最終話
「ピピィー!! キープ無効です。試技を終了してください」
第三試技が終了した。結果は、私たち村岡高校の圧勝だった。
「ウホ! 覚えてろよ!」
ダサい捨て台詞を吐きながらゴリラ系女子たちは退散した。結局、”秘策”なんてものはなくて、ただのハッタリだった。
「マリコ先輩やりましたね! まずは一回戦突破です」
「まだ喜ぶのははやいわ。2回戦からはこんなに簡単に勝てないでしょうから、今一度気を引き締めるわよ!」
と、マリコ先輩は言っていたが、その後の2回戦、3回戦、準決勝と、私たちは圧勝・完勝で勝ち続けた。正直、マリコ先輩が凄すぎたのだ。普通の女子高生が相手になるわけがなかった。
「いよいよ決勝ね。さすがに決勝は楽には勝てないでしょう……」
と、マリコ先輩は言っていたが、結局楽勝で私たちは優勝した。
「ムキー! 覚えてなさいよ! 来年こそはコテンパンに倒してやるんだからぁ!!」
ミッシェル富井はダサい捨て台詞を吐きながら去っていった。ちなみにミッシェル富井は補欠だった。
「マリコ先輩、私たちついに優勝できたんですね。目標が達成できたんですね……」
私たちは、『全国優勝』という夢にまで見た目標をついに達成した。
それなのに……。
「マリコ先輩、私、なんでかわからないんですけど……すごくむなしいです」
「奈々子、私もよ」
「私もだよ。マリコちゃんがすごすぎて、私なんにもしてないもの。優勝したのに、全然うれしくない。後半の試合に到っては、なんだか相手チームに申しわけない気持ちだったし」
「なんていうか、”圧倒的な力”っていうのは……すごくつまらないものだね」
「……そうですね」
「とりあえず、マリコちゃんやせたら? 醜いよ?」
「…………そうね」
「マリコ先輩、私もダイエット付き合います」
「ありがとう」
この日、『村岡高校キープフィギア部』は解散した。そして新たに、
『村岡高校ダイエット部』が設立された……らしい。
~おわり~




