第83話 倍にして返すからよぉ!
森蘭太の評判
・柄が悪く近寄りがたい
・この前の襲撃で傷だらけになりながらも助けてくれた。
・バイク通学禁止のうちの学校で遅刻理由でバイク事故を上げる森は馬鹿
「それではこれより急遽決闘試合を行います。」
「赤コーナー。転向していきなり決闘この学校の素質十分春夏秋冬紫吹。」
「青コーナー。皆さんご存知魔王特攻隊長愛すべき馬鹿森蘭太。」
周りから「いけー転校生!」「ここで負けたら魔王が廃るぞー!」「動画とろ!SNSあげようぜ!」など野次がかなり多く注目が広がっている。
「遅れながら審判は俺生徒会副会長本田三千勝が務めさせていただく。」
「それでは俺がこの槍で旗を斬ったら開始だ。」
「よーい!始め!」
「やるぞグングニル。」
「こっちもこっちがはえーぞ。」
槍を構えると同時に蘭太は銃を持ち撃ち込む。
「ぼぉっ!」
シブキはそれをかわしながら近づき吹き飛ばす。
「やるじゃあねぇか!」
「んなら倍にしてやんよぉ!」
蘭太は銃を撃ち込む。
(2、3、4、5…軌道は大体読めた。)
シブキは読んだ銃弾の軌道から導き出した隙間に入り避ける。
しかし、
「ぐっ!」
完全に避けたにも関わらずシブキの身体に弾丸が撃ち込まれる。
(避けきれなかった?…いやっ発砲音と数があわない?」
「どうだぁ!見たか!これがオレの固有魔術、二つ刃よ!あらゆる物を倍に増やす事ができる能力!」
「まさか倍にして返すって。」
「その通り!貰った金をオレの魔術で倍にして返すつもりだったのだ!」
「…馬鹿だろお前」
「バカだね。」
「馬鹿ですね。」
「皆さんもこんな馬鹿なことはしないようにしましょうね。」
「誰に向かって言ってるんだ?」
「ひとまず森はこの試合の結果に関わらず生徒会室に来るように。」
「げっ!オメーのせいで呼び出されちまったじゃあねぇか!どうしてくれんだぁ!」
「馬鹿なお前の自業自得だろ。」
「馬鹿って言うんじゃあねぇよぉ!」
「もういい!オメーは俺の恐ろしさをオメーの想像の倍以上に味わうんだからなぁ!」
「くらいやがれ!」
蘭太は手に持っていた手榴弾を投げる。
地面に落ち跳ねたとき手榴弾が二つに分裂した。
そして爆発した。
「はははぁ!どうだコノヤロォ!2つの増えるってこたぁ威力も範囲も倍だぜぇ!」
高笑いをする蘭太の目前にシブキの槍が目の前に現れる。
槍は蘭太の腹に直撃する。
「おぉ゙!」
槍の持ち手には赤い鱗のようなものを身にまとったシブキ釜いた。
シブキは爆発する直前血液操作で身体に血を身にまとい爆発の影響を最小限に抑えていた。
「やるじゃねぇかぁ!」
蘭太は突き刺した槍を掴んだ。
(抜けない。)
「オラァ!」
蘭太は一瞬動かなくなったシブキを蹴り上げた。
シブキは槍を離して距離を取る。
「オイオイィ!そこはオレの間合いだぜぇ!」
蘭太は槍を踏みつけながら銃で撃ち続ける。
(完全に向こうのペースだな。だが、もうお前の撃ち方の癖は分かった倍にした弾丸も含めて避けられる!)
シブキは血液操作で作った槍でかわしながら近づく。
しかし、
「がぁ!」
シブキの背中に弾丸が貫通する。
「バカはおめぇみてぇだなぁ!最初に撃った弾丸と軌道がちげぇ!てことはよぉ、弾丸の位置の操作・・・・・でテメェの背後になんか簡単に撃てんだよ!」
(ん?…ああああああ…そういうことかぁ。)
「なんだぁ?何がおかしいぃ?」
「なんでも。…ただお前がお前が馬鹿だっただけだよ。」
「アァ!?オレがかぁ?」
「ああ、口は災いの元って知ってるか?」
「口は…なんだぁ。馬鹿は難しい言葉を使うのが好きだなぁ。」
「…口は災いの元って言うのはなぁ。何気なく言った事が思わぬ悪い結果に…っていいんだよんなことは!」
「…とにかくお前は馬鹿で俺に余計な事をべらべらしゃべったことだよお前は。」
「はぁ?…んなわけねぇだろぉ!」
(来いっ!)
シブキは槍に手をがざす。すると槍はシブキの手元に戻っていく。
「なにぃ!?」
直ぐにシブキはよろけた蘭太を逃さずに突っ込んでいく。
「やろうってのかぁ!来いよぉ!返り討ちにしてやるぅ!」
「偽物じゃねぇよ!」
シブキは蘭太を踏み台にし宙返りをする。そして
「オレの狙いは本物だよ!」
槍が宙に突き刺さる。
「があああぁあああ!!」
突き刺さった空間からみるみる蘭太の姿を現す。
「これで!」
槍には血で出来た糸がありシブキはそれを引っ張る。
「ぬおおおおおおぉ!?」
すると蘭太の身体は宙に浮き引き寄せられる。
「終わりだああぁ!!」
「手榴弾投げたときだろ。入れ替わったのは。」
「なぜそこのオレが偽物だってわかったんだぁ?」
「オレは人の心をなんとなく感じれるんでね。お前があの時弾丸の位置操作でわずかな嘘を感じたんだ。確かにお前は多少の位置を変えられるだろうが大きく動かすことはできなねぇ。せいぜい自分の右から左くらいの操作だろ。あの時オレを撃ち抜いたのは本物のお前だ。」
「へぇ…そこ負けだぜぇ!完敗だぁ!」
蘭太は笑みを浮かべながら負けを認める
(新入生の闘いを観れたのは大きな収穫だな。森の能力をしてたのもいい。やはり審判はいいな間近で情報を掴める。次の班対抗戦も俺たち生徒会が勝つとしよう。)
「勝者春夏秋冬紫吹!」




