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海の子供たち   作者: Siberius
サージュの出生編
53/65

クラーケン

船は穏やかに出発した。

帆は風を受けて、順調にマリーノ王国へと向かって行った。

「なあ、イーシャ」

「なあに、サージュ?」

「いまさらだけど、マリーノ王国ってどんなところなんだろうな?」

「そうね。『海の王国』とか『海の都』とか言われているけど、実際にこの目で見てみないとわからないんじゃない?」

「まあ、そうだな……マリーノ王国か……」

「サージュ、その右腕のアザ」

「ああ、生まれつきらしいんだ、このアザは……このアザも何かの印なのかもしれないが……」

その時、船に振動が走った。

「何だ!?」

「あっ、サージュ……」

サージュはイーシャを抱きしめた。

サージュは素面しらふだった。

イーシャはドキッとした。

巨大な怪物が海の上にその姿を現した。

この怪物は触手を持っていた。

「こいつは、クラーケン!」

サージュは剣を抜いた。

クラーケンはその巨体を船に乗せた。

「きゃああああああああ!?」

「うわああああああああ!?」

「ばけものだああ!?」

「にげろおおお!?」

人々は逃げ惑った。

「イーシャ! おまえは雷の魔法でこいつを攻撃してくれ! 俺はまず、こいつの触手を片づける!」

「わかったわ!」

「行くぞ! 聖光剣!」

サージュは聖なる魔力を剣に注いだ。

サージュの攻撃はクラーケンの触手を切断した。

クラーケンが触手でサージュを攻撃してきた。

クラーケンは触手を叩きつけるつもりだ。

「聖光斬!」

サージュは聖なる斬撃でクラーケンの触手を斬り飛ばした。

「サージュ、下がって! 雷電よ!」

雷電がクラーケンの頭上からクラーケンに直撃する。

「ギジイイイイイイイ!?」

水が雷電を通して、クラーケンの全身にダメージを与える。

「まだまだ、行くわよ! 電光線!」

雷電が直線状に放たれた。

クラーケンの頭に直撃する。

水で濡れていることによって、クラーケンは通常以上のダメージを受けていた。

「グギイイイイイイ!?」

「いいぞ、イーシャの雷が効いているな! 俺も負けていられない!」

サージュは船の上に乗り上げていた触手を聖光剣で切断して回った。

クラーケンの触手はサージュによってすべて切断された。

再び雷電がクラーケンの頭上に落ちる。

「ギジャアアアアアア!?」

クラーケンの全身が硬直した。

「今だ! 聖光突!」

サージュは聖なる光の突きを放った。

聖剣が深々とクラーケンの目に突き刺さる。

剣はクラーケンの脳にまで達していた。

「これで決めるわ! 雷光破!」

雷の衝撃が大きく広がる。

「ギイイイイイイイイ!?」

クラーケンは海に叩き落された。

「やったな、イーシャ!」

「サージュがクラーケンを抑えてくれたからよ」

かくしてアクシデントは一掃された。

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