6話 人間の世界(赤瀬みたま目線)
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あたしはみんなより身長が高かった。
小学校で、1人だけ異様に身長が高い子っていたでしょ?
あたしはそんな存在だった。
大体そういう子ってかっこいい!大人みたい!って
羨ましがられるものだって思っていた。
だって、幼稚園児の頃は先生たちに
「みたまちゃん、
身長高くてかっこいいね〜、小学生みたい!」
って言われたことがあったから。
あたし、かっこいいよりかわいいの方が好きなんだけど…。
まぁ、そんなことより、そう思っていたんだけど
現実は残酷だった。
身長のせいでいじられることがたくさんあった。
いじめられるまではいかないけど、
あたしにとっては
嫌なことばかり言われた、例えば…巨人とかね。
巨人だなんて可愛くない。
あたしは可愛いものが好きだった。
でも、この身長の高さのせいで、可愛いものを身につけると、
色々言われるので、
可愛くない、黒で地味な服ばかりを小学生の頃から着ていた。
でもこんなあたしをお母さんとお父さんは
可愛いと言って育ててくれた。
たまに、あたしは可愛いって勘違いしそうになっちゃう。
お母さんが買ってくれた可愛い服を、
家族の前だけは着ることが出来た。
そして可愛いと言ってくれた。あたしの居場所はお家だった。
中学生になっても、身長いじりはなくならなかった。
あたしは学年1身長が高い女として、悪い意味で有名人だった。
制服っていいよね。可愛いとか気にしなくていいから。
小学生の時みたいに、可愛い服は着ないようにしよう…
とか気にしなくてもよくなった。
でも、制服にも可愛いってあるよね。
スカートを折ったり切っきったりして、
ミニスカートにしておしゃれして。
可愛い色のカーディガンを着て、アレンジしたり。
羨ましいなぁ。あたしが同じことしたら、
きっとみんなから笑い者にされるんだろうなぁ。
あたしがハマっていること、それは
スマホアプリの着せ替えゲームだった。
可愛い女の子に色んな服を着せるゲーム。
幼稚かもしれないけど、これが楽しくて仕方なかった。
それから、アニメやゲームの女の子キャラにも
ハマるようになった。
その女の子キャラたちに可愛い服を
着せる妄想を毎日していた。それがすごく楽しかった。
あたしって、もしかして恋愛対象が女の子なのかな?
クラスの端っこで本を読んでる女の子、
物静かで真面目な学級委員の女の子、
アニメやゲームが好きな丸メガネをしているオタク女子、
そんな静かそうな女の子に恋心を抱くようになった。
まぁ、話しかけられないんだけどね。
眺めているだけで楽しい。気持ちがドキドキする。
クラスの男子を見てもときめかない。
クラスの女の子みんなかっこいいって言っている、
サッカー部の先輩とか、
隣のクラスの高身長のバスケ部の男子…
あれの何がいいんだろう、あたしには理解ができない。
そんなのより!おさげのジャージを着た
マネージャーの女の子の方がよっぽどいいでしょ!!
あぁ…あたしにお弁当とか作ってほしいなぁ…ぐへへ…。
友達と呼べる相手も出来ず、あたしは中学を卒業した。
みんなは、ハンカチ必須なほど涙を流しているが、
あたしは一滴も涙は出なかった。
早く終わってほしいなって思っていた。
家で着せ替えゲームしたいから。
高校生活もあっという間に終わった。なんか楽しくなかった。
なんか好みの女の子もあまりいなかったし…
てか、ミニスカート履くならば、
絶対ニーハイがいいに決まってるでしょうが!!
何がくるぶしソックスだよ、絶対ニーハイの方がいいよ。
あぁ…春から働かなきゃなのか…。
で、でも!働いたお金で可愛いもの買えるじゃん!
そう考えると、社会人生活、楽しみに思えてきたー!
あたしはフリーターになった。就職すると、
責任に押しつぶされそうだし、
フリーターぐらいがちょうどいいでしょ。
そういや高校ぐらいから
身長でいじられることがなくなったな。
周りも大人になったんだろうな。とても快適だ。
あたしは…運命的な出会いをしたかもしれない。
仕事が休みだったから近所を散歩していたら、
めちゃくちゃ可愛い女の子が下校していた!
どタイプすぎる、しかもなんかドキドキする。
これが恋ってやつかな?!
とりあえずその子の後を追って、家を特定した。
まって、やばい。あたしの家と
めっちゃ近いじゃん。運命じゃん。
あの子のこと、もっと知りた〜い!!
あれからあの子の情報を近所の人から集めまくった。
名前は愛染こころちゃんって言うらしい。
近所の人に「あたし、こころちゃんの知り合いで〜」
って言い回っている。
登校時間と、下校時間も調べて毎日後をつけている。
はぁ…幸せすぎる…可愛い…。
あたしはいつも通り下校するこころちゃんを探した。
…あれ、いつもならもうこの時間にはここら辺にいるのに。
どこにいるんだろう。
…見つけた、いや、見つけてしまった。
こころちゃんは、制服が乱れた姿で
男に殺されているところを、見てしまった。
なんで?あたしがもっと早くこころちゃんを見つけていれば、
こころちゃんはこんな目に遭わなかったのに。
とにかくあたしは警察に通報した。
男はこころちゃんを殺した後もその場に留まっていたから、
現行犯で逮捕された。
あたしはもう、息をしていない
こころちゃんの遺体に近づいた。
制服は乱れていて、近くに、
多分こころちゃんの下着があった。
こころちゃん、きっとレイプされそうになって、
抵抗したら殺されたんだろうな…。
ごめんね…辛かったよね、痛かったよね。
あたしが早く見つけてあげていれば…。
こころちゃんがいない人生なんて、意味ないよ。
あたし、生きていたくないよ。
あたしは業務用の縄を買って、深夜に首を吊って自殺した。
…目が覚めると、まっくらな空間にいた。
ここ、どこだろう。
死雫「お目覚めのようだね」
ブラッディー「おはよー!」
2人の話によると、あたしは自殺して、
2人に選ばれてここにいるらしい。
死雫「君をエスケープに招待したいと思ってるんだ。」
霊「きっと元の世界には帰れないだろうから、
あたしはエスケープに行きます…。」
もし元の世界に帰ってもこころちゃんはいない。
エスケープは多分異世界的な場所っぽいし、
可愛い女の子がたくさんいるかも?!と前向きに考えた。
裂け目の先がエスケープらしく、
あたしは裂け目をくぐろうとしたその時。
悪魔の男の子からいい話を聞いた。
ブラッディー「キミが好きだった
女の子もエスケープに行ったから、出会えるといいね♪」
こころちゃんが?!エスケープに?!
おぉ…これは探して恋を成就してみせるぞ!
死雫「精々頑張って生き延びるんだよ」
あたしは裂け目をくぐった。
そこはネオン街らしき場所だった。
さぁ!こころちゃんを探すぞー!
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みたまちゃんの前世資料
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