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想造世界(イマジンワールド)  作者: あらんじょー


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第43話 イッツァバクショータイム

「おはようございます!皆さま!!全員そろいましたでしょか?」


 作戦会議から3日後宇佐美が全員に呼び掛ける。


「まだうちのリーダーがいませ〜ん。」


 リオが挙手し


「もしかして怖くて逃げちゃったのかな♡?」


「でも無理はないと思います〜。星人さんはとっても怖い存在ですから〜。」


「…情けないやつ。」


「大丈夫ですよ。例えうちのリーダーはヘタレでもやる時はやるような男ですから。」


「…あんたらあいつをなんだと思ってんだ。」


 好き勝手言われるシブキに同情を感じながらトルボは全員の荷物の整理をする。


「そろそろ行っていいか?これ以上遅刻するとあいつら勝手なこと言いまくってるだろうからな。」


「…うん。分かった。」


「心配すんな。約束したろ絶対に帰るって。」


 ツキミは作戦が決まってからずっとこの調子であった。

 この三日間も出かける度についていき二人きりになるとくっついて離れなくなる。


 そして、シブキ達の部屋を訪れる度に泣きそうな顔で部屋とシブキを見ていた。


彼女の様子から自分を誰かと重ねているのだとシブキは感じた。


 そして何かを決心したのかツキミは口を開ける。


「ごめんなさい…その、…わたし…ほんとうは─。」


 何かを言おうとした時シブキは彼女の口の前に人差し指を立てる。


「まだいうな。その秘密は帰った時に聞く。お前言っただろ一方的に秘密をさらすのはフェアじゃないって。お前が何かを打ち明けたいのなら俺にも打ち明けさせてくれ。…そして俺の方でも打ち明ける時間をくれ。…いいか?」


「…うん。いってらっしゃい。」




「おまたせ。」


「おお!ヒーローは遅れてやってくるって本当なんだな!」


「いつまでヒーローにあこがれてるんですか?。」


「悪かったな、ヒーローにあこがれて!」




 全員がそろい小さくなっていく車をツキミは静かに見送った。








 目的地まで移動中の車内では緊張間のない会話が繰り広げられていた。


「そういえばあのキャラってどうなりました?」


「ああそいつ最新話で闇落ちしてた。」


「しれっとネタバレすんな!つーかそいつ別に闇落ちするほど魅力的なキャラじゃなかっただろ。」


「なんてこと言うんだよシブキ!?」


 「お友達が囚われてるのに賑やかだな。」


「悪いか?」

「いいや辛気臭え面見るより気分がいい。」

「少なくとも生きてる可能性が高いんだ。ならくよくよするよりこんなふうにバカみてぇな会話するほうが良いと思ったんだよ。」


 そう言ってシブキは指の血でできた赤い糸を見た。


 イグニスが捕らえられた時、彼女が何かを伝えようとしていたのが恐らくこれであると作戦の会議で結論付けられた。


 もし彼女が殺されてればこの血の糸は存在しないと。


 まだ可能性であり確実な根拠はないが彼らには希望が生まれた。


 


「森に出たっす。もうすぐ目的地っすね。」


 車を運転しているリトリシが全員に呼び掛ける。


「OKです。ここからは歩きで行きましょう。」


 宇佐美は車に降りるよう促す。


 全員辺りを見渡す。




「よ〜し。それでは皆さん頑張って行きましょう。」


「引率の先生かよ。ところで何・人・いる?」


「3人ですね。彼女たちの方に24歳の男、私の方に45歳程のの男、そして君たちの方に15歳くらいの男がそれぞれいますね。」


 「なーんかバレちゃってるぽいけどどうすんの?。もう言っていい?」


「落ち着きたまえ。む?よく見たら彼らはあの時のまずは吾輩が─。オイ!何をしているまて!!」




 木の中から高速で何かが近づいて来た。


「イッツァ爆笑タ─うげっ!!!」


 宇佐美はすかさずサンエンを襲ってきた何かを蹴り飛ばした。


「馬鹿者が!何をやっている!!吾輩がまずは話をつけてくるといったであろう!!」


 聞き覚えのある声が別の木から現れた。


 「ロイターさん?」


「まだあったね。」


「セイブルも!?」

「どうしてここに?」


「その〜、前回僕建物ごと焼き尽くしちゃったじゃん。だから調査も何もできなくて。次こそはと。」


「お知り合いでしたか。」


「この人たちは。前の調査の際に助けてくれた人です。」


「なるほど貴方達からは信頼を置かれているようですね。」


 宇佐美は含みのある言い方をする。


「でしたらいきなり襲いかかってきた事に対しての言い訳もぜひ聞いてみたいですね。」


「言い訳はしない!あれは吾輩の教育が行き届いてなかったからこそ起きたことだ。責任も罰も吾輩にある。」


「高潔な方ですね。」


「あっ、あと彼はヨハネ楽団の少将さんとお知り合いのようでした。なんでも恩があるとかで。」


「なんと!あのヨハネ楽団の!それではそれ以上の疑いは失礼にあたりますね。大変申し訳ございませんでした。」


「いや、先に襲ってきたのは吾輩達の方だ。こちらも謝罪しよう。」


「いやぁ~なんかいい感じにまとまってよかったなロイじーさん。」


 ふっ飛ばされた背後で呑気な声が聞こえる。


「元はと言えば貴様のせいだ!」


「へいへ〜い。すんませんした。今からそっちに─!?」


 騒ぎを聞きつけたの星人が彼の周りを取り囲み首を押さえた。


 少しでも変な動きをすれば首をへし折ると言わんばかりの状態だった。


全員警戒態勢に入り。武器を構える。


 星人の1人がこちらにジェスチャーを送る。


「武器を捨てろって言ってるな。どうする」


「意味がないな。捨てる必要もない。」


 ロイターがきっぱりと答える。


「見捨てるんですか?」


「いや、あの男に人質の意味がないだけだ。」


 




「全然武器捨てねぇなあいつらひどくね?あっ、はじめまして星人さん確かに一人だけ離れてた俺を人質にする判断は最高だ。本当にさいっこうに人選ミスだよ!」


 彼は自分の身体を抱きしめる。


「イッツァ!バクショータアアアァイム!!」


 その掛け声とともに大爆発した。


「弾けるジョージそれがあいつのの名だ。」


「ぎゃあああ!!熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い痛い痛い痛いいいいい!!!ディヒャハハハハハハハハハ!!!」


「はあっ。さあ!この出会いに感謝しはじけようぜ!」



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