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第5話

王国の名前を

シルヴェーヌ王国からクロティルド王国に変更しました。


それに伴い、アイザックの名前も

アイザック・シルヴェーヌからアイザック・クロティルドに代わっています。


よろしくお願いしますm(__)m


◇◇◇





「………!!」

目を開けると、たった今夢に見た金木犀の髪をした少女がいた。


少しオレンジ色っぽい金髪に、とろりとした茶色の瞳。7年間探し続けた彼女がそこにいた。

腹に大穴が空いて、今度こそ死んだと思ったんだが、

─────また君に助けられたのか……?


「王太子殿下! お身体は大丈夫ですか? 回復魔法の使用をお願いします!」

彼女はほんのりと汗で濡れた頬を大きく動かして言う。

私は自分に回復魔法をかける。特に体に治す必要のある部分はなかったが、念のためだ。


「「殿下!!」」

護衛のアンダーソンとステップニー。アンバー嬢が魔法を私に届かないようにするため、あまり得意ではない魔法を使ってくれていたようだ。

普段はあまり見ることのない疲弊した顔が新鮮だ。


「問題ない。魔女様がまた助けてくれたようだからな」

私は目の前の女性の手を取る。

眉を上げて驚いたような表情をする彼女をみて、心臓が高鳴るのを感じた。





◇◇◇





「問題ない。魔女様がまた助けてくれたようだからな」

王太子殿下はそう言って私の手を取った。


魔女様…? 人違いかしら。そんな大層な力は持っていないけど…


「王太子殿下。恐れながら、人違いではないでしょうか?」

「7年間も探し続けたんだ。私が間違えるはずがない」


そんなキラキラとした目で見つめられても、私は魔法すら使えませんから…

そして手を握るのはやめていただけないかと…

殿下はお兄様に、私は暴走がやっと収まったアンバー様に殺されますよ!

(ひゃぁあ視線が鋭い!)


「ずっと魔女様だと思って探し続けていたが、まさか錬金術師だったとは… 見つからないわけだ」

「あの、王太子殿下? 錬金術師はこの国に何人もいらっしゃいますよ?」


ポーション作ってるのは私だけだと思うけれど、他にも魔道具とか、魔物素材の武器とか…

何も私って決めつけなくても…


「その通りです王太子殿下。そもそもカリスタと面識はないはずです。それに、今のカリスタは先ほどまでの紫色の髪ではありません」

お兄様、そうそれ!

私、王太子殿下と初対面だと思うのよ!


「いえ、カリスタ嬢に会うのはこれで2度目です。7年前、森で命を救っていただいたのです。その時は、今と同じ金髪でした」

「森…?」

「あぁぁぁああ! お兄様! ななななんでもありませんわよぉお!」


私は横目で軽く王太子殿下を睨む。

不敬とか知らない! 怒ったお兄様はめちゃくちゃ怖いから!

王太子殿下、何さらっと私が森に行っていたことをバラしてるのよ!


「はい。10歳の時に、魔物に襲われているところに颯爽と現れ、4体の魔物をサクッと気絶させてしまったのですよ。あれは驚きました」


あぁぁあああ! でんかあぁぁああ!


「カリスタ…? お兄様、それ知らないんだけど?」

「えっとですね。森には、行きましたね…… 魔物も、倒せますね……」


王太子殿下。殿下とはいえ許しません…!

お兄様がものすごーく美しい微笑みをしながら、自分のことを『お兄様』と言うのは、キレている証拠なんです!

多分理由は、『なんでそんな危険なことしたんだ!』っていうのと『どうしてお兄様を頼ってくれなかったんだ!』ですかね…

そして本当に記憶がないのですが、それ私ですか?


その時、急に勿忘草の色と、薔薇色の光を放つ魔法陣が2つ現れた。

えっ何? 誤解はなくなったと思ったけれど、私を拘束する魔女部隊?

それとも、アンバー様を拘束する魔女部隊?

それとも王太子殿下を睨んだ不敬罪で魔女部隊?

どれを選んでも魔女部隊が来る状況というのは困りますねぇ


「カリスタ! 大丈夫か?」

「カリスタ姉様!」


「ヴィクターお兄様! ヴィンセント!」

おっと魔女部隊じゃなかった。

王城で働いているはずだけど、ここにきて大丈夫なのかしら。

嬉しいけど、相変わらず過保護なことで…


「あれ、金髪に戻ったんだ! 久しぶりだね、姉上。もうすぐ父上と母上も来るはずですよ」

「えっお父様とお母様も来るの!」


過保護なのは家族全員だったらしい。

さすがは我がジェフリーズ家だ。


「伯爵も伯爵夫人もいらっしゃるか。ご家族が揃うのならちょうど良いな」

「王太子殿下、何をなさるおつもりで?」

「さあ。事前に言ってしまったらつまらないだろう」


お、お兄様方顔が怖いです!

ああっヴィンセントも!


「殿下。私と話す時はそんなに楽しそうな表情をなさらないのに、随分と機嫌が良いのですね」

「君と話す時も、楽しくないわけではないよ。ヴィクター」

「……! 殿下、私の名前を知っていたのですか!?」


え。流石に職場の部下なんだから、知ってるのが普通じゃないの?

そんなに驚いた顔をしなくても


「ヴィクター。私は馬鹿ではないと思っていたのだが……」

「恐れながら殿下。一度も名を呼ばれたことがなかったもので……」

「そうだったか?」


王太子殿下がニヤリと笑う。

これ確信犯かしら?


「なあカリスタ。本当に何があったんだ? 殿下が笑うなんて……」

ヴィクターお兄様が私に耳打ちする。

「王太子殿下、笑いもしなかったんですか? 確かに怖そうな方だとは思いましたが」

「殿下は確かに()()()な方だが、()()()()()()()()()()()方だ。()()()とは違う」


そんな大真面目に否定しなくても。

……なるほど、そんなに怖いんですね〜


「それと、いつ金髪に戻ったんだ。もう紫色からは戻らないだろうと聞いていたが」

「先ほど、あちらの魔女様に何かの魔法を受けまして。それが原因だと思います」

「へー カリスタのポーションでも戻せなかったのに、さすが魔女様だな」


私たちがコソコソと話していると、再び2つの魔法陣が現れた。

それぞれネイビーと珊瑚色の光で、お父様とお母様の色だ。


「お父様! お母様!」

「おお! カリスタ久しぶりだな! ……髪色が!」

「カリスタ! 髪の色が戻ったのね! 元気そうで安心したわ」


真っ先に髪色に反応するところ、やっぱり気にしていたのね、お父様方。────私は別に気にしないと言ったのだけど……

相変わらず3兄弟の父なだけあってかっこいい父と美しい母が現れる。

私を含めなかったのは、恥ずかしいからもちろんわざと⭐︎


魔法が使えない私はなかなか家に戻ることができない。

なぜ魔力量が飛び抜け過ぎているヴァージルお兄様が生まれたのかわからないほど、魔力量が平均の2人はなかなか塔に転移ができない。

だから私たちはなかなか会うことができないのだ。


「毎日毎日、仕事の受け渡しだけのため()()にやって来るヴァージルに、カリスタ自慢をされるのは本当に辛かったぞ…!」

「あの子ったら、自分の魔力量が平均値と比べ物にならないことを理解していて、カリスタの話を沢山するんですから!」


お父様にお母様も落ち着いて!

そしてヴァージルお兄様はそんなことしてたんですか!?

私はシスコンが過ぎる兄にジトリと視線を向ける。


「いやあ。父上も母上もカリスタに会えないから、沢山話をしたら喜ぶと思って〜」

「ヴァージル…!」

「じゃあこれからは話さないでおくよ」

「そ、それはやめてくれ。お前が話さんと、カリスタが元気なのかも分からん」


お父様、ほんのりと性格が曲がった兄に負けて良いのですか!?


「まあ、兄上が通信魔法で話してくれなければ、私もカリスタのことを知れないし… 不本意だがこればっかりは頼むしかない」

「そうだね。姉上は魔法が使えないから、僕が直接話すことはできないからね〜」


ヴィクターお兄様とヴィンセントが、しみじみと語る。

やっぱこの家、家族愛が異常じゃないかしら?

おかげで、ヴァージルお兄様の美しいお顔に勝ち誇った笑みが浮かんでますわよ。

(こう言う顔を、平民の間で最近は()()()と呼ぶのかしら?)


私が若干引き気味に笑うと、すっかり元気になった王太子殿下が、爽やかな笑みで近づいた。

─────本当に、塔にやってきた時とは雰囲気が違い過ぎるわね!

初めの顰めっ面で忘れそうになっていたけど、そういえば王太子殿下はイケメンなんだったわ。


サラリとした黒髪をなびかせ、サファイアのような瞳を私たちに向ける。

いつのまにか魔法で着替えたらしい。

血に濡れた服ではなく、高級そうな白銀の服に変わっていた。


「こんにちは。ジェフリーズ伯爵。伯爵夫人」

「……挨拶が遅れてしまって申し訳ありません。クロティルド王国の蒼き剣に御挨拶を」

「堅苦しいのは必要ないよ伯爵。公式な場所ではないし、今私は非常に機嫌が良い」

「それはそれは、良いことですな」

「長年探していた人に出会えたのでね」


……なぜそこで私を見る!

いや、さっきからの発言で私を探していたらしいことはわかってたけど…!

明らかに王太子殿下に喧嘩売ってるお父様もお父様だし!

────一家全員不敬罪で首と体が離れますわよ!?


「伯爵。これから話すことは命令ではないから、断ってくれても構わない」

「でしたら、辞退させて頂きますよ。幸せになってほしいのでね」

「まだ何も言っていないし、可能な限り断って欲しくはないのだが……」


なんか私以外全員、殿下が話すことを理解してそうなんですが……

全く分からないので、貴族お得意の『言いたいことは優しく包みましょう』の話し方をやめて頂きたく思いますね〜

そして王太子殿下を睨むのもやめて頂きたく思います。死んじゃいますから!

(私は実験の失敗による爆発と寿命以外では、死ぬつもりがないのです!)


私が顔を真っ青にしていると、殿下が私とお父様の間に立ち、お父様と向かい合った。


「伯爵。私、王太子アイザック・クロティルドとカリスタ・ジェフリーズ伯爵令嬢の婚約を認めていただけませんか?」

えー。

また投稿日時を守らなかったことを深くお詫びいたします。

誠に申し訳ありませんm(__)m


言い訳をさせていただくと、テスト勉強をしていたからですね。

ちなみに、一つの教科が帰ってきたのですが、まさかの解答欄がずれていました……!


チーン


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