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第一章 最終話 一般生徒、高嶺廻
これにて第一章は終わりです。
第二章は、全部書き終えたら投稿しますね。
何年後になることやら。
「ふむ、説明は理解してもらえたようだね」
「はい」
いつの間にか、頭痛も治まっていた。
「ところで……、君のデータはとても貴重なんだ。良ければ、一週間に一度でも良い、君がどう考えたかや何を思ったかなどの報告をお願いしたい」
「はい、大丈夫ですよ。了解です」
「やってくれるか、助かるよ」
もちろん、疑われない為だ。
これから俺は、一般生徒、高嶺廻だ。気を付けなければいけないのは、この学園長を筆頭に、教師陣。特にさっき学園長が言っていた四人は、俺の授業担当でもある。何か疑われるようなことをしれば、即処分となるかもしれない。
……よし。
さあ、始まるぞ、俺の二週目の高校生活が。
三年間だから、だいたい千日間。
千日間で別世界……。千日経ったらパラレルワールドか。上等だ、やってやるよ!
俺はこれから始まる高校生活が、どんなものになるのか考えを巡らし、視聴覚室の扉を開いた。
廊下の電気は、やけに眩しかった。
誤字、脱字あったら教えて下さい。