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プロ野球☆スター  〜野球選手になれなかった彼は一人寂しい人生を送ったのでした〜

 この育成キャラがチート級の能力に育つことがあり、ついつい育成にハマってしまうのも本作の特徴です。オリジナルキャラは自由に各チームに所属させることもできますし、オリジナルチームの結成もできます。


 筆者も当時のブームに乗っかって、「のっち」「えがしら」らの、お笑い芸人チームを作ったものです。なんでそんな微妙な芸人なんだというと、特にこの二人が記憶に残る高性能だったからです。

「のっち」は全打席ホームランを達成した強打者でしたし、「えがしら」は反則的俊足でした。他にも沢山いたはずですが、筆者の記憶に残るのはこの二人です。もっとメジャーな芸人にしときゃよかった……なんて後悔はなく、むしろ愛着が湧くってもんです。


 投手も育てたのですがあまり記憶にありません。ゲームの特性上、速球にはコンピューターは反応しますし、絶対打てない変化球も存在しません。打高投低な本作では投手は若干地味な存在になってしまいます。これもある程度は仕方ないのかと。


 ただこの育成モード、ストーリーには若干違和感もあったりなかったり。育成に失敗するとプロになれないバッドエンドなのですが、プロになれなかったばかりに後の人生は

うら寂しいもの、と断定されてしまってます。ま、ある意味リアルとも言えますし、ゲームなんだから深く考えることもないのでしょう。しかしゲームとはいえ、まるで体育会系の燃え尽き症候群のようなノリで人生まで追体験させられると野球以外の人生に意味などないと断言された気になってしまいます。他の野球ゲームの育成モードがどんなんなのかは知りませんが。


 これもゲームの特性上、仕方ないのだと思います。野球選手になれなかった挫折をバネに、ゲームクリエイターになったなんてオチだと何のゲームか分かんなくなっちゃいますし、人生はそんな甘いもんじゃないことも重々承知してますとも。しかし妙な部分でリアルです。


 それはともかく、本作はスーファミ時代にしては割とアナログな操作感で難易度も高くなく、筆者的には最も遊んだ野球ゲームです。後年、DSでファミスタが出た時、その画面を見て即座に本作を思い出しました。本作はあの野球ゲームの元祖から派生したタイプだったのかも知れません。筆者はもう一方の野球ゲームの主流、駆け引き的操作感のゲームは肌に合わなかったので、ファミスタ寄りの人間だったのだと気付かされたのです。


 恐らくは、あちらの方が主流になってしまい、ファミスタ派のゲームはスーファミ時代には時代遅れになっていたのでしょう。それは本作が500円で叩き売られていた事実からも窺えます。あくまでも筆者の個人的な感想ですが。筆者はそれ以前にPS版ファミスタもプレイはしていますが、やっぱり操作が複雑であまり楽しめませんでした。

 ただ、打つ、投げるを楽しみたいだけのユーザーには本作はピッタリなのです。高度な駆け引きや豊富な球種もよく分からない筆者のようなヌルゲーマーにして野球すらよく知らない人間には、入門作としてオススメの、マイフェイバリット野球ゲーなのです。


 追記

 本項の執筆にあたり、カルチャーブレーンで検索かけてみると、かなりのマイナーメーカーのような扱いを受けてる事実を知り、少々ショックでした。飛龍の拳はスーファミ時代以降は酷評を受けているようです。会社は現存してるっぽく、低年齢向けのゲームを細々と出して凌いでいるような印象。現在のようにゲームが高度に進化した時代では中堅メーカーはどこも苦しいのでしょう。

 でも、飛龍の拳シリーズもまだ完結はしていないらしいと知ったとき、筆者はなにか希望を得ました。まだ完結していないということは、いずれ続編が出る可能性もあるということ。会社が存続している限り、他の名作よりずっと可能性はあります。当時のスタッフはもう会社には在籍していないでしょうが、筆者は再びどこかで飛龍の拳と、カルチャーブレーンというメーカーに出会える日を待っているのです。

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