表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/36

5話 人間の世界(愛染こころ視点)

閲覧ありがとうございます!

今回もよろしくお願いします

あたしの家庭はちょっと変わっている。

ママ、あこ(ねえ)、あたしの3人。

女3人組で暮らしている。

パパの話をママから聞いたことがない。

てか、あんまり話したがらない。

ガミガミうるさい家庭だけど、平和だと思っている。

あたしのママはキャバクラ嬢。

あたしとあこ姉を若くして産んだからまだまだ若い。

仕事に行く前に晩ご飯を作り置きしてくれる。

それをあこ姉と一緒に食べる。

たまにからあげが奇数で取り合いになって喧嘩になるけど…。


突然、ママが死んだ。交通事故に巻き込まれて。

退勤して、夜の街の中、家に帰る途中、

飲酒運転していたトラックにひかれたらしい。

ママはきつい性格ではあったが、

あたしたちのことを、確実に愛してくれていた。

悲しい。あこ姉の胸の中で一緒に泣いた。

ママがいなくなってからは

あこ姉が日雇いバイトを一日に何個も入れて、

お金を稼いであたしを養ってくれた。


あたしは中学生になった。あこ姉が入学祝いに

スマホを買ってくれた。

これで友達とLINEとかインスタとか繋いで

情報共有し合うのかな……楽しみ。


友達ができない。気が合いそうな子がいない。

毎日休み時間は学校のトイレに引きこもって

スマホを開いてXでネサフする。

ネットにはたくさん友達がいる。リアルとは違って。

たまにムカつくやつがいてレスバとかもする。

あたしにはネットさえあれば十分…。


クラスにはいじめられている子がいる。

名前は夏森青葉……だっけ?興味ないから覚えてないや。

その子はいつも集団で殴られたりしている。

ま、あたしには関係ないことだけどさ。

あと、最近なんだか視線を感じる。

登下校中に…誰かに見られてたりする…?


学校行く前に、あこ姉と喧嘩した。

朝ごはん、今日は

イチゴジャムが塗られた食パンが良かったのに、

ブルーベリージャムしかなくてイラッときて、

文句をこぼしたら、あこ姉が怒ってそれから喧嘩になった。

イチゴジャム切れるとか分かるじゃんか、買っといてよ。

あたしは玄関のドアを強く閉めて学校に向かった。


歩きスマホしながら下校中。

男の人に道を聞かれた。道とかよくわかんないし、

スルーしようとしたその時。

男の人に腕を強引に引っ張られて路上裏に連れて行かれた。

今日の昼、トイレでリスカしたから

腕を捕まれるとすごく痛かった。

あたしは叫んで助けを呼ぶことしか出来ずに

男の人に押し倒される。

体を触られた、気持ち悪い。

スカートの中から下着だけ脱がされて、

無理やり犯されそうになった。

あたしは何とか男の人を蹴って、

スカートのポケットから

いつもリスカする用のカッターを取り出す。

それで、これ以上するなら殺すぞって脅してやった。

でも、やっぱり男の力には勝てなかった。

カッターを奪われ、再び押し倒される。

男の人は拒否されたことによっぽど腹を立てたのだろう。

そのカッターで首を何度も、何度も切りつける。

痛い、リスカなんかより何十倍も痛い。

あこ姉、最後の別れがあんなのだったなんて…。

あたしは、痛みと共に意識を失っていき……。


あたしが目を覚ましたのはまっくらなばしょだった。

首はあんなに傷つけられたのに、綺麗に傷一つない状態だ。

…それに…あたし好みの可愛い服を着せられていた。

死雫「お目覚めのようだね」

あたしが顔を上げると、そこにいたのは男の人だった。

脳裏にあの場面が浮かんでくる。嫌だ、また酷いことされる。

心臓(こころ)「近づかないで!!」

あたしは急いで立ち上がって走って逃げようとした。

だがしかし、…体が動かない、なんで?

あたしはパニックになる。この人に酷いことされる!

心臓「嫌だ!離して!いやぁぁぁぁ!!」

死雫「安心してくれ、君みたいな子どもには欲情しないから」

男性はあたしと少し距離を置いて話をしてくる。

ブラッディー「安心して、死雫さまは

あんな酷いことするような人じゃないから」

悪魔の男の子はあたしの手を握ってくれる。

何だか、少し安心できる気がした。


あたしは死雫って人は酷いことをしないって、

ようやく理解ができてきて、落ち着きを取り戻してきた。

体もいつの間にか動くようになっていた。

死雫「まず、君はカッターで殺害された。

だからここにいるのさ。」

ブラッディー「そんなキミを、エスケープにご招待〜!」

心臓「エスケープ?何それ…」

死雫「まぁ君の世界の言葉で説明すると

異世界のことだね、そこで生活してもらうよ」

心臓「元の世界に帰ることはできないの?!」

死雫「できないね、拒否権はないよ」

心臓「嫌だよ、そんな場所行きたくない」

死雫さんと悪魔くんは顔を合わせる。

ブラッディー「死雫さま!ボクにいい考えがあるよ!」

死雫さんの耳元で悪魔くんはコソコソ話す。

死雫「おぉ…それはいい案だね。」

死雫さんは…あたしのお気に入りの

ぬいぐるみの「ピ」を、どこからか持ってきた。

死雫「このぬいぐるみに魔法をかけてあげよう。」

パチッ、死雫さんは指を鳴らした。

そしてピを持っていた手を離し、

ピはぼとんっ…と情けなく地面に横たわる。

あたしはピに駆け寄った。持ち上げてみると…

ピ「ピ?ピィィ!!」

心臓「うわっ!ピが喋った!なんで?!」

死雫「僕の魔法でぬいぐるみに命を吹き込んだよ。」

心臓「わぁ!凄い!」

ピ「ピ!!ピ!!」

死雫「さぁ、これでエスケープに行く気になっただろう?

喋るぬいぐるみとは、元の世界では暮らせないからね」

心臓「むぅ…ピと一緒ならそこに行くよ」

ブラッディー「やったー!じゃあ、この裂け目をくぐってね」

死雫「精々頑張って生き延びるんだよ」

あたしはピを抱えて裂け目をくぐる。

くぐった先はネオン街のようだった。

あたしとピの異世界(エスケープ)生活、ここから始まるのね…。

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします

こころちゃんの前世資料

https://50035.mitemin.net/i1122631/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ