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第46話 向こうの食べ物
「コンコン」
「はーい」
異世界課のドアが叩かれて、佐藤が出る。
「異世界課宛に荷物です。」
「…ありがとうございます。」
ひさびさに向こうの世界からクール便が届いた。
「この前のお土産のお返しだね。中身は…」
開けて見ると、カラフルなケーキが入っていた。
ところどころからカエルのような足が出ているが…。
「何で向こうの食べ物は、ちょっと生々しいんですか…。」
「向こうの食材は魔物とか、魔がつくものばっかだから…。あと、食自体が日本みたく発達してないね。私も向こうでは魔物とか生で食べてたから。」
異世界は野蛮だ…。
「私が食べて見るね。」
課長は躊躇いがない。
「ムニュ…。普通に美味しいよ。中の具材がアクセントになってて。」
「パク…ムニュ…おいしい。」
珍しく黒川さんが食べた!
「黒川さんがおいしいって言うなら…。パク」
バタン!佐藤は味を感じる前にまた倒れた。
「…佐藤くんは向こうの食べ物食べない方がいいね。」
「ムニュムニュ…足がおいしい」
黒川さんは黙々とケーキを食べている。
今回、佐藤は翌日には普通に出社してきた。




