浜梨
「……そう…だったんですね…」
意外だった
ミラさんが予言者だと告白したことが
「あまり驚かないんだね」
少しミラさんの表情が緩んだ
「まぁ…そうですね……ただ…」
「ただ?」
「ミラさんから言ってくるのは予想外でした」
「……そっか」
そう聞いたミラさんがクスリと静かに笑った
「じゃあ知ってたんだ」
「あくまで仮説でしたけどね」
そっかそっかと頷くミラさん
「本当はね……怖かったの……能力者って伝えること……」
安堵の籠った声色で言葉を紡ぐ
「能力者でもなんでもミラさんはミラさんです」
寮のことを健気に教えてくれたミラさんも、あの日の帰り道で寄り添ってくれたミラさんも、命を救ってくれたミラさんも、どれもミラさんである事に変わりはない。
「アーク……」
「だからこれからもよろしくお願いします。」
「うん。」
***
私は考える。
ARCのリーダーとして、
あの日、戦場は一つでは無かったらしい
だけれどその戦場は一つに繋がっていた
遠隔での能力者の連携
一体どうやって……
***
私は考える
能力者の心臓を取り込んだ者として
ナイが言うには既にこの心臓に能力は無いらしい
だけど確実にそこに能力はあった
能力の形跡が心臓にくっきりと残っていると……
***
私は思考する
チームLのリーダーとして
あの一瞬だけ遠くの何かを感じとった
リーダー…ナイさん曰くこの事象に前例はないらしい
少なくともデータとして存在していないとのことだ
ナイさんがスルーできないとなれば……
***
遠隔での情報伝達
能力を失った心臓
遠距離の感知
どのようにして伝達をした?
能力はどこに消えた?
あの時見たあれすら能力による物か?
いや、そもそも能力って
……もし、遠隔で誰かが操作しているなら?
能力者の言う「神」が存在しているのだとしたら?




