第87話 最期の幼馴染 前編
うぉぉぉぉお!
完結させなければという使命感で頑張りました。まだ終わらなそうです。
楽しんで頂けると幸いです!
「いよいよ明日だね」
シンプルな部屋に、少しだけ声が響く。
ようやく全ての障害が消えた。改心したようなやつも、勝手に殺しに行こうとするやつもいない。これで私の、最期の復讐ができる。
明日に備えて早く寝ようと思ったが、いつまで経っても眠気は襲ってこなかった。
☆☆☆
私、神楽坂絵里は、天から愛された少女だった。容姿端麗、文武両道。歪んだ性格さえ偽れば私は一分の隙もない完璧美少女になれた。
中学校くらいまでは頑張れた。周りの人に、親にすらもいい顔をして過ごしていた。
でも、それが限界になった。今まで溜め込んだ分が爆発して、全部優希に行った。初めは良かった。目が死んだ優希を見て、「ついに一人、人間を破壊出来た」という達成感に浸ることが出来た。
でも、夏休み明けからは何もかも上手くいかなくなった。
確かに、あの頃の私は少しおかしかった。朝から晩まで海星とヤったり、何日も家を開けることが当たり前だった。
だから、今までの私が何によって維持されていたか忘れていた。
私が落ちぶれていくのと対照的に、優希は一気に主人公になった。優希が常に最終的に優位に立っていた。許せなかった。目に光が戻ってきた優希も、完全に優希を破壊出来なかった私にも。
……だから私は考えた。どうすれば優希を、優希たちを完全に破壊できるのか。私の復讐は、檻の中で動き始めた。
☆☆☆
私は眠たい目を擦ってアパートの一室の前に立った。結局昨日は一睡も出来なかった。
今日は日曜日。奴らはいつも昼頃まで起きてこない。
理由は単純。優希が前日に食われているからだ。まぁ、それ以外の日は特にやっていないようなので、1週間溜めたものを一気に発散しているのだろう。
だから私は、そこに目をつけた。復讐の準備をするのに最適だった。こっそり盗んだ鍵で作った合鍵で、私は奴らの家に忍び込んだ。
全員が揃って寝ていることを確認して、私はリビングにある用意をする。全員スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。
「……これから絶望するとも知らずに、呑気な奴ら」
私は一人、そう呟く。
奴らに絶望を見せるのだ。一生残る深い傷をつけて、絶対に忘れられなくしてやる。何をするにも思い出せ。そして苦しみ続ければいい。
「ハハッ、ふふふ……」
乾いた笑いが、部屋の中に虚しく響いた。
読んでくださりありがとうございました!
次話、中編になると思います。一話一話が短くなるかもです。
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