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R4

 ナムコのローンチタイトル定番シリーズ、リッジレーサーの4作目であります。(正確には5作目とか6作目説とかもありますが、ここではタイトルに従い4作目で通します)

 とはいえ、本作はローンチタイトルではありません。プレステ中期に発売されたタイトルであったと記憶します。


 筆者はレーシングゲームに対して興味は多分にあったけども、とても楽しめるものではないというような、ハードルの高さを感じていました。そもそもゲームがヘタ。反射神経は鈍いし運動神経もない。そんな筆者にレーシングゲームなんか楽しめるわけがない! てな理由です。実際、スーファミでも何本かレースゲームはやったけど、全部お手上げでした。でも、ヘタはヘタなりに楽しみたいものです。小学生の頃、修学旅行で乗った船にゲームコーナーがあって、みんなで見たものです。特に印象に残ってるのがプレイヤーがオープンカーに乗って海外で草レースやるゲーム。追ってくるパトカーから逃げるんだけど、クラッシュでリタイアするとボンネットがヘコみ、横から恰幅のいいポリスメンが登場。にこやかな顔のままボンネットをドカンと殴りつけて去る演出が素晴らしい。

 これがなんというタイトルのゲームだったのかは今となっては分かりません。しかしあの当時のアーケードゲームのパワーには圧倒されたものです。


 話が逸れてしまいましたが、筆者はレーシングゲームに対して、ある種の憧憬を抱いていたのです。その憧憬が再び頭をもたげたのが本作、R4の宣材写真だったのです。

 もうどう見ても実写! 家庭用ゲーム機にも実写を取り込んだレーシングゲームが出る時代になったのかと勘違いしたほどです。今見るとそうでもないような気もしますが、当時は空の雲にさえ生命を感じたものです。思い出補正かも知んないけど。それまでもリッジシリーズはそれなりに知ってたけど、やはりまだ粗めのポリゴンの、良くも悪くもゲーム的CGの域を出てませんでした。が、本作、R4でシンギュラリティ級の進化が起きていたのです。筆者の全く知らないうちに。


 これほどリアルなグラフィックだと、ゲームもさぞかしムズいだろうなと漠然と思いました。それでも、この超リアルな画面には抗いがたい魅力があります。

 かくして、発売から数カ月後、某峠の走り屋漫画のブームも手伝い、ついに購入に踏み切ったのでした。


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