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第48話 シーちゃん
ケット・シーのシーちゃんは元気に飛び回ったり、黒川さんの膝の上で寝たりとのんびり過ごしている。
「シーちゃん、意外と大人しいですね。」
「向こうの世界でもケット・シーは魔物じゃなくて、妖精だからね。住み着いた家に幸運をもたらすとか言われてるし。」
ここは家じゃなく、会社だが…。
シーちゃんは、人懐っこく、トイレもちゃんと覚えてくれた。
ただ困ったことが2つ…。
目の魔導書で爪とぎしようとすることと、魔素がない食べ物を食べない。
「…!」
目の魔導書が慌てたように目から光を放つ。
「シーちゃん!魔導書で爪とぎしちゃダメ!」
「にゃー」
爪とぎされて魔導書はしくしく泣いている。
次の日には、爪とぎの跡はなくなるが…。
「シーちゃん。キャットフード食べないんですよね…。」
「向こうの生き物だから、魔素がないと駄目みたいだね。まぁ、向こうから送ってきた食べ物がはけるから助かるよ!」
「シーちゃん、ご飯ですよー」
「にゃー」
「いい子、いい子…。ん?」
佐藤はシーちゃんにご飯を上げてる時に、気が付いてしまった…。
世話をしてるのは全部自分だと…。
「にゃー」
シーちゃんは佐藤に気持ちよさそうに顔を擦り付ける。
「まぁ…いいか。」
佐藤はシーちゃんを撫でながら思った。




