16話 人外と人間の世界(マリア・ベル視点)
閲覧ありがとうございます!
今回もよろしくお願いいたします
私は小さい頃からこの森で、小さな小屋で
人間達から身を隠して生活している。
今はもう亡くなっちゃったけど、
おばあさまに育てられていた。
そして、私は魔女という種族だから
不思議な力が使えた。それを「魔法」というらしい。
おばあさまには魔法が使えることを
絶対にバレてはいけない、と言われて育った。
私はある日、黒い子猫を見つけた。
その子猫の周りには親猫はおらず、
子猫はにゃーにゃー、と必死に鳴いて
助けを求めているようだった。
私が近づくと、子猫が近づいてきて足元でゴロンと転がり、
私に甘えてくる。こんなに人に懐っこい猫は初めてだ。
可哀想だし、この子も私に懐いているので、
私はこの子猫を拾って育てることにした。
おばあさまもいなくなって
寂しかったしちょうどいいかな…って。
その子猫に私は「ぐろ」と名付けた。
ぐろは私と暮らす日々が増すごとに、
どんどん懐いてくれた。
今ではすっかり甘えん坊になって私の元から離れない。
私もぐろにメロメロで、私もぐろのそばから離れたくない。
私はぐろと幸せな日々を送っていた。
どこで私が魔女だとバレたのか分からないが、
人間達の間で魔女である私の肉を食べると、
不老不死になれるという、嘘の噂が広がってしまった。
それから、人間達は私を探し回っているらしい。
森に住むエルフたちから聞いた。
私はできるだけぐろと私の食料を狩る以外の
外出はできるだけ控え、
小屋で身を隠してぐろと共に生活していた。
私は生まれつき体が弱いので、
人間にもし、見つかってしまったら、
きっと、抵抗できずに死んでしまうから…。
ぐろとの生活は突然終わりを告げた。
ぐろと戯れている時…
小屋が壊れそうな勢いで、何者かが中に入ってきた。
私の意識はここまでだった……。
…目が覚めると、まっくらな空間にいた。
あの後、私はどうなったのか、ぐろは無事か…。
色んな疑問と不安が私の頭の中でぐるぐるしている。
きっと私は死んだのだろう。死因は分からないけど。
もちろん、ぐろは私の横にいない。
ぐろ…ちゃんと生きているといいんだけど……。
死雫「お目覚めのようだね」
ブラッディー「おはよ〜!」
私は人間に殺されて、食べられたらしいの。
私に話しかけてきたその人物からそう聞いた。
私はその人物に魔法をかけられていて、
姿が変わっている。身体能力も上がってるし、
魔法も使えるようになっている。
…まぁ、魔法は前世の頃から
使えるからあんまり特別感はないけど。
死雫「君をエスケープに招待したいと思っている。」
マリア「ぐろが無事か教えて。それさえ教えてくれれば、
あなたに従ってエスケープに行くわ。」
死雫「君が飼っていた黒猫のことだよね、餓死したよ。」
マリア「え…うそ……」
ブラッディー「でも安心して!エスケープに行けば、
きっとまた会えるよ!」
死雫「まぁ後でその猫もエスケープに招待するからね」
マリア「…そう、分かったわ、私はエスケープに行く。」
死雫「理解が早くて助かるよ。」
裂け目の先がエスケープらしい。
エスケープに行けば、いつかまたぐろに会える。
2人の言葉を信じて、裂け目をくぐった。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ。」
裂け目をくぐった先は…
私が元々住んでいた森に似ている場所だった。
何だか皮肉ね…。まぁいいわ、
いつかまたぐろに会える日を夢見て、
私のエスケープでの生活が始まった。
閲覧ありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします
マリアさんの前世資料
https://50035.mitemin.net/i1125629/




