森を出る、シリウスは
大分あいてしまいました。もう少しペースをあげたいです。
スマホの充電問題はさておき。いつまでもこの薄暗い森に籠城する訳にもいかず。
「仕方ない、取り敢えず人のいるところにいかないと」
技術水準とか、話通じるかとか、どんな暮らしをしてるかとか。当分こちらで暮らさなきゃいけないところで、気になること山盛りですから。
『ムニャムニャ……シホー、ソレオイシー?』
「食いしん坊ねぇ」
へそ天で寝るグレイウルフ(?)のシリウス。彼の野生は一体何処にいったんだ。
それにしても、親御さんこないなー。絶対魅了があるなら、襲われなくてすむらしいし、お子さまお返ししたいんだけど。てっきり臭いとか直ぐに親御さん来るかと思ったんだけど、あてがはずれた。そして、連れていくのはいっこうに構わないのだけど、この子はここで暮らす方が幸せになれるんじゃないかと、少し悩んでる。
「口元、まだもぐもぐしてる」
ああ、可愛い。可愛すぎる。元々動物は好きで、散歩中のわんこやら縄張り警備中のにゃんことか、見たらニヤニヤしてしまったし。
ツンツン指でつついていたら、目が覚めたようです。シリウスは膝からくるりと降りて、大きく伸びをする。
『シホ、オハヨウ』
「はい、シリウスおはよ」
まさか、またお腹へったとかいわないよね。
『シホ、アソボ?』
「いや、無理かな。悪いけどこれから人がいる場所に行かないといけないし」
こんな森の中で野宿だけはあり得ないから、早々に移動したい。但し、こんなヒールのある靴で私の歩行速度では出られるかも不安ですが。やらないで後悔するよりはやって後悔した方がマシだ。
『エー、ズットココデイイヨ。シホ、アソボ』
「君が良くても私は駄目。シリウスは生まれた場所で落ち着くかもだけど、私はここじゃ生きていけないの」
シリウスが起きたので、さっと立ち上がりきちんと埃を払う。うー、固い石の上だったもんでお尻痛いわ。
「じゃ、シリウス元気でね?」
『エ、ナンデ?』
「ここのほうがいいんでしょ?」
『ソレハ、シホガイルカラダヨ。アト、オイシイノアル』
「じゃ、私がこの森の外に出たいって言ったら?」
『シホガイキタイナラ、ツイテク』
そっか、着いてきてくれるのか。
「じゃあ、準備しないとね」
『ジュンビ?』
「シリウスのご飯とか、持っていこうね」
『ゴハン、ダイジ』
うん、食べるものは大事だよね。さ、スターシアの花を摘んでリュックサックにつめていこう。せっかくマジックバッグになったならば、活用しないと。
「じゃ、行こうね」
『シュッパツー』
さ、森を抜けて、いざ人間にいる場所へ




