表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

第二章 第1話 一之瀬陽菜

おひさ

「さて、教室に行くかな」


 視聴覚室を出ると、二週目が始まったって感じだったなー。


 それと、驚いたことがあったんだけど、確かに一周目の(俺が確認できる限りの一周目)クラスは七組だったはずなんだが、今回は四組までしか無かった。


 保健室の奥田先生が困惑していた理由も、今なら分かる。


 それなら、小本に連れ去られる前に行った七組は? という俺の疑問は解決していない。七組があったはずの教室は空き教室と化していた。


 これは学園長が何かしたのだろうか。まあ、深く考えても仕方ないことか。


「……ども」


 恐る恐る、四組のドアを開けると、ホームルーム中だったのだろう、教室にいるほとんどの生徒がこちらを見た。

 数人、見なかったが。


「おう、高嶺君だったか。体調はもういいのか?」


「あ、はい……。大丈夫です」


「せんせ! これまでにやったことの説明、私がしますよ! 何たって、学級! 委員長ですから!」


 俺が先生の心配に答えると、今度は一人の女子生徒が勢いよく立ち上がった。


「おぉ、やってくれるか委員長。じゃあ頼むわ」


「はい! えぇと、高嶺くん……だよね? あたし、一之瀬いちのせ陽菜ひなただよ! よろしくね」


 この一之瀬陽菜こそが、俺の、二週目で初めて出会った同級生である――。


「えぇ……、よろしく」


 しかし、事故を起こしたときの人生に、こんな人いたっけか?

 俺はこのとき知る由もなかった。この疑問こそが、ある事件の始まりを示唆するものだったなんて――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ