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海の子供たち   作者: Siberius
サージュの出生編
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グリムヴァルド

エリザベッタはヒノカの花が手に入って感激した。

「ああ! まさか本当に手に入るなんて! ありがとうございます! これで故人も……ルッジェーロも喜びます!」

エリザベッタは街の墓地にやってきて、花を墓に捧げた。

「サージュさん、イーシャさん、依頼を受けてくださり本当にありがとうございました」


サージュとイーシャは協会で報酬をもらった。

その後サージュとイーシャは街の入口を通った。

「あれ?」

「あら? 倒れている人がいるわね?」

サージュとイーシャはその人に近づいた。

どうやら男性らしい。

「この人は服装からして騎士だろう」

「ううっ!?」

「サージュ、起きたわよ?」

「すいません。あなたはどなたですか?」

「うう……私はルッジェーロ(Ruggero)。それしか覚えていない……」

「ルッジェーロってエリザベッタさんの恋人の名前だわ。これって偶然の一致かしら?」

「ルッジェーロ!」

そこにエリザベッタが現れた。

「エリザベッタ! エリザベッタ! ククク、ハーッハッハッハ!」

ルッジェーロは狂気をあらわにした。

「エリザベッタを血で染める……」

「ルッジェーロ! 私よ! エリザベッタよ! 元に戻って!」

しかし、ルッジェーロの狂気を刺激するだけで、エリザベッタの説得は成功しなかった。

ルッジェーロは赤い剣を出現させた。

これは魔剣グリムヴァルド(Grimwald)――

人の血を吸いつく魔剣である。

「イーシャ、エリザベッタさんを守れ!」

サージュが前に出た。

「ククク、殺す! 殺す! 殺す!」

サージュは剣を構えた。ルッジェーロがすばやく斬りこんでくる。

サージュはそれを剣でガードした。

ルッジェーロは狂気のまま剣を振るう。

サージュは押された。

「聖光剣!」

サージュの聖剣シャイネードから神聖な光があふれる。

「ぐうおおおおおお!?」

ルッジェーロが叫び声を上げる。

この光はシャイネードの光だ。

シャイネードには光の力が付与されている。

魔剣グリムヴァルドには天敵と言えた。

サージュが反撃した。

サージュの剣がルッジェーロを追いつめる。

「聖光斬!」

サージュが聖なる斬撃を繰り出した。

ルッジェーロはグリムヴァルドでガードした。

その瞬間グリムヴァルドにひびが入った。

「なっ、なんだと!?」

ルッジェーロが、いや、グリムヴァルドが驚愕する。

サージュは聖剣に魔力を送って、その剣でサージュはグリムヴァルドを打撃した。

グリムヴァルドは粉々に砕け散った。

「グオオオオオオ!」

ルッジェーロが吠えた。

それから倒れた。

「……私は……?」

「ルッジェーロ!」

エリザベッタが近づいてきた。

「エリザベッタか? 私は……?」

「よかった……生きていてくれて、本当によかった……!」

「エリザベッタ……どうして泣いているんだい?」

サージュはルッジェーロに事情を説明した。

「いやはや私ともあろうものが剣に操られていたとはな……この私も修業が足りないな」

「サージュさん、イーシャさん、ありがとうございました。まさかルッジェーロを助けてくれるとは思いませんでした」

「俺たちは船でマリーノ王国に行かねばならないんだ。ここでお別れだ」

「ルッジェーロさん、エリザベッタさん、お幸せに!」

サージュとイーシャは船に乗った。

行先はマリーノ王国だ。

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