41話
時系列わざと多少ズラしてます これはそう…今から数100年前から現代まで時を取り残され忘れられた魔族のための物語です 時期的には2章の騎士団の例の秘書官がいなくなった少しあとです
気付けば私は闘技場にいた。ここは命をかけて群衆の娯楽へと搾取される場所である。人間は怖い。信じる力には長けているくせに疑う力に欠けている個体が多い。
なんだこの欠陥している生物は。なぜそこまで成熟した文明を築ける知能がありながら、短絡的な思考に身を落とせるのだ!?
全く迷惑極まりない。この生き物は群れる。力を合わせているようで内でお互いに傷つけあったりもする。
「お前を殺せばおれは自由の身になるんだよ!だから死ね!」
自分が正しいと信じ、我に剣先を向けてくる。その真っ直ぐな目が気に入らない。
昔世界には魔王と勇者という伝説があったそうな。魔族はただ生きているだけなのに、勇者は殺しにくる。〇〇が許せない。〜以下省略 魔王お前を倒す!
目の前のこの男も何を言っているのか分からない。分かりたくもない。人間が私に剣をむけ私の身体に害をなそうとする。なら話は終わりだ。もちろんやられた分のお返しはきちんとした。されをただ作業のように淡々と続けていたら私は女部屋から追い出され屈曲な男の個体との同部屋にさせられた。
視線を感じる。私がそんなに気になるか? 人間の思考は良く分からない。
魔族の生き残りはもういないのかもしれない。なら私だけでも残りの人生を謳歌してみせよう。
誰に評されるでもなく、私自身が満足行くように。
「KawT,&@IIIui....」
私が眠るときコヤツも眠る。私が起きると手を振り挨拶らしき言葉を発する。
今日もまた門兵が私とこの男を闘技場へと駆り出す。全くなにが楽しいんだか。
共闘する姿勢を見せれば我は暴力をふるわれなくなった。どうやら行動を変えれば扱いが変わることもあるようだ。
なぜか私が暴力をふるわれそうななるたびこの男が私の代わりに傷つく回数が増えるにつれ、私は従順に振る舞うことを心がけた。
なぜかこの男は私を気に掛けかばったり何かしら世話を焼きたがる。正直言って鬱陶しい。おいなぜ今私に笑いかけたのだ。
何度手を振り払えばやめてくれるのだろうか。まあなんにせよ些細な問題だ。
私は人間との対話は諦めている。対話とはただの情報のやり取りだ。はっきり言って何度聞いてもさっぱり訳が分からない。人間はこんなにも複雑な言語をなぜ扱っているのか。できれば拳で語り合いたい。まあ我の鉤爪は人族なみなので悪いがこの剣でトドメを指すことになるのだが。
今日も1日が終わる。日がくれ松明に火は灯され、衛兵が見回りを始める。
私は少しばかりウトウトとし始めた。どうやら疲れが溜まって来ているようである。
隣の剣奴が私の頭をなでて来たので払い落としてやった。全く私に触れるでない。人間の分際で。
そう思っていたのだがな。運命とは分からないもので、私とこのルームメイトの彼は時同じくして外の世界へと出ることになった。
*****
なぜ私は魔族流のプロポーズをコヤツにしてしまったのだろうか。魔族は女性から男性にプロポーズをするのだ。求愛みたいなもんである。
人間は逆らしいな。なぜなのかが分からぬ。なんせ女性からプロポーズした方が成功率が高いだろう。すべての生物は雄を雌が受け入れて番をえるのだから。
なんなら自分好みの男性はサッサと落として自分のものにしてしまった方が良いだろう。
『T'xull@…Vaioyah....』(おやすみ…また明日....)
寝静まった彼を見やりそっと毛布を手繰り寄せた。明日は早い。きっと明日こそはコヤツよりも早起きをして、朝を迎えてやるんだ。
*****
眠りにいつの間にか落ちていた。どうしたことか。遠い日の思い出が私を取り囲んでいた。この声は久しく聞いていなかった。ああ懐かしい。
『Jkls&ghu,msiil』(おい、なにをぼんやりしてんだよ!?)
『ぼんやりなどしておらん。』
『レイン、たまにそういう所あるよね?なになに?ついにレインにも春が来たのかな?』
どうしたことだろう。ああ、ここは夢なのだ。目の前にいる2人は私の幼馴染の魔族である。だが2人とはこんなまるで人間が泊まっている宿屋のような場所に来た覚えがないし、こんな時間に恋バナなどをしたことがない。
『なあ…今お前たちに会いたいって言ったら笑うか?』
『笑うなあ間違いない。ハハッ。。。』
『さあ、どうでしょう?』
懐かしい。私の言葉が2人には伝わっている。ああそう言えばこんなにも自然に魔族語を話せていられるのはいつぶりになるのだろう。
『夢でもいい。私にとってな、とっても良い出会いがあったんだ。ただそのことをお前たちに伝えたかった。』
『だろうな。お前は何かあったらおれたちにはすぐ話していたからな。』
『変わってないねえレイン。』
口ではからかうように言う2人だが、どうしてか私に寄り添ってくれている気がした。ハルジョンの花びらをちぎって頬にぶつけてくるのは鬱陶しいから素直に今すぐに止めて欲しい。
『なあ、おれたちはいつだって一緒だ。』
『またいつでも私たちを思い出して。』
2人の手が遠ざかっていく。私は魔族で…心はまだ100年前に取り残されている。まぶたが重たい。いつの間にか涙を流していたのだろうか。そっと誰かにぬぐわれた気がした。
彼が心配そうに私を覗き込んでいた。ちょっとこっ恥ずかしいから今はただ顔を見られたくなくて毛布頭まで被ってしまった。
「おはよう。外で待ってるから、そろそろ準備しろよ。」
ふん。言われるまでもない。だからちょっと今だけ離れていて欲しい。ちょっとにニヤけてしまったけど、コヤツに背を任せて剣をにぎる今日もきっと楽しいに違いない。
ああ今日は遠出の任務があったな。あそこの方角にはもしかしたらまだ魔族の手がかりが残っているかもしれない。想い出はこんなにも残っているのに、私が眠っていた期間でこんなにも世界は変わってしまっているのだから期待をしすぎるわけにはいかないのだけれど。
気持ちばかり焦ってしまい急いで支度を整えたものの横髪が気になって仕方ない。
「今日の髪型も似合ってるなレイン。」
なんて言われたかは分からなかったけれど、なんとなく褒められたのは伝わった。言って欲しかったのはその言葉ではなかった。まあでも悪い気はしなかったし、気持ちが少しだけほぐれたのでちょっとだけ嬉しく思った。
さっきまで太陽が雲に隠れていていたのか、急に差し込んできた朝日に目が少しくらんでしまった。今日はきっと良い天気になりそうで、青空のもと遠出ができるかと思うとまた少し足取りが軽くなった気がした。このまままっすぐいくと橋がありきれいな川が流れているので、朝のこの時間はとても涼しい。
隣を歩いてる彼を手で制し、木陰のベンチに腰掛けた。
「少し休憩していくか。」
「・・・。」
足をだきよせ背中を丸めて座った。長い髪を風がほぐし歩いて温まった身体を冷やす。遠目に路地裏で吸血鬼が惨殺された気配がする。一瞬で勝敗が決したので手数少なく倒されたに違いない。
生き残った方の固体はかなりできる。きっと私と彼が2人がかりでも骨が折れそうである。んん?どういうわけか。戦闘時に感じていた殺気が消えていくのを感じる。あまり好戦的な個体ではないのかもしれない。
そう言えばと思い出した。この街には人間世界に溶け込んだ吸血鬼とその協力者が確かいたはずだ。1ヶ月ほど前に北部高原に騎士団の秘書官を探す任務をかねて遠出したときに行動を共にしたことがあったな。
とりあえず彼に追うかどうか剣でさし聞いてみた。コヤツは察しが良いのでたぶん伝わってくれるだろう。
「いや、やめとこう。きっとこの街を守る同胞だよ。」
本当になぜ伝わるか不思議である。フッ。気づけば手をひき駆け出していた。あらあらとおばちゃんたちに生暖かい目で見られて身体がくすぐったい感じがして恥ずかしかったからだ。
読んでくれてありでがとう♪




