一難さったら五難になって…帰ってくるな
この話書くのに2~3回途中で書いた話消えたよ…投稿遅れたわ!
つららさんが言うにはここが中心でこの道をたどれば外に出られると、問題をあげるとすればこの先にヴァルキリアがいると言うことだろう。焦りはあるが腑に落ちないことも少なからずある。出会うまでは、この疑問はそっとしておこう。
「約束通り3分後に雪崩で強制的にこの迷宮から外に排出します。3分で外まで脱出するのは」
「距離がありすぎてたどり着けないと」
「はい、どれだけ速くとも」
曇るつららさんの表情からもしも雪崩に巻き込まれたらと考えてみるも凍死以外思い付かねー誰が助けてくれる訳もないし、つまりは私はつららさんの想定するより速く走り抜けなければならないと言うわけだ。
「馬より速いの雪崩って?」
セントーレを指差しながら聞いてみるとつららさんの顔がニパッと明るい笑顔に変わった。それなら何とかなるということなのかけどどう考えてもセントーレの背中は3人も乗れはしない。
「そういうことなら大丈夫かと」
「ちょっ!?今ユウ殿はケンタウルス族全てにおいて禁句とされるあの人間に屈した俗物とおな」
「うーまぁーより速く、馬ー」
セントーレのマジ蹴りをかわしつららさんの会話を成立させる荒業にでる。そのうち蹴られて終わる定めなのにね。その血のさだめ~覆らんよねこのフラグめが!ふざけられる余裕として俺一人なら雪崩をどうにかできることそしてあの二人はどういうわけか無事ではいること。
「はぁはぁ…ではユウ殿、向かいますよ」
「飯馬ーうけけけけけ」
煽り倒しますよ、特に意味はない暴言が半身馬を傷つけた。おいこっちは黙ってるが奥歯欠けたぞ。よくもこの美顔を蹴ってくれたな。高くつくぞ?それはもうゆっくりとした無駄な動きでセントーレに跨がる。
「互いに礼はいいっこ無しだ、氷の女王に伝えといてくれるか?人間はここを襲わないと。あ、もちろん魔王軍に属してこちらに襲いかかってくることになれば『対応』はさせてもらうからなそれはどちらちとっても良いことはないだろ?」
つららさんに対しては攻撃しない理由は敵じゃないからであってたとえ魔王軍に君たちが襲われることがあってもこちらは助けないまたは逆でも助けるなと言っておこう。敵になることがあれば両方とも戦争になる。まぁ当然ちゃ当然かな。現に魔界側の内輪揉めを解決する手段がない。エキドナのような親交派は言ってしまえば有事の際は助けなければならないめんどくさい相手を増やしたくない。人間界は壊滅的なのにそこから復興させていく力がないからな。魔界に救援を頼むほどに基盤が脆いから。
「互いに意識はしないと?」
「これも何かの縁だが、こちらの懐は寂しくてね。見返りは期待しないでほしい。だからあてにはしないこと、これから魔王が何か行動を起こしても無視する。余裕がないからな俺たち人類は」
つららさんは冷たいやて、冷酷だと思っただろうか?つららさんは手をヒラヒラさせながらただ一言。
「干渉しない、素敵じゃないですか。種族柄誰かの思い通りになれないことが多く生き物より気候?一種の意思を持った現象に過ぎないのでその…誰かと係わりを持つのが苦手で」
「正直色々お願いされたらどうしようかと思案してました」
まぁしゃべる氷だしな雪女も。肉体的には氷は連想できないが史実ならお湯で溶けるしな。意思ある気候?まぁある意味理解はできるかな。
「サンキューな、戦争が終わればお互い何も気負わずに話せたかもしれないのにな」
「いえーどうでしょう?話が合わないと思いますよ?」
「ユウ殿、そろそろ」
「わかったよそれじゃあまた」
さっきまで話していたつららさんは手を降りながら冷気を辺りに出してすーと色が薄くなりやがて冷気の白いもやのなかに消えてしまった。実体が出たり消えたりするぶんゴースト系に通ずる何かを感じざるを得ない。それじゃあ焦るとするか。
セントーレを急がせる。ライトの魔法で視界は最低限確保されているはずだ。セントーレも恐怖なく前に進める。お前は良いよなたとえヴァルキリアが突然現れたとしてなに食わぬ顔してられるだろうからな!俺はセントーレの上ですお漏らししてしまう自信しかない。心配するな、そんな喜ぶような特殊性癖の持ち主じゃない。羞恥心から戦闘にもならんよそんなことが起きたら。誰に心配してほしいんだ俺は
『スキル母性持ち』
エクシアさん
ユニファーさん
シュラたん
………ん~バブみ!
酒飲んでも飲まれるなまさか授乳プレイのみならずオムツプレイなんて日にゃ俺は勇者どころか社会人としての面目を保てず自律崩壊してしまうよ。この年で墓場を迎えたくないよ!言い出したら墓場迎えたの結構前だったな。地獄から甦るとか結構図太いな俺、でもさすがにこれ以上幼児退行して助かるとも思えない。今度こそ死んでも皆俺のこと釜茹でにするよ。ゴールデンひとしくん賭けてもいい。
「ユウ殿ー前方に灯りが!出口に着くのも早かったですな!それもこれも全部私の脚がなせる技!もっと評価してもよろしいのですがーーーーー!?」
うるせーな!そんなわけあるか!まだ1分と少しだぞ!俺としては答えはもう決まってる。反響定位を使うまでもねぇ!グラムを引き抜き馬上(これ言ったら怒られるな)に立ち上がる。揺れが半端ねーな。いい波乗ってんねー!
「んなわけあるかあれが噂のヴァルキリアだゾ。あー生きたい」
切実に思うよ。よくも昔はまぁーあれに毛玉に魔王なんて三大巨悪と戦えたもんだよ。まったく!特に獣、テメーは駄目だ。
「ユウ殿がそれほどまでに恐れるとは…これは身を引き締めねば何とかしてすり抜けてそのまま離脱出来れば」
セントーレも剣を抜くがすれ違い様に切りつけてそのまま駆け抜けるなんてとてもじゃないが無理だからな?今回透明化してないから驚異半減なんてことないよ?その剣なら弾かれるどころか砕かれるかもよ。てかそこまでたどり着く前にレーザーで蜂の巣よきっと。
「ミカサって言う化け物知ってる?あれくらい速いなら無傷ですむかな?」
「むぅー聞いたことはありますが負けてないと自負しておりますよあの冒険者とは名ばかりの快楽殺人鬼と」
そんな位置付けか。てか魔物にも有名てすごいよな。警戒されまくりやんあいつ。セントーレさん、悪いが負けてると思う。あいつの速さまさに音速に近いよ。瞬間移動だもんだって、絶対にあれ光の速さ超えてる時あるもん。目で追えなくもないけど本人いわく残像って。姿残ってるけどそれ少し前のミカサってヤバくないかでも俺も本気だしたら耳毛刈り上げも出きるからこれ結構自慢できるくね?はい出来ませんですよねごめんなさい。
「気を付けろやつはな…強いんじゃ…とっても強い」
「どっちの話してます今?てかもう光がすぐそこまで迫ってません?どうしますユウ殿?ユウ殿?」
ミカサが話題に上がり吐き気をもよおす。おぇーおぇー馬酔いか?違うよね!ミカサ助けたときに舌突っ込まれた時のことを不覚にも思い出し…おっ!(全神経を胃に集中)無理だからな戦えないからな!オイ!なんだお前!誰に許可もらって回想に出てきやがる!こうやって人のトラウマにも無断で踏み込むのか!
!
呼びました?
呼んでねぇぇぇよぉぉぉ(血反吐吐きながら)
呼びましたよね?
………
真冬の迷宮の淫妄想
脳内レイ○野獣と化した毛玉
イヤーあれね、極限の自暴自棄ですわ。脳内犯されまくりであへ顔ダブルピースしながら落馬ですわ。鼻血止まらんぞおい。もう話題にも出したくないんよな実際。一週間は寝込むもんだって。
実際錯乱してるしな、やっぱり身体に悪いな。
そうこうしてるうちにどんどん距離が開いていくセントーレと俺の間。その間を割ってはいるようにヴァルキリアがその姿を現した。ふらふらと立ち上がりヴァルキリアを睨んだ。疑問が確信に変わりそして警戒心だけ上げていく。やっぱな、あの紋章は間違いなくファラオの紋章だ。あの駄犬(本来は人格者ですよ?)が操られてた時は嘘の供述してと思ってたがどうも本当のこと言ってたみたいだな。小脇に抱えられたセルキーを見てやっとこちらもひといきつけた。
「長い距離ご苦労さん、ファラオも心配性だな」
血相を変えて向かってくるセントーレ、まああれだけ聞かされてたらな。とりあえずグラムは離さないでおこう。滑空していたヴァルキリアは俺の目の前で着地する。
「その人にぃ!触れるな!」
セルキーを放してあげて背中の気になってた繭になった羽から傷だらけのミーメイが出てきた。
「ミーメイ!」
すぐさまヴァルキリアからミーメイを受け取ると治療に入る。魔力変換、神力ーだとどうなる?とりま、ミーメイは魔力があるしミーメイの魔力に変換して自己治癒力を上げて…ミーメイの身体には治療のあとがありそれはきっとヴァルキリアが施したものだ。
青白い光がミーメイを包み込む。獣人の身体なら自然治癒を上げてやれば時間はかかるかもしれないけど…アオイ医院直行だなこりゃ。
「よくがんばったなミーメイ」
ミーメイの頭を撫でる。セルキーが我慢できずに泣いていることから切迫した状況だったのだろう何にせよ何から何まで運が良かったと言えるだろ今回の場面は、力不足は情けない。がこれが現実でいつだれかが死んでもおかしくないそんな場所で生き残った誰も失ってない、その事実が現実の理不尽を上回った。こんなに嬉しいことはない。
「セルキーも、ミーメイはすごいやつだろ?誉めてやってくれ今はがんばったなって言ってやってくれ。大丈夫、ミーメイの怪我も問題ない、ほぼ重症化せずに完治に向かってる」
「本当?」
「おう、だから気にするなぁ~……」
「気に…」
「ウオオオオオオオオ!ユウ殿から離れろぉ!」
暑苦しいのおるな一匹、空気感違うのがさぁ。ミーメイ殺られたと思って激昂しとるのおるぞ?セントーレの剣はヴァルキリアの後頭部を叩き割るつもりが刀身粉々、白兵戦(後ろ蹴り)をくらいながらもヴァルキリアは無言で耐えてる。止めたげて可哀想可哀想だから。
「見たところこのスカーはケルティックとチョッパーたちと共に俺たちの向かえに来たらしい」
「胸に挟まりながら言うことですかね」
スカーの両胸に挟まり、パフパフされてる…わけじゃないよ?なんかこれするとセラピー効果あんのか落ち着くらしい。それとデータの読み込みもしてる。
「セクハラにしか見えない気が…」
「いやがってないだろ、それにこうしないとヴァルキリアの命令の見とれないからな。ジェスチャーで全部がわかるか!」
鼻血止めてもらってまたブーしそう…しそうだがなにかなこの地響きとなにか忘れたような大事な…ん?
肩に止まった小さなスノーマン、ほっぺたツンツンしてくる。何よどうしたの?後ろ?後ろがどうかして…うひゃー!
「ユウ殿!せっかく貯金して速く走ったこともここで無駄足踏んではパーですよ!」
「問題あったね、はははっ!全速力だー!」
セントーレの背中に俺とセルキーがスカーはミーメイを持って全速力で駆け抜ける。間に合うかよこんなの!スカーは飛びながらレーザーで雪崩に撃ち込んでるが溶けた先からまた雪が来るから意味無い!このままだと雪に埋もれるぅ~
「ユウ殿!ユウ殿!ひっ光が!今度こそ外に!」
「ああ!でも間に合わねぇー!」
飲み込まれると思った、出口はすぐそこなのに…その時肩に止まった小さなスノーマンが光ったかと思うと雪崩の勢いが少し弱まった。必死だったからそれに、俺たちは気づかなかったがな。
勢いよく外に排出される。今度はなぜか地上に出たが、珍しく吹雪は止み曇り空だがところどころ青空も見えていた。辺りを見渡すとと1面雪、なのだが海岸線が見える。荒波も多少は落ちつているようだった。
「やっやったのか?う!?」
「グギギギ…グギャウ!」
地上に出たとたん先に排出されたであろうウルクに囲まれる。あらあらままあまあ殺気だって恐ろしい。でもこっちにはヴァルキリアがあるもんね!本当に頼もしくいきなりウルクの大軍にレーザーをぶちかます。容赦ねー
「グギャグギャ!」
「にしても数が…伏せろ!」
セントーレとセルキーを力ずくで倒す。空から無数のレーザーがなんか飛行船てかカプセルのようなものが3つスカーいわくケルティックとチョッパーらしい。大火力で一気に焼き払う…
両手でセントーレとセルキーの目を塞ぐ。耳まで塞げないからそこは我慢して。てかこわーい、目の前までレーザー飛んでやがんよ!雪溶けて地面沸騰してるのだが。惨劇からゆっくりと立ち上がる。周りも寂しくなったもんだねー?焼けてる。溶岩でも通りすぎたか?
「ほら待ちに待った海だぞー?」
セルキーを抱えて海まで入っていく。ゆっくりとセルキーを海につけてやると顔だけ海面から出してじっとこちらを見ている。
「今なら仲間のもとまで行けるだろう」
「ありがとう」
「ああ、こっちこそありがとうな。また会おう」
「ミーメイにもよろしくね」
ウキウキした様子で海面に潜った。しばらくすると遠くの方で何かが手を降っている。セルキーだろうか?何年ぶりかは聞いたはずだがえーととしだな?やっと仲間の元に帰れるな、チビ助。ありがとう、元気でな。名残惜しい別れだがゆっくりしてられないなこっちも晴れている今のうちに出発しないと。そっとその場を後にする。
肩に乗っていた小さなスノーマン。どこかで引っ付いたのかな?ゆっくりとこいつ地面に置いてやる。すると遠くでセントーレが俺を呼ぶ声が聞こえた。そうだ、もう行かないと。
「これが今の勇者か」
後ろから誰かに声をかけられた。スノーマンが氷に覆われてやがて氷のドレスに身を包みこちらをみつめる女性の姿が、そこにはあった。
「氷の女王、グラキエス」
「いつだったかお前によく似た加治屋の勇者に良く風貌は似ているが纏う空気は…そうか」
一呼吸置いたあとにっこりと笑う女王。笑うとは想像もつかなかったが彼女は確かに笑っている。
「初代勇者のそれだな、やがて全てを知る男」
「何を?あっ助けてくれてありがとうな!吹雪も止めてくれて、もう大人しく出ていくよ」
何か重要なことだろうがろくでもないことだと直感した。自分にとって都合の悪いことだろう。何となくだが理解する。
「勇者は誰も戻らなかった。ここは巨大な塵箱だと言うこと」
気になるニュアンスだ。歩き出した足を止めゆっくりと振り返るが誰もいない。空から声がした。グラキエスの声だ。
「初代は気づいた、邪神による魔王が生まれるメカニズム。そして邪神復活を阻止するために勇者が送り込まれる。何万年と言う月日見てきたそのなかで得た知見だ。初代が気づいたこと、理解するに私はこれほどまでの月日を有した」
どういうわけわからん?さすが自我持った気候、こっちの疑問ガン無視でどんどん気になるニュアンスの答えだけポンポン言ってる。核心を言え確信を!修飾語もいらん!
「今の勇者が転換期にあたる。全ては偶然、されど仕組まれたこれぞ必然。何もかも今までと違う。渦の中心はお前だ」
「何が始まるんだよ」
「誰にもわからない、わかるとすれば…」
「誰だ!」
空に叫んだ、曇天の空、隙間から青空。グラキエスの声をはっきりと聞いた。俺が全てを知る者になるならそれはきっと一人じゃない。もちろんローランはグラキエスの中では今までの勇者、今までで無い特異点は誰かとするなら。
「魔王メイビス、彼女は鍵だ。読者は君だ全てを記した物語を読み解くのは…メイビスは紐解いた物語の封印を!読むのはきっとお前だろう」
メイビスは紐解いた、封印を?メイビスが心変わりしたのはそれが原因だって言うのか?
「何で俺なんだ、魔王じゃない?」
声が止んだ…ちっ逃げやがったな意味深野郎め!だが全て現実味を孕んでいた。読解していけば初代勇者の軌跡を辿れば答えに行き着きそうな意味合いだったぞ?とりあえず物語とやらを探すか、確かに疑問は多かった。過去の勇者の話は耳にするがその後がわからない。あくまでも共通してるのは魔王を倒すことと魔王はどうしても聖都を目指すと言うこと。目的は邪神の遺骸、邪神に残った最後の良心、邪神の涙を破壊すること、だったか?
「ユウ殿早くー!座標がわかりましたよー!」
「今いくよー!先にセントーレを村まで送るよ!そのあとシュラたんとユウナを回収するから」
大きく叫んだ、飛行船に戻るとケルティックがシュラたんとユウナを向かえにいってくれるらしい。セントーレもチョッパーが送り届けると。どうやら至急俺は戻らないと行けないらしい。なんだよまったく!またミカサがパンデミック起こしてるのかな?帰りたくねーなだとしたら。
「それじゃあまた落ち着いたら合流しよう」
「ユウ殿もお元気でー!」
3つの船はそれぞれ別れ飛び立っていく。帰りの船の中、ミーメイの看病を始める。まだ目が覚めないが大丈夫だ、きっとすぐ良くなるよ。人間界に入ったとたん事件だ。なんだよまったく!なんかブザーなってますけどなに!墜落するなよ頼むから!
とりあえず不時着としようか、目的地じゃないから。場所は戦闘街から魔界に向かうまでの原っぱ。塹壕が張り巡らされている。普段は誰かパトロールしてるはずだがてか撃墜したやつ名乗りを上げろ。スカーがうまいこと衝撃与えず止めてくれたからいいものを!死ぬとこだったぞボケ!ぷりぷり怒るおらの後ろからスカーがミーメイを背負ってついてくる。優秀な部下を持っとるなファラオは、わけてほしい。なんか前方がざわついているのでとりあえず大声だしてみる。
すぅー…………
「俺じゃボケー!」
「緊急事態です、詳しいことはあの馬車の中で」
謝罪もなしか誤爆しやがって!なんか戦闘街も血の気の多いやつが無理もないか魔界から飛んでくりゃな、それでもなんだろ焦りか、落ち着きの無いのが多いな。言われた通り馬車に乗ると乗ったとたん動き出す。有無も言わさずが、逃げる隙もあったもんじゃない。てかとりあえずこの無礼なことについて一言謝って…謝ってもらお…ん?
「だから呑気過ぎませんって?」
「お嬢ちゃん?幻か?なんで戦闘街にいんの?」
オルガ連合国軍の方がなにゆえセレーネ王国の前線におられるのかしら?
「どっかのバカがその女が適任だと言ったんだよ」
その気だるそうな声の異常者と言えばなんで…何でだからお前もおんのじゃ!お嬢ちゃんの隣にいた黒ーい大男が口を開く。お前もだからなんで!
「カイドロ!おかしいってなんでみんなここに!」
ナイフ使わせたら…人を残虐に解体すらならこいつの右に出るやつはいない。快楽殺人鬼のカイドロ先生じゃーん。嫁さん元気?お子さんは?妖精の嫁といちゃこらしとけ!
「単刀直入に言う、聖都が堕ちた。相手はドラゴン」
え?ちょっと衝撃、なんと?聖都が?堕ちた?めちゃピンチやんてかローランとかその他戦力はどうなった?話がブッ飛びすぎて理解できん。そりゃ呼び戻すはファラオが俺を。
「他のやつらは?勇者パーティーもいるんだろ!?てかドラゴンってなによドラゴンって!」
「王女が…最後の王家の血筋の王女様がだなあっさり人質に捕られて拐われるかと思ったらそのまま聖都に立て籠ってる」
おかしいやーん色々とさ。なに?人質とな?生きてはいると聞いて安心したがそのまま立て籠ってるとはな。ようは奪還作戦か。ローランはなにしとんのな!
「中の様子はわからない協力な結界でアリ一匹入れねぇ。各国の凄腕魔術師だか魔法使いだか魔導師だかが解読を試みてるが中にいる上級…幹部クラスの魔物が阻止してなかなか難航している」
「それでなんで人質なんか…それに立て籠るだと?何を要求しているんだ?身の安全を保証しろか?」
「お前だ」
「俺!?」
なんでここで俺の名前!?無いよね!俺の命と投下交換か!?それなら話が読めて来るのだがなんだ?お嬢ちゃんが呆れてでっかいため息ついてるぞなんかカイドロも半笑いだし、なんだよ。腹立つな!めっちゃ事態緊迫しとるだろが!
「お前ドラゴンの雌とツガイになったのか?」
吹いたわ、てかついにこの時が来たかと。ってことはあれか?ネフトってことになるのか?身に覚えがありすぎる。
「冗談だろ?話としてはこうだ。外から見たところどうやら立て籠るよりかは巣作りを始めたらしい。それも聖都でだ」
あーあーなんか本当にすいません。俺のせいですわ。今度こそきつく言っておくのでどうか穏便に…
「幹部クラス数匹の魔物を連れて電光石火の早業、敵ながら天晴れだな。王女を人質に、ローランも含め全員を退去させ聖都に結界を張った。ただし伊丹ユウは除くと」
なんか本当にすいません各関係者の皆様、悪気はないんです!アホな世間知らずなだけなんです!だからどうかここは俺に免じて許しやってください。反省しながら聞いているとここからどうやら雲行きが怪しい。
「盛りのついた最上級のドラゴンがユウを出せ、出さねば王女を殺すと出たもんだ。みんなパニックにもなるわな。交尾させろと毎日毎日脅して回ってみんな胃に穴が空く思いだったな」
「発情期の雌蜥蜴はあーも凶暴になるもんかね?」
「それで?なんで俺なんだ?」
わかりきってるがな。一応知らぬふりはしとかねば。
「相手が相手だ不死身の竜、お前が勇者の過失で甦らせて倒したと思われていたドラゴン。出自を調べたらとんでもないやつだったのさ邪竜アカシア ズメイその昔、国をいくつも滅ぼしたドラゴンだったんだ。それも不死身」
軽く言ってくれるな、てか身に覚えがない。勇者の過失だ?俺じゃないだろそれ!
「つまりお前目当てできたドラゴンが王女を人質にとって巣作りを始めたってこと。発情しきってスタンバッちまったからな各国の偉いさんとあとはその他大勢で協議した結果こうなった」
カイドロが懐からなんか怪しげなビンを投げて寄越した。黙って聞いてたお嬢ちゃんも気分が悪いと頭を抱え込んでしまった。
「ミカサは最後まで渡さなかったからてかいまだ抵抗してる。それで結果と言うのは簡単だ。主導権を握って屈服させろ。あのドラゴンは使える駒だ。利用しない手はない」
「主導権を握って屈服させろ?なんのことだ?」
「雄としてメロメロにしろ?まぁ相手はドラゴンだが頑張ってとしかいえないよな?よかったななかなか美人らしいそんな女から「ユウの赤ちゃん欲しいのー 」なんて言われたらやるしかないよな?」
わけがわからん。ますますわからん。いや、わかりたくないだけか、ミカサよ、なぜもっと抵抗しなかったのか?
「えっと穏便に済ますってのは?」
「頑張れよってパパ」
運命を呪うしかあるまい。つくずつドラゴンってこんなやつらの集まりじゃないかと頭を痛める。
「ドラゴンさん、交尾したいってよ」
久しぶりの投稿ですー主人公は受難であってほしい。また投稿遅れそう…かな




