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異世界駐留記(不幸で奇妙な物語)  作者: ふじひろ
ジリジりまるカジリ!
120/135

その時激震が走った

「とりあえず一人で先行するよ」


魔界に入りはや数日、魔物が大量発生して思うように前に進めない。ミーメイも明らかな疲労の色を見せていた、色艶をなくしてボサボサな毛並み、初めて魔界入りした割にはここまでよく耐えてくれたと言うべきだ。


「ふむ、気を付けろよ」


「えっ!?シュラさん軽くないですか!?むっ無茶ですよ!引き留めないとここは!」


辺りは暗く焚き火の光以外ない漆黒の世界。お湯を沸かしながら偵察を提案した。竜の国は今きっと混乱状態だろう、グロリアとコクテンさんが先に城に帰ったとしてそれで混乱は多少改善されても俺の登場でまた波乱になりそう。しかしだ、逆に市民に気づかれず城までたどり着くなら道を知ってる俺一人の方が楽に侵入できるしなおかつ俺が見つかったとして誤解で殺される確率は果てしなく0だ、安全かつ最善の策よ。


お湯をマグカップに注ぎ少量の蜂蜜ぶっこみスプーンでかき混ぜ一口で飲み干す。胃が熱い!でもそれがいい、体の芯から温めないと肌寒くってしょうがない。


「ドラゴンのいっぱいいる…」


「竜の国だ」


「そう、竜の国…」


「大丈夫、知り合いいっぱいいるから…とは言いつつ不安も脱ぐりさえないわけです」


ネフトはグロリアとコクテンさんをけしかけた張本人(まぁ操られてたわけですが)そこへ行くことがはたして安全か…議論はつきませんわ。深く関わっていくつもりはないけどな、最低これ以上人間界にまた攻撃しようものなら俺も止められないぞと言っとくだけでも…わかってくれたらいいけどな。魔王倒して正気に戻ってたらいいけど…交渉の席につかせてやる。追い詰めてやる。戻ってなかったら…戦争かぁぁぁ


朝のみんなとの決別、シュラたんは眠そうでミーメイはまだ踏ん切りがつかないのか何度も手を包み込むように握っては離さない。そのうるうるした目で見つめないで~なんかこっちまで悲しくなっちゃうから。


「危険な魔物が出る地帯はメッセージの魔法で知らせるから座標の紙はつねに持っててくれ、鬼人族の村にはこの俺の名前を出してもらえれば向こうには何回か直接ではないけどコンタクトはとって説明済みだから匿ってもらえるよう手はずは整えたから」


「お気をつけて…」


「うむ、行ってくる」


朝露でまだ濡れた林を、朝日が昇る前に一抹の不安を残しながら心配する彼女たちを置いて足早に竜の国を目指したのはつい最近、しかい今はどうだい?


ドドドドドタッ!


ひえぇぇぇぇぇ…


ガガガガガガドガッ!


ぴぎゃぁぁぁぁぁ…


グオァァァァァ!!


お許しを~~~~~~!


ギャオオオオオオオオ!


お止めになって~~~!


逃げながらでもセクハラは忘れない。そう、恐怖に怯えスカートに手をかけないなんて…男みせたるわい!ほらほらほらほらほら!秘密の花園のぞいてみようかぁ!?嫌がるから萌えるんだろ!

途中何回もメイドさんのスカートをめくりあげ、色を確認し、静かに戻して逃げる変態紳士。リザードウーマンいや、メイドだからか高確率で純白だぜ!黒もやはり捨てがたい、しかしながらニーソとの相性は抜群…いや眼福である。あークンクン嗅ぎまわりたい。いかんいかん、ミカサのようなダークサイドに堕ちるところであったわ。


「ユウ様!?いやー!いやー!パンツ離してください!」


止まらない止められないー!メイドの一人を部屋に連れ込み籠城。我慢できずに人質に手を出し始める。原因はフリーシンガルの首飾りだろう、うんムラムラするんじゃ~ほれほれ脱ぎたてホカホカパンツを勇者様に献上せんかーい!ゲースゲスゲス!おーおー雌蜥蜴の淫乱な匂いがするのぅ♪


「ユウ様!今すぐメイドに対する性的暴力を止めなさい!そして人質を解放してください!」


続いてネフトが熱のこもる持論を展開始めた。嫉妬にも似た排他的暴言は俺が今いけないことをしていると自覚させ余計に性的行為がエスカレートしている。完全逃げるのを諦め、ここで社会的に果てるつもりだ。


「性欲をもて余して身体が火照って疼いておる元妻がピーでピーなモロぴーな下着を着用し貴方様に襲われる用意が出来ていますので今すぐでてきてくださーい」


下着姿で手に精力剤と録画水晶を持った変態人妻がドアを蹴破ろうと必死にドアをガンガン蹴りまくる。自分の使える王が痴態をさらすのにいささか悲しさを感じつつもグロリアはブレスの酸でドアを溶かしてしまう。中に突入した二人だがそこで見たものは手足を縛られているメイドの姿だけだった。急いでグロリアが縄を解くとユウの居場所をたずねた。


「私は命令されただけで!こういう風に言えとそのユウ様から…」


なるほど、メイドの喋る様子からまだ部屋にいるものだと安心していたが…ネフト様が一旦部屋に戻り勝負下着に着替えている時間に脱出したと言うことですか。


「あーん!逃がしたぁー!」


「ネフト様!?頼みますからそんな格好で外は出歩かないでくださいよ!ただでさえ国民からの信用がた落ちなんですから!」


一方その頃ユウはと言うとなんとか街まで逃げられたものの瞬間移動などの魔法が使えないこと、もう検問所が封鎖されバレずに突破できなくなったことで困り果てていた。いずれこの裏道に潜伏してる俺はみつかって連行されてしまうことだろう。そうなる前に無限ポーチから小瓶を取り出す中には謎の薬品が…


「あの勇者パーティーの魔術師からもらった飲めば何かに変身する薬…何って言わなかったな」


しかし、背に腹は変えられぬ。一口で煽るとすぐに身体に変化が現れ始めた。せっ背が縮むー!そして小さな黒猫の姿となってしまった。とっとりあえず効果がいつまで持つかわからないが現状を打破できる姿にはなれたぞ!


(しっしかしどうしようか?猫が一匹検問所から外へ逃げたらそれはそれで怪しまれるな…)


するといきなり俺を抱き上げるものが…こっこいつは!まさかもう追っ手がここまで!てかバレていたとは!


「にゃー」


「なんだタマかよ、ビックリさせんなよな」


正体はタマだったか。てかこんなとこうろついてるとは思ってもみなかったぞ。薄汚れて泥まみれまさに野良猫足る風貌。帰ったら洗ってもらえ、そうこうしてるうちに知っている声が聞こえてきたのだが…忍び寄る死の足音。しっ死神や!出やがったで!城では不思議と反応なしであやしかったと思ったら護衛タマだけで外に出てやがったで!


「タマーこっちもすごい人混みでしたわ、こっちの裏道は…人はいないようですね」


おうおうおうおう(乱心)なんで王族がこんな城下町にいなさるんですか?雰囲気は追っ手ではなさそうだが…どっにしてもバレたらめんどくさ…

その時血眼になって獲物を探す魔物が頭上を…通りすぎてはくれずやってくる。グロリア!ひっひいー!いや!俺はねこちゃん!バレぬ!バレるはずがないのだ!平常心んー!


「フィーリア様!?ああ日課のタマの散歩中でしたか、護衛はちゃんとつけてください!」


「そんなお小言言いたいがために交通封鎖なさってるなら今すぐ解除なさい」


「違います!ユウ様です!またふらっと帰って来てネフト様が暴走されて…」


「ひとまず貴方が落ち着きなさい、まったくこんなことで国民を混乱させて…ちょうどいいからまた私が王に復帰します。ネフトは元より向いてないワガママ子ですものね、今すぐ兵を戻して通常勤務にそれと交通規制も取り止めなさい」


「ですがユウ様がこの混乱に乗じて逃走しないとも…」


「今でも十分混乱しています。むしろこれほどに騒ぎに進展して付け入るすきが出てユウ様の思うつぼ、さぁ城に戻りましょうか。タマ?そのねこさんを離してあげなさい」


フィーリアのあの笑顔…なに?この胸騒ぎは…見た目も完璧だ。ばっバレているはずがない!動揺していることもあってか、タマが持ち上げてる段階からいきなり落とすなんてかんがえてなかったんだ。普通の猫なら足からきれいに着地できるはずがなんと無様に背中を強く地面に打ち付けてしまった。


「痛い!ふぎゃ~…」


フィーリアの疑惑は確信に変わった。何らかの方法で人から猫に化けている。とっさに出してしまった悲痛な叫びはグロリアですらおかしいことに気づいた。必死に取り繕う俺の頑張りも疑惑を加速させるだけだった。


「ケットシーじゃないですか?そもそもユウ様のような声でしたな」


わざとらしく疑いの目で近づいてくる。うっそれ以上来るな!そしてなんの躊躇いもなく俺の新しくできた新しいパーツ、尻尾を踏み潰すように踏みつけた!


「痛い!痛たたたたたた!踏んだり蹴ったりだ!いったい俺がなにをしたってんだ!」


するとグロリアは指輪から鳥かごのようなものを取り出す目にもとまらぬ速さで首根っこを掴んで詰め込んだ!するとすると猟奇的な笑いかたしてフィーリアとタマをドン引きさせる。


「ふっふっふ!もう逃がさん!」


「こら!グロリア!言ったそばからまったく貴女ともあろう人が!」


グロリアから鳥かごをひったくると俺を出してくれた。うおおおお!お優しいのですね(涙)この勇者、伊丹ユウ感涙にむせび泣きに候!


「そんなことしてるからユウ様に警戒されて嫌われるのです!いくら強欲で愚鈍なドラゴンであっても本能に流されるとはなんですか!上に立つものならもっと毅然としなさい!」


黒猫ユウはフィーリアの手によって手厚く保護されグロリアは上司、以下自分の本能の板挟みに合い高熱を出して寝込むこととなった。最近心臓に悪いことが多かったので無理が祟ったのだろう。

身体が強いドラゴンでも自尊心が崩れると案外すぐ熱出して寝込む。ストレスに弱く精神的に鬱になりやすいらしい。デリケートな種族だな。


「意識は戻らないのね」


「はい、交代で3人体勢で看病していますのでご心配には及びません。少し疲れが溜まってたとのことなのでネフト様とグロリア様は特に治療の必要はないとユウ様が」


「では任せましたよ。私はネフトとグロリアの代わりに兵士運営から国内情勢安定まで王女以上の仕事が溜まってるの…私も倒れそう…」


「ユウ様は私たちの方でおもてなしを…」


「いえ、七竜神とタマで見てもらっていますのでグロリアといつもの業務の方を…書斎に紅茶を持ってきて…うんと砂糖を入れて…あと氷ね」


「はい…お疲れ様ですフィーリア様…御意のままに…くれぐれもご無理はなさらず…」


「いえ、皆これまで無理していたので私もこれくらいの無理はしないとね。問題はネフトね…昔からワガママのくせして気の弱いんだから…」


ネフトは俺の説教と励ましと謝罪を同時に受け調子に乗ったり申し訳なくなったりして結局気絶してしまった。ここまで追い詰めるつもりはまったくなかったが…ベッドでアヘ顔ぴくぴくして寝そべるネフトを肉球でぷにぷにつついてみるが反応がない。ただの屍のようだ。ベッドから降りるとタマを連れてフィーリアの元へ向かう。


「忙しそうだけど支援の件、聞いてみようか。それが終わったらここを拠点に皆集めて今度は魔王の城を目指そう」


タマはわからず首を傾げるだけだ。ここから先はドラゴンの背中から見ただけで歩いたこともない危険な土地だ。予想外の展開になりそうだな、けど魔王の横暴は見過ごせない。竜の国より先は魔王が罠や軍勢を配置しているだろう。逆にここまでは安全地帯を延ばせるんだけどな。


「支援にしては賛成なのですが物資のみの支援しかできません」


「そりゃ魔物に抵抗ある人しかいないしな、物資も受け取ってもらえるか微妙だよな」


忙しい中時間をいただきありがとうございます。猫との会議はまだまだ続くのでありました。突然のネフトの暴走まあ原因は魔王の傀儡になってたのが原因なんだけどそのせいで王に対する不信が強い状態で更に人間に物資の救援をしだすと言い出したらクーデターとか起こるんじゃないか?フィーリアの情勢安定を先にしてもらうのはそりゃ支援もそっちのタイミングでお願いしますだけど俺のワガママで分裂されたら困るよ?ただでさえドラゴンとか人間嫌いなのに、俺とネフトがもと夫婦だと聞いただけでも耐えられなそうだけど…


「魔王も最近兵士を城を囲むようにして防御体勢をとってるのが謎ですね。勇者二人を警戒するのはわかりますが数で言えば魔王が有利ですから」


そう、聖都での魔王との決戦でも思った。付き従う幹部の少なさと軍を2つに分けるあの作戦、勇者が二人で来るなら魔王は聖都に籠城せず全軍で前線に突撃した方が勝機はある。しかも亜人や操った人を戦闘街まで下げて戦力を下げるあの行動の不可解さ、敵は何を思ってるのかわからない。


「一部離反した幹部が単独で動いて罠を張ってるそうですが元々操られる前は穏健派だった我々には元から過激派だった幹部の情報が入ってこないんですよね。何してるのかさっぱりです」


「過激派は潰しながら魔王城を目指すよ。こっちも操られていた穏健派とコンタクトをとってなんとか持ち直さないと…人間界に近い竜の国はともかく魔界に近い穏健派を潰してくるだろうな魔王は…」


戦国時代の外様大名みたいに信用のない穏健派は僻地に飛ばしてるがデーモンやリリス、リッチのように隠れ穏健派がどうも心配になる。


「ユウ様が動きやすいようにできるだけの用意はこちらでさせてもらいますが何分この国はいつ内乱が起きてもおかしくない状況なので期待には応えられないことがほとんどです」


「いいよいいよ、こっちも依頼の材料を揃えたらまた人間界に下がるから」


「依頼?魔界で採れる素材ですか?」


「うん、ここら辺で聞いたことない素材だから結構奥かな?でも見た限りじゃリリスの統治してるこの淫魔の国で揃うんじゃないかと思う」


精力剤に媚薬はやつらの専売特許だろう。なくても別の物で代用品のようなものがありそうだ。しかしリリスには言えない。どうせ人間の男や女を寄越せと言うに違いない。淫魔の繁栄にはどうしても人間が必要になるのはわかるが戦争がまた勃発するからな。


「ん?そう言えばミカサの噂入ってないか?」


「人間界最強の?いえ、ここまで情報は入ってないですね。たどり着いてないのでは?」


あの化け物じみた速さのミカサが?たぶん通りすぎたな。あれくらい腕ある冒険者ならもっと魔界の深いとこまで知っててもおかしくないか。秘密の狩り場とか道とか知ってそうだし。


「とまぁ少し危険だが戦争にならないように魔王軍は見つけても見つからないように逃げたり避けたりしながら目指すよ。野生の魔物の増殖と凶暴化が気にかかるけど」


「勇者といえど気を付けないといけませんね。知ってることならなんでもお教えしますので…取引しませんか?」


「取引だって?」


「どっちかと言えばお願いですかね、私からの依頼を受けてもらえれば情報と報酬をお渡しすると言うのはどうでしょう?」


ふむ、救援の件を前向きに検討してもらうためにもここは魔物から依頼を受けようじゃないの。言ってみろや、勇者は大抵のことならクライアントの意思を叶えるぜ。


「食材ととあるアイテムの調達です、なお気性が荒い魔物の討伐も兼ねてますので難易度は高いと思います。稀少価値が高い食材も今なら魔王の影響でガッポガッポ採れますそのせいで迷惑しているのですが…美味しいので食べようかと。アイテムも根気のないドラゴンでは入手は難しい物でして…リストは今書いて…はい!これです」


渡された紙を肉球で挟む。どれどれ…確かに見たことないな…珍しいらしいし、成功確率は低いのかな。


「城の書庫で調べていただいたら情報はそこから得てください」


いちいち教えるのはめんどくさいってことですねはい、わかります。


「その間にルートも見積りはつけます。場所はコクテンに頼んでもらえれば案内しますので」


「了解です。でもまあこの姿が戻ってから出発しますので、まだ仲間も到着してないのでメッセージで詳しいことはこっちから説明しときますわー報酬はまあ量とか質とか見て要相談ってことで」


「ありがとうございます。お引き受けしましたと受け取ってこちらも準備を進めます」


フムフム、仕事が増えちゃったぜ。でも人間界のために人肌脱いじゃおうか。コクテンさんを探しにタマを連れて書斎から外の廊下に出る。


しかし、状況は火急を要すると後々後悔することになる。そう、状況悪化である。目的地の淫魔の国周辺の森林で惨殺魔が出没した、らしい。そして続々と野生の魔物がその(惨殺魔)が通ってできた空白を埋めるように縄張りを広げ始めた。惨殺魔対策としてリリスも魔王軍を嫌々ながらも自国民を守るため捨て駒として配置を始めた。俺たちはこれから凶暴化or増殖した魔物と魔王軍と勘違いされて淫魔からも襲われることになるのだ。


















「声をかけた相手が悪かったですね」


月光刀で肩を2、3回ぽんぽんと肩たたきのように叩くと獲物に刃を向けた。イケメン…なのだが尻尾と翼から察するにインキュバスだ。3人でナンパとばかりに寝込みを襲ったのが…いや相手が言うとおり相手が悪かった。こいつは性欲をもて余した発情期の獣人ってわけじゃなかった。


「チャーム(魅惑魔法)がどうして効いてないんだ!?」


黒髪が夜空より光輝きこの世界では珍しい和服に身を包んだ美女はハンッ!と鼻で笑うとわかりきった答えだと言ってのけた。


「魅惑魔法なんて…魅力のない貴方たちが使ったとこで意味はありますか?」


インキュバスはそんことで弾かれるはずが…と思ったのもつかの間、二人のインキュバスの首を飛ばした。二人とも頭をなくし頭はそれぞれ焚き火の光の届かない闇の中へと消えた。そして落下した音で残り一人の運命もまた死を予感していた。


「少し寿命が伸びている理由はこのリストの素材の詳しいことを喋ってもらうためです。そのために貴方だけ生かしました」


どっちにしろ生きて返すつもりはないとインキュバスは思っただろう。口を開きかけた時だ。


「やっぱりいいです。ユウより先に私の純潔を汚そうとした貴方たちはしかるべき罰を…死をもってして償ってもらいましょうか」


パチンッ!と刀を納める音が聞こえたと同時に開きかけた口は閉じることなくズルッと音をたてて切れて地面に落ちた。頭を真っ二つ、間合いを一瞬で詰めてまた一瞬で遠退く。この女の技だ。


「眠れませんね…こうもこの国の魔物は死に急ぎたいようです。見てわかりませんかね」


刀を置いてまた床につく、焚き火を見てまた哀れな獲物が罠にかかることでしょう。


「私はユウ一筋…ですから」


ミカサによってインキュバスホイホイの餌食となって淫魔の国のインキュバスは勢いよく殺害されてしまうことに。今度は萌え豚オークがよく罠にかかるようになっていく、彼女が噂の惨殺魔。


「葵 ミカサは勇者伊丹ユウの妻だと…うーんむにゃむにゃ」


淫魔の国でよからぬ噂が流れユウが勝手に敵にまわされるのは主にこいつのせい。






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