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市霊払い  作者: 肉まん
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終わった『もの』

 八神さんが15年もの間蓄積された『呪い』をつれてこの世から旅立った。

何処へ向かったのか、ヒエ様とヤエ様も分からないらしい。

「健は居ない、死んだら私達の元へ来る筈だったのに。繋がりがもう感じられない……」


 その後、ご家族には努めて冷静に『自殺』したとだけ伝えた。過程はどうであれ彼は、自分から命を捨てた。『自殺』である。

 身内だけの葬儀に、私と鷲尾さんが参列させて貰えた。

最後まで三角剣は抜けなかったらしい。


 半月が過ぎる頃に事務所は、既に元の小会議室へと戻っていた。

ヒエ様とヤエ様は、これで姿を見せるのは最後と言い挨拶に来てくれた。

「京子、色々私達なりに見てきたけど。何処にも健の魂を感じなかった……」

「でも決めたの私達、今回の出来事の結果を、失敗したとか後悔しないって」

「そうですね、その方が彼も喜ぶでしょう」

「それじゃあ……私達もう行くわ。京子いい? 私達はこれからも見守っていくわ。忘れないでね」

「ええ、お願いします」

女神様にお辞儀をする。顔を上げると、もう姿は見えなくなっていた。


 思えば短い付き合いだった。正直最初は見下していた。酷い話だと自分でも思う

「ごめんなさい八神さん」

涙が溢れ出す

それなのに助けてくれた。私だけでは無く、呪いさえも救った。

「ありがとうございます」

その場で礼をして、小会議室を出る。

もうこんな事は起こらないだろう。


 そして私は本来の仕事へと戻って行った。


             市霊払い 完

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