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第33話 2日目 夜 ②

テスト週間なので、11日まで2日に1回となります。よろしくお願いします。

 その後、しばらく俺は肉を焼き続け、他の4人が満足した後1人で肉を焼いていた。



「なんでこうなった……」



 俺は別にそんなに多く食べるほうじゃない。

 それなのに、何で全く腹が満たされていないんだ?



 不思議に思い、何をしていたか思い返す。



 姉ちゃんと那月の肉を焼いた。

 石崎と瀬川の分も焼いた。

 野菜を全く消費していなかったので食べさせた。



 ふむ。俺焼いてばっかで食べてないな。



 食べるのを忘れて焼いて、1人で食べることになるなら、ちゃんと自分の分も焼けばよかったな。


 今更後悔しても遅いので、俺は1人寂しくBBQをして、片付けをしてから中に戻った。



 ☆☆☆



「あ、優希戻ってきたのね」


「まあ、うん」



 1人BBQは思ったよりメンタルにきた。


 皆が楽しそうにしてたのに、俺1人で食べてるんだもん。自業自得と言えばそうなんだけど。



「あ、片付けするの? 手伝うわ」


「ん、ありがと」



 姉ちゃんは片付けを手伝ってくれるようだ。皆優しいな。



「ねぇ優希、今日遊園地で何があったの?」


「え?…… まぁ、あったと言えばあったけど」



 姉ちゃんは俺の変化に敏感だ。


 恐らく、遊園地の時からずっと疑問に思っていたのだろう。



「そうなのね。お姉ちゃんに話してみなさい!」


「おぉ…まぁ、あんまり気分のいい話じゃないけど」



 俺は姉ちゃんに、鳳くんが居た事、鳳くんと一緒に知らない女の人が居た事、その女の人が結婚指輪らしき物を嵌めていたことを話した。



「ーーという訳で、少し気になって」


「はぁ……あのクズ、どこまで行けば気が済むのかしら。取り敢えず、那月にも話す?」


「うーん…」



 俺がこの事を話したのは、姉ちゃんだからであって、わざわざ今話すことでもない。


 それに、本当は姉ちゃんにも今話すつもりはなかった。が、姉ちゃんに変化を感じ取られていたので、正直に話しただけだ。


 それに、あと1日は楽しく過ごしたい。アイツらのことを考えて過ごすのは楽しくはない。


 やはり、今はまだ話さない方がいいだろう。



「いや、今はまだ話さない。明日までは楽しく過ごしたい。伝えるのはそれより後かな」


「そう。優希がそういうならそうしましょう。私も今日は言わない方がいい?」


「うん。出来ればそうして欲しい」


「分かったわ」



 姉ちゃんはそういう所をよく分かっている。流石姉ちゃん。


 俺たちは早めに片付けを終わらせ、風呂に入ることにした。



 ☆☆☆



 風呂に向かうと、既に誰かが入っているようであった。


 中からシャワーの音がしたのだ。


 姉ちゃんは「多分那月だ」と言って、気にせず入るらしい。当然、俺も道連れだ。



 普通、他の人が入っていたら待つと思うのだが、それを言ってもダメだった。


 なんなら、「もし女の子だったら、優希嬉しいでしょ?」と言われた。


 いや、俺が嬉しかったとしても、相手が嬉しいわけじゃないし、良くないだろ。

 あと、別にそこまでして見たい訳では無いんだが。



 どうしても入るつもりなら、一応確認した方が良いと言ったのだが、姉ちゃんはこれにも聞く耳を持たなかった。




 一応、タオルをつけて俺が先に入ることにした。あと、姉ちゃんは俺の後ろで待たせることにした。


 万が一、石崎とかが居たら、姉ちゃんの裸を見られたくない。


 仮に瀬川だったら……いや、大丈夫。瀬川なら、多分気づいて、既に何か言ってきているはずだ。あいつは結構しっかりしてるからな。




 俺はその可能性をあまり考えないようにして、意を決して浴室のドアを開けた。


 ドアを開けて、真っ先に目に入ったのは、男らしい背中だった。


 石崎だろう。やっぱり、姉ちゃんを先に行かせなくてよかった。



 石崎が驚いたようにこちらを振り向く。顔が凄い赤くなっている。のぼせてしまったのだろうか。


 石崎を見ていて気づかなかったが、その奥にもう1人人影が見えた。


 瀬川だ。


 マズイな、一番良くないタイミングで入ってしまったらしい。



「あー、えーと、失礼しました」



 そう言って俺が出ようとすると、中から何か飛んできて、俺の鳩尾にクリーンヒットした。洗面器だ。


 その後、中から「変態!」という悲鳴にも近いような声が聞こえてきた。



 まぁ、言い訳は出来ない訳だが、お前らも2人で風呂入ってるだろ、とは突っ込みたくなった。

 まぁ、石崎が瀬川に逆らえない訳では無いと思うので、同意の上だとは思うのだが。


 そうだとしても、俺の周りの女子達はなんで男子と普通に風呂入るんだよ。



「いたた……姉ちゃん、戻ろう」


「えぇ。どうやら一番良くない時に来ちゃったみたいね。優希の言う通り確認すれば良かった…」


「まぁ、とりあえず服着よう。姉ちゃん」



 中々いい所に洗面器が入ったため、結構痛い。怪我してなきゃいいんだけど。



 俺たちは、服を着てリビングに戻った。


 瀬川たちには申し訳ないことしたな。後でちゃんと謝ろう。

瀬川と石崎の方も進展がありましたね。なんで一緒にお風呂入ってるんでしょうね?


次話、2日目 夜 ③です。思ったより長くなりました。


誤字脱字、アドバイスなどよろしくお願いします。


いつも感想やいいねありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] あちら同意して入浴でしょうし姉からの圧力に屈したってのは言い訳にもならないただの変態さんだよ……
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