R4 〜スペシャルディスク〜
そのアレンジバージョンのリッジがまたムズい。筆者的には昔のレースゲームのような操作感。いや、昔のゲームがどんな操作感だったのかはよく知らないのですが。
とにかく、アクセルオンでアクセル全開の加速力。方向キーを押せばハンドルを思いっきり切って、側壁に垂直に激突するような舵角。リニアすぎるハンドリングは直進するのも難しく、スピードに乗ったらコントロールさえできなかったのです。
これは当時の筆者がレーシングゲームというものに抱いていた違和感そのものだったりします。いや、当時はそんな理屈すら分からず、漠然と感じていただけなのですが。
そもそもドライビングなんつーのは、五感をフルに使い、体全体を駆使する作業です。情報は前方に限らず、両サイド、時には後方。体感するG、肌の空気感や車内に響く音も重要な情報です。三次元の空間を認識し、車両感覚も把握する必要があります。それによって路肩やライバルカーとの距離を測り、スピードもコントロールします。
が、その三次元空間の作業をゲーム画面という平面に落としこむのですから、当然齟齬が生じます。アクセルワークやハンドリングも然りです。
アクセルは開度と共に車体を加速させ、スピードが乗りすぎればブレーキで調整。コーナーリングも脳内で侵入角度を描き、スピードと遠心力の限界値を探りつつ微妙なハンドリングで極力、理想とする角度をトレースする、極めてデリケートな作業です。しかし、これもゲーム機のコントローラーで行うには無理があります。
アクセルボタンをオンすれば問答無用でアクセル全開。十字キーを押せばハンドルを限界まで切ります。進路を修正しようとカウンターを当てれば、これまた限界まで切るので、直進すら覚束なくなります。減速もパニックブレーキ並の急ブレーキなので速度の調整なんてのは夢物語です。
以上のような理由で、筆者はレーシングゲームというものが好きなんだけど、あまり馴染めなかったのです。これはレースゲームの宿命のようなもので、克服するのは恐らく不可能でしょう。本物の車を再現した筐体コントローラーでVRを駆使したとしても、やはり忠実に再現するのは無理だと思います。




