられる。


机の上にはたくさんの手紙が

置かれていた。


「ザムザ国王陛下は人気ですからね。

まあ、求婚の依頼は絶えません」



「んな事言ってもどうせ地位目当て

求婚だろ~~~~?」



「その可能性は否定できません。

ですが、王国はいつ魔王軍が

来てもおかしくありません。

お世継ぎを国民は望んでいます」



またそれか、勘弁してくれよ。

人の恋愛事情まで首を突っ込むなよ。



ーーーーんん?

んんんんんんんんん?


いや、そうじゃん!!!!


オレ、ここ来てから全然

甘い思いしてねぇじゃん!!!



ガチ戦闘ばっかだよ!!!!!

ふざけんな!!!!


完全に国の事だけ考える王様になってたわ!!!


オレは

オレは……


童貞のまま死んだんだ!!!!


だって仕方ないじゃん!!

男子校だしさ!!!!


18超えたら自衛隊!!!

モテるモテない関係ねぇ

出会いがねえんだよ!!!

マジで!!!!



おまけに2年くらい

緊急事態で

駐屯地から出られ

無かったからなぁ……



そうだ!!今度こそ!!

甘い青春のような恋をするのだ!!


『ヒメジマちゃんさあ

ちょっとは考えなよ

絶対、貴族の罠があるよ?

その求婚状』



『アナタの思い人なら

こんなに近くにいるのねぇ』


ふざける!!!

お前はなんかヤバすぎるんだよ!!!


『ねぇ……』


『やらせてあげよっか♡』


「え?」


オレは思わず思考が停止した。

読んでいただいてありがとうございます!

リアクション、レビュー、感想、5☆評価、ブックマークよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでいただいてありがとうございます! 良ければリアクション、ブックマーク、星5評価、レビューをお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ