第82話 入学早々
「そうですか。」
「えぇ、茉莉は牢屋の鏡の破片で自らの腹を裂き自殺をしたと考えられます。」
「性格上、彼女が自殺をするとは到底思えませんね。」
「ですが鏡に指紋があり傷の形状も一致また、ためらい傷もあるためほぼ自殺とみて間違えないかと。」
「彼女がそうなるほど背後に強大な何かがあると見てみるべきでしょう。」
「ゼピュロスを襲撃したもの、そして正義の騎士団(宇佐美達が所属していた組織)を襲ったものとも関係がありそうですね。」
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申請はとても簡単に行われた。
というのもお金の関係は全て大人の社長がやってもらったため親との許可も難なく行われた。
そして、シブキ達はオーリオーラ学園の前に立っていた。
「思ったよりもデケェな。」
「そりゃ世界中から来てるからね。」
「その上僕たちと同じ世界から来た人達も何人かいるそうですからね。」
学園の中にはいるといきなりどこからか怒鳴り声が聞こえてきた。
「よこせっ!つってんだよ!」
「…ま、…まってください!…そ、それないと今日の学食が。」
「オレだって!金ねぇと食えねぇんだよ!安心しろ!直ぐに倍にして返してやるから!」
ひ弱そうな学生からいかにも不良から財布を取り上げ中身を抜いていた。
「…聞いてた話と違います。」
ツキミはやや不満そうな顔で先ほどの光景を見る。
シブキはため息をしイヅミを見る。
「仕方ねぇ。…イヅミあの辺いけるか。合図したら俺飛ばせ。」
「あ、あぁ。」
「よぉーし!こんだけありゃあ十分よ!ありがとよ!竹中ぁ!お前の金ちゃんと倍にして──ふげっ!」
走り去ろうとした不良学生のすぐ真横に現れ脚をかける。
脚に引っかかった不良は勢いよく転び顔から地面に激突する。
落とした財布がシブキの手に落ちる。
「ほいっ!」
シブキは財布を取られた竹中と呼ばれた学生に返す。
「あ…ありがとうございます。」
「テメェ!よくもやってくれたなぁ!この魔王特攻隊長森蘭太をこんな目に合わせるたぁふてぇ野郎だ!」
「魔王…?ああ、不良集団だっけ?」
「知らねぇでやってたのかよぉ!ますますふてぇ野郎だなぁ!さてはテメェ噂に聞く転校生か!だが許さねぇ!あえて許さねぇ!だから許さねぇ!オレはテメェの穴の数を倍に増やすまでオレぜってぇに許さねぇ事にきめたぜぇ!恨むなら転校早々オレをコケにしてコケさせたやがったことを恨むんだなぁ!」




