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コミカル三国志(第二部)  作者: ダメ人間
第四章 千里の道
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百一.関羽千里行 その二

 老翁の家を立ってから、歩いて走って駆け抜けて全力走行を進めていると、やがて一つの関所に差し掛かった。


 書くのをすっかり忘れていたのでここで書かせていただくが、河北に向かうためには五つの関門を越えなければならない。


 関羽一行はその一つ目に差し掛かったわけだ。


「お控えなすって御一行!一体(いってえ)何者達でござんすか!!」


 関羽一行が関門へと近づくと、その関所のボスである孔秀こうしゅうがヨヨイ!と門より出てきて一行の前に立ち塞がった。


 物々しく剣を構えている。


 そんな彼に対し、関羽は劉夫人の乗る車を止め、単騎で彼に近づいた。


「拙者は関羽雲長と申す者。河北へと下るため、関門の通過を願いたい」


「ほほう、なるほど・・・あいわかった!―――で、通行手形はお持ちでぇ?」


「いや、それが・・・急いできたモノで持ち合わせておらぬ」


 聞いて孔秀は片眉を吊り上げ、訝しんで正論を述べた。


「てやんでぃ!てやんでぃ!べらぼうめ!! 『通行手形が無けりゃ関門は通れねぇ!』。 こんなもんは常識中の常識だろうが! さっさと引き返して一昨日おととい来やがれ!!」


 “あほちゃう?”と彼は関羽に対しファッ〇ンガム宮殿をぶちかました。


 これはいけない。

 これがダメで。

 これはアホのすることだった。


「―――『帰る日が来れば帰る』。拙者はそう曹操殿と約束を交わしてある。通さないと申すのであれば力づくで押し通るまででござるが・・・」


 関羽の得物がギラリと孔秀に向けられた。


 “きさん(=貴様)、殺すぞ!!”


 関羽は暗に孔秀にそう告げたわけであるが、彼の意志は変わらず、


「なんと!このべらぼうめ!この俺を誰だと思ってやがる!脅しには屈しない!やるならやってみろ!もしそうすればこの俺の」


「やかましい!余計な言葉で文字数稼ぎするでない!『通す』or『通す』!貴様が発して良い言葉はそのどちらかのみ!―――して、返答や如何に!!」


「通さない!」


「よし!ならばこうだ!!」


 ブウンッ!と青龍刀が空を一文字に切り裂く。

 その音と軌道に合わせて鮮血が空を舞った。

 刃は孔秀を切り裂き、彼は膝をついて倒れ、地に勢いよく口づけをした。


 第一関門のボス『孔秀』死亡!


 ボスが死ねば後は作業である。

 雑魚敵などに関羽はものともしない。

 ボスが死んで寄ってきた部下の番兵たちを横へ縦へとなぎ倒した。


「大人しく通さないからこうなるのだ(ドヤ顔)」


 事を終えた関羽は、劉夫人の乗せた車を門へと通し、関門を去っていったのであった。

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