10話 人外と人間の世界(フォリエル・フリーラ視点)
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ぼくは男の子。生まれた頃から外に出たことはなく、
ずっと部屋の中で絵本を読んでいる。
女は王族として恥ずかしいことらしい。
男の子らしく、ズボンを履いて、髪を短くして。
…でも、ぼくは女の子が身につけるような、
リボンやフリル、絵本の中のお姫様のことが気になっていた。
ぼくは外に出てみたくて、毎日扉が開かないか試していた。
でも、鍵がかかっていて開くことはない。
はぁ…外に出て、走り回ってみたいなぁ…。
ある日、いつも通り、扉が開かないかなって期待しながら、
扉に触れてみる。そしたらまさかの、…開いた。
扉が開いた!やった!これで外に出られる!
ぼくは外どころか、部屋の外に出たことすらない。
ぼくは初めて部屋の外に出てみた。
…何だか怖い音が聞こえてくるけど、召使いさんもいない。
でも、お城の壁が赤く染まっていた。
これは外に出られるチャンス!
ぼくはお城の出口を誰にも見つからないように探した。
…りんごがある。一応持っていこう。
これが外か〜!草ってこんなふさふさなんだ!
外ってこんなに空気がおいしいんだ!
雨ってほんとに存在するんだ!
外って、素晴らしいなぁ〜!
でも、これからどうしよう、誰かいないかな…。
……いた!ぼくはお兄さんに話しかけた。
りんごを渡したら喜ぶかな、
ぼくはお兄さんにりんごを渡した。
お兄さんはりんごを受け取ってくれて丸かじりした。
喜んでくれたみたいでよかった〜♪
それからお兄さんとの生活が始まった。
お兄さんの名前はアルフレッドっていうらしい、
なんか名前長くて呼びにくいのでアルフ、と呼ぶことにした。
アルフは動物のお肉を焼いてくれてぼくにくれた。
…今まで食べた料理もおいしかったけど、
このお肉、今までとは違うおいしさだった!
アルフって、優しいなぁ〜。
アルフと水浴びをした。その時に言われちゃったの。
「女じゃねぇか」って。
ぼくは男の子だもん!って言ったけど、
アルフは男と女の体の違いについて教えてくれた。
…ぼく、本当に女の子なの…?
ある日の夜からアルフはぼくの体を触ってくるようになった。
…なんか、触られてると、ドキドキしちゃう……。
でも、嫌だとは思わなかったな。
あと、変な声出ちゃう。なんでだろう……。
後噛みつかれるようになった。
アルフは吸血鬼という生き物らしく、
人の血を吸わないと生きていけないみたい。
だからぼくに噛みついてくるけど…正直痛い。
でも、アルフのためならば…。
あれから時は経って、アルフに「フォリエルは女」だって、
言い続けられ…わたしは自分のことを
女の子だって思えるようになった。
アルフのように下半身にモノはついてないし、
わたしは女の子だから胸が膨らんでるらしい。
今までの話をアルフに話すと、
わたしは男の子だって洗脳されていたらしい。
なんで女という性別が恥ずかしいものなんだろう。
アルフは女の子は恥ずかしいことじゃないって言ってくれた。
それからは髪を伸ばし始めた。
気づかせてくれてありがとう。アルフ、大好きだよ。
アルフはわたしの国の兵に殺された。
嫌だ、死なないで、ずっとわたしのそばにいてよ。
アルフはどんどん意識がなくなっていって、死んじゃった…。
わたしの感情は悲しみよりも怒りの方が勝っていた。
わたしの大切なアルフを殺しやがって!
わたしはアルフがいつも使っていたナイフを握り、
アルフをクロスボウで撃った兵をナイフで刺し殺した。
その後、他の兵たちに抵抗したけど、押さえつけられ、
国に戻されてしまった。
わたしは王様たちの前で椅子に
拘束されて色んなことを言われた。
これだから女は、とか、髪なんか伸ばしやがってとか…
わたしは処刑されることになった。
すぐに処刑台まで連れていかれ、
王様たちに酷いことを言われながら、わたしは
ギロチンで首を切られて死んじゃった。
目が覚めると、目の前には…アルフがいた。
アルフ?!なんで生きてるかは分からないけど、
生きててくれて嬉しい!わたしはつい泣いてしまって、
アルフに抱きついた。アルフも抱き返してくれた。
死雫「お目覚めのようだね」
アルフレッド「こんなとこにいるのはあんたの仕業か。」
死雫「まぁ、そうだね。」
アルフはこの人に対して警戒している。
でもわたしがアルフを落ち着かせて、
この人の話を聞くよう促した。
わたしたちは死んだから、
選ばれてここに連れてこられたらしい。
ちなみにアルフは前世の記憶がないらしく、
わたしの存在と自分の名前しか覚えてないらしい。
ちなみにわたしはちゃんと前世の記憶がある。
死雫「そんな君たちを、エスケープに招待したいと思う。」
アルフレッド「エスケープとはなんだ。」
死雫「別空間のことだよ、
君たちにはそこで生活してもらう。」
わたしたちに残された道は
そこ(エスケープ)に行くしかないみたいだし…。
行くしかないよね。アルフとならば安心だ。
死雫「それじゃあ、精々頑張って生き延びるんだよ」
わたしとアルフは裂け目をくぐった。
くぐった先はわたしがお城を抜け出してから、
初めてきた森に似たような場所だった。
アルフと出会った日を思い出す…。
色んなことあったけど、またやり直せるんだね。
これからもよろしくね、大好きだよ、アルフ。
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フォリエルちゃんの前世資料
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