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バーンアウト3 その2

 前回は脳内麻薬垂れ流しで突っ走ってしまったことを、深くお詫び申し上げます。しかし、本作がここまで楽しいのも、車の挙動が快適だからに他ありません。

 大体アメリカのレースゲームって、大味で難易度だけが高いものという先入観がありましたが、いい意味で認識を改めさせられました。とても丁寧に作られてます。日本人向けにローカライズされてる可能性もなくもないですが、大した問題ではありません。楽しければいいのです。


 コースは広いし、風景も美しい。対向車が多少邪魔臭いけど、ギリギリですり抜けられた時の快感は最高です。この対向車ってのがいわゆる一般車両でして、公道レースしてるスポーツカーの邪魔をし、事故の巻き添えを食らうだけの存在。デザインも(※自主規制)のミドルセダンを思わせる野暮ったいデザインばかりで哀愁を感じます。

 そしてなんと言っても、特筆すべきはドリフトでしょう。本作のドリフトの爽快さはリッジと肩を並べるほどなのです。


 まずアクセル全開でコーナーに進入。後はアクセルボタン押しっぱなしのままブレーキボタンを押すだけ! これでスキール音と共に車体が十字キーの入力方向に従い、ナチュラルに横滑りするのです。まあ、ジャストのタイミングで対向車とクラッシュすることも多いのですが。でも、それを寸前で躱してコーナーパスしたときの爽快感はリッジ以上です。オプションで対向車が出ないモードを実装して欲しかったくらいです。


 そう、本作はクラッシュ上等ゲームなんだけど、クラッシュがなくても楽しいのです。これは凄いことです。実際、筆者はレースそっちのけでリゾート地を心ゆくままドライブして楽しんだものです。筆者はヘタなので当然あちこちぶつけます。対向車ともクラッシュします。でも、クラッシュ上等の本作ではそれも楽しいし、減速も大してしないのでストレスもありません。今こそ筆者は声を大にして言いたい。


「ま、車はぶつけるもんやからな!」


 ……この発言したボクサーは案の定、ボロカスに叩かれてましたが、あれは大阪弁特有の言い回しで、「車はどう注意してもぶつけるときにはぶつけるもの」というニュアンスだったに過ぎず、積極的にぶつけに行くという意味ではなかったと筆者は思ってます。まあ、そんな捉え方をされたのも本人たちの日頃の行いからのことなので同情はできませんが。

 妙に話が逸れてしまいましたが、これは画期的なことです。レースゲームでクラッシュはペナルティであるという既成概念を根本から覆したのです。そしてそんな破天荒な作品がとても丁寧に、快適に作られている。本作は明らかにリッジとは一線を画しつつも双璧を成す、レーシングゲームのアナザースタンダードでしょう。





 本項の投稿作業をしているまさにこの時、(掲載時は2019年2月下旬なのですが)プレイステーションクラシックが来月発売されるらしいです。ニュースでちょっと見たので知ってはいたのですが、感慨深いものがあります。どう考えてもFCミニ、SFCミニの二匹目のどじょうやんけ! とツッコんだオールドゲーマーは多いことでしょう。

 また、この反応も筆者に限ったものではないでしょうが、収録ゲーム次第かな、という印象のことと思います。実際、ハズレのないラインナップではありますが、購買意欲を刺激されるかと言えば、ちょっと微妙な布陣。ただ筆者があの当時、ちょっとやってみよっかな、と思いつつ、ついにプレイしないままに終わった作品が多めなので、それなりに欲しいと思いました。なんといってもR4が入ってるのはポイント高し。これだけでも購入する価値はあるかもとも思いますが、それだけで一万円近い出費ができるかというと、これまた微妙。そもそもこういうオールドゲームをプレイしたいと願うのは、あの頃の自分にもう一度会いたい、あるいは、我が子と一緒にあの頃の感動を共有したい、とかいう意識からではないでしょうか。プレイし損なったゲームを今、プレイしたいとはあまり思わない気がします。


 本当にオールドの幸せを願うなら、別段進化しなくってもいいから、お得なゲームハードを作ってほしいものです。過去作を数本収録したソフトを一本出してくれた方が、はるかに購入意欲が湧きます。このあたり、ゲームを販売する側は、まだゲームを商売のツールとしてしか見てないんだな、という気がします。

 商業作品にも引けを取らない、個人制作のゲームがフリーで流通しているこの時代、未だにそんな意識では先細る一方だと思うのですが。ま、販売側からすれば、ゲームがカネにならなくなればまた次のコンテンツに行けば済む話なので、そこまでこだわる必要もないのでしょう。


 さて、放課後ゲーム第2章は今回をもって終了です。お読みいただいたことに御礼申し上げると共に、次回から新章突入です。割と有名なタイトルを用意しておりますよ。(いや、振りじゃなくて)


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