第33話 【装備】
広場の手前に到着した。
思った通り広場にスケルトンがギュウギュウ詰めになっている。
その数は、度肝を抜かれるには十分すぎるほどだった。普通なら恐怖しか感じないが、残念ながら俺には経験値の山しか見えない。
移動すらできないから、広場に入ったら瞬殺されそうだ。なら広場の前でやらせてもらう。
作戦は簡単だ。
俺ぐらい強くなると、スケルトンの1000体や10000体内など恐るに足りない。なら、俺の眷属やその眷属たちに進化を繰り広げて、強くなってもらえばいい。
まずは、あるランクまで眷属たちに寄生してもらう。目安はランクB-である。経験値は減らないから、俺に損はない。
遅くなったが、ドゥンケルファングの検証を改めて始めようと思う。
まず、ある一定以上の魔器には、所持魔力という欄がある。
実際魔剣ランドールークスのときも気になっていたが、扱うことができなかった。あのときはいろいろと、検証したいことがあったため、後回しになったが、まだ一つ検証していなかった。
魔力を込めることだ。
簡単に言うと、魔力は必ずしもMPとイコールではない。
体内の魔力(質)が高ければ高いほど、こめたMP量は少なく済む。逆に言うと、MPが多く込めなければならない。
MPを一定以上の量を込めなければ、魔器に内蔵された魔力を感じることすらできない。引き出したいのなら、その倍はかかるのだ。その魔器の魔力を使いこなせたいのなら、魔力を感じるときにかかる10倍は欠かさない。
というのは、セレナから聞いた話だ。
なぜ知っているのだと聞くと、セレナの姉が人族の
街に住んでいたそうだ。
人化というスキルで獣人になりすしたようだ。
とりあえず、MPを込めることにした。
MP切れになったら、回復に時間がかかるため、5分の1にした。
MP275をこめてもなんにも感じないが、やけにその倍を込めてみたら、微かだが魔力を感じた。
ということはドゥンケルファングを使いこなせたいのなら、MPは5000必要ということだ。
こめたMPを2割ぐらいロスされ、残り八割は自分に残った。
残念ながら、ドゥンケルファングから魔力を引き出すことはできなかった。
自分のMPでは発動できそうにない。
どうすればいいのかと悩んでいると、
『【装備】すればいかがでしょう?』
『いや、持っているが?』
『いいえ、手に持っているのではなく、心に念じてみてください【装備】と』
装備?
《暗黒の魔槍斧ドゥンケルファングを装備しますか?》
おっ、装備するとも。
《暗黒の魔槍斧ドゥンケルファングを装備しました。ドゥンケルファングとの親和性が上昇しました。暗黒魔術を習得しました。》
またMP275を込めてみると、1割ぐらい魔力を引き出せるようになった。MP150をこめたとき、ドゥンケルファングの魔力を感じることができた。つまり、使いこなせるに必要なMPはMP1500てある、と。
【装備】するだけで、必要とされたMP量が3割引きされると、ずいぶん大盤振る舞いだ。
今まで、装備せずに扱っている武器は一体どんな扱いを受けているのだろう?




