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講習

「んぅ~!」


 朝の清涼な空気の中、伸びをする。次第に目が覚めてくる。


「ふぁ……よし、今日もがんばろう!」

「目が覚めたか、着替えたらご飯にしよう。下で用意を頼んでくるよ」

「あ! はい、すぐに着替えていきます!」


 今日もがんばろうと気合を入れていたら椅子に座ってすでに身だしなみを整えていて本を読んでいたシンディーさんに声をかけられる。そして、すぐにご飯の準備を頼むために部屋を出て行った。

 僕もすぐに服を着替えて装備をして部屋を出る。




「さて、それじゃあがんばってきて」

「はい、ありがとうございます! いってきます!」


 ギルド前でシンディーさんと別れてギルドの中に入り、受付前まで歩く。


「おはようございます」

「はい。おはようございます。本日はどうされましたか?」

「2階層へ行くための講習を受けたいんです」

「……カードをお預かりします」


 挨拶をして、探索者カードを渡しつつ用件を伝える。受付は少し考えてからカードを受け取ってくれた。


「講習ですが、私が担当しましょう」

「はい、よろしくお願いします」

「それでは移動しましょうか。少しこの場でお待ちください」


 受付の人が別の受付の人……初日に対応してくれた人に声をかけた後にこちらに来る。


「それでは行きましょうか」

「はい」




「オークは力はすごいですがそれ以外はたいした事がないため──」

「その力もある程度魔力があれば対抗可能なため──」


 4時間に及ぶ講義でオークについてはよく分かった。よくまとめられた内容だと思う。さすがギルドである。


「それでは次は戦闘能力を確認させて欲しいと思います」

「よろしくお願いします」

「得意武器は剣ですね。ではこちらが木剣になります」

「はい」


 受付の人が会議室の机と椅子を収納する。そして木剣を渡してくる。お互いに木剣を構える。

 僕は身体強化をして斬りかかる。簡単に防がれるが競り合いに持ち込む、もちろん勝てるわけ無く押されるが力を抜いて体勢を崩させて、さらに足を掬うように足元に敷いていた魔力の膜を引っ張る。これで完全に体勢が崩れる! ここだ!


「素晴らしいですね。問題なく合格です」

「え?」


 完全に当ったと思った木剣は空振り、受付の人が後ろに立っていた。


「それではカードのほうを更新しておきますのでまた受付へ受け取りに来てください。それでは」

「はぁ……見えなかった。先は、長いなぁ」


 合格できたけど……悔しいなぁ。強くなりたい、がんばろう。


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