第218部 これでは駄作の上乗せではないか!
転入歴六年三月 フェルーン王国の王都
*)毎日のように投稿すれば読まれなくなる。飛び飛びの方が訪問を受けるみたいだぞ。
無料宿泊の宿を出た。
湖に在る俺の家に帰る途中で、口論まではないがガチャガチャと言い合ってか、チョンの俺への評価は最悪、チョンと良い勝負だと言えば女の三人がチョンに付いた。
「ケッ、馬鹿にするな! ウラミ、ツラミ、ナヤミ。」
「ヒャッ、」x3
「アハハ……、」
「もうチョンさん。」
「なぁ旦那、そのチョンは元に戻しませんか?」
「知らない、違うのか、だったらなに。」
「キツい……ですね~旦那?」
「お前らを連れて帰る意味が無くなった、だからな湖に沈めて……。」
「申し訳ありません。」x4
「サントス……だったか。」
「はい、覚えてありましたか、ありがとうございます。」
「喜べ~世界一の名前なんだぜ。」
「へーそうなんですね。嬉しいです。」
「教皇さま~私たちにもお願いします。」
「ツラミ、ウラミ、ナヤミ。これで充分だ。」
「はい、ありがとうございます。」
サントス号事件、俺の元あだ名が……死に神よ。ツラミ、ウラミ、ナヤミ、この三人には恨みしかない、あんな女を温泉宿に泊めてやるのも嫌だね。道沿いに捨ててやりたくなった。
「旦那、また……♡」
「他に行くところがないな。セレスティーナやシランがいたら困るが帰るしかない。」
「うほほ~ありがて~。」
「サントス、本当に獣人族は消えているんだよな。だったら銭湯の従業員もか。」
「恐らくは、俺は出入り禁止ですから知りませんよ。」
「その時はあの三人を使う。」
隠れ宿みたいな場所に造ったから遠いが魔力も漲っている、道中の足取りも軽やかに歩く。
「アイン~帰ったぞ~……。」
シーン……、
「お~い、誰か~、」
シーン……、
温泉宿と銭湯には誰もいない、逆に泥棒さんがいた。
「うっせ~な~休業中だ帰れ帰れ。」
「誰?」
「ここの従業員よ、当分は休みだぜ。」
「サントス、こいつらを摘まみ出せるか。」
「おい、ツラミ、ウラミ、ナヤミ、やれ!」
「はい~、」x3
バコンボコンベコンベーコンレンコン……
「ウギャ~ウギャ~、」x4
「サントスさん、片付けました。」
「お前ら、こんなにも強かったのか?」
「はい、でも教皇さまには適いません。」
宿に従業員はいなかったが、逆に破落戸が留守を仕切ってくれて大きな損傷箇所がない。誰もいなくてやられ放題だったら、もう住めない可能性もあったか。
ヤクザなチンピラにはボスはつきもの、三階の俺の部屋にいたよ~鎌首をもたげてね。
「お帰りなさい、随分と長かったですわね?」
「誰だ? 知らね~な。おいチョ、サントス~。」
「旦ですか?」
「は~い、ご主人……さま?」
「あらま~いい雇い主を見つけたのね、羨ましいわ。」
「こいつは誰?」
「ス、」
「スジャータさま!」X3
「ですわ、教皇さま♡」
「知らん、知らんぞ……シラン~~~……。」
「まぁ薄情な、私以外の女の名前を叫ぶだなんて、痴れ者ですね。」
「あ~んたがスジャータ姫なのか、いや~光栄です。」
「貴女たち、元気そうで……先に逃げた男を捕らえて連れて来なさい。」
「はい、スジャータさま!」x3
「お前も行くのですよ、チョン。」
「どうも~……サントスです、今度からはヨロシク♡-♡-♡」
「無礼な、死ね!」
「あれ~~!!」
「五色ナマズの餌ね、身体の穴という穴から侵入されて内蔵を食われて……あ~可愛そう。」
五色ナマズ=カンディルという種類のナマズ。肉食でピラニアよりも獰猛……。人さえも喰らってしまうというから恐ろしい。人の体内に潜り込んで内蔵を喰らい、なおかつ死なない。逆に人の方が早く死んでしまうというからまさしく死に神よ。
「尻に帆を掛けて逃げていますね、面白いですわ。」
「姫さま、予感が的中しましたか、よろしゅうございました。」
「ゼーゲン、ここは気に入りました。城は引き払います。」
「ギョェ~、そ、そうでございますか。直ぐに荷物を運ばせます。いや~教皇さまも難儀ですな。」
「ゼーゲン、お前は教皇はいないと言ったが、騙しましたね?」
「いえ、そのような……滅相もございません。」
「たった今帰宅ですかね。」
「はい、ようやくでございます。」
「ウラミツラミがようやく晴らせてナヤミがなくなります。」
「後は魔物の一匹を金貨一枚で。」
「いいわよ、よく働く下僕を見つけました。一枚でも良くてよ。」
「ありがとうございます。」
「五百でいいかしら。」
「間引きもしますが、はい。よろしくお願いいたします。」
「獣人族は何処に消えたかまだ解らないの?」
「いや~目の前に……はい、まだとしか、」
「今度の新作よ。」
「ケッコウ……破廉恥過ぎではないでしょうか、この私も鼻血を我慢するのも限界というものです。それに、」
「まだ?」
「教皇さまはスジャータ姫とは認識出来ずに驚かれて逃げられました。」
「まぁ……嬉し! 鞭も必要かしら。」
「ケットシーのマスクにレオタード&尻尾!! これに鞭を持たれましては……。」
「刺激が強すぎたかしら、女の子にはウブでもブウでもないくせして、やはり初心ですのね。」
「クソが~俺の砦に女ボスがいたとは抜かった……ウギャ!」
「教皇さま~泥濘に填まりましたね。」
「旦那~……、」
「お、サントスが飛んで助けに来てくれ……何処飛んで行くの!」
「捕まえましたわ。」x3
「流石はスジャータさま!」
「ス……ポ~~ン!!」
俺はこの女らがスジャータ姫に見えてしまって頭が混乱した。泥沼から勢いよく抜かれてご用となる。
だから~女の子は諸悪の根源だよ。キリストがセックスを禁止しなければ、俺は今頃月で暮らしているかも知れない。
「帰って仲良く泥を落としましょうね。」
「ウギャ~ウギャ~だじげで~~~……。」
どうも俺は気が動転してしまうと思考が働かない、ここぞと言う時にポカしてドジを踏む。
「ゼーゲン、晩餐会の用意を。」
「はい……、」
「時日とか言わないのよ、今日の五時から女なのよ。」
「はい、直ちに。」
時日、例えば総理大臣がアメリカ訪問を計画するとしようか、相手との調整もあるから直ぐには訪問できない。数ヶ月の日数を費やして日時が決定される。これだ、ゼーゲンは時日として先延ばししたかった。逃げたいのはみな同じなんだ。
時日=未来の未確定。日時=未来の確定、日にちと時間が決定されたか未確定か。
ゼーゲンが退室して階下に降りてきた。
「クソ女! 俺の金で贅沢し放題とか許せません。ホッホッホ~ウギャ!」
高笑いをするゼーゲンの口に??が落ちて来て大口に填まった。
「フガーフガ~……?」
「魔力! ゼーゲンの口封じ。上手にできたみたいだわ。」
さて、スジャータ姫はゼーゲンの口に何を突っ込んだ? 今から考えます。
元々が駄作の転生記、ここに来て更に駄作は加速していく。もう名作にはなれない、戻れないのか。
「娯楽に教養を交えたら駄作にしかなりませんわ。」byスジャータ姫
宿に帰れば簀巻きにされてスジャータ姫の前に転がされる。鞭? もう恐怖しか湧かない。
「バシーン。」
「神官さま、私はまだ叩いていませんわ、口で言われて奇妙で面白だけです。」
「五月蠅い、俺を解放しろ。」
「大丈夫よ、葦で簀巻きしていますから叩かれても痛くはないわ。」
「いや痛い、痛いに決まっている。」
「試してみましょう……、」
バシッ、
「ウグっ。」
「ほら、痛くはないでしょう?」
「確かに。だがお前の笑顔が怖いぞ。」
「なんの事かしらね、つじゅけて百……つい嬉しくてヨダレこきました。」
「フン、面白いものか、放せ。」
「オホホ……
バシッ…………………………x20
「アハハ……
バシッ…………………………x20
「ヒヒヒ……
バシッ…………………………x20
「ウギャ~ウギャ~ウギャ~ウギャ~……
バシッ…………………………x20
「あと……幾つかしら。」
「もう百二十回だ、死ぬ~
バシッ…………………………x20
「嘘だったわ。これで百回ね。あらら……簀巻きが粉々……あら嫌だ。」
「スジャータさま、もう伸びてあります。」
「直ぐに快復魔法を掛けてください。」
「次は私たちが……、」
「お黙り。」
バシッ…………………………x200
「あ、あ~ん……♡♡♡
「ゼーゲン。」
「はい。」
「時日でいいわ。」
「ではそのように。」
「ささ教皇さま、魔物狩りに行きますよ。」
「……、」
「おや、死人に口なしとは言わせません。殺される前にスレイプニルへ行ってください。」
今日も……これでいいか。どうせ駄作なんだから。




