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ゲイではない
「それはっ・・・ふふっ・っまたっ・・グフッ、おもしろっ・・あははっ、成る程ね!」
デリケートな話なのよ先生。もうちょっと配慮して!お願い!ちなみに俺の担当医は40代のベテラン先生だ。
後ろでカルテとかの作業してる看護婦さんなんて手で顔おおって震えてる・・・。
俺は恥ずかしくて顔をうつむかせて先生の笑いが止まるのを待つしかなかった。
《くっそぉ、恥ずかしい》
「あー久々に笑ったよ、ゴホッ!ありがとっっっ!ゴホッ‼︎
そうだね、ここだけの話にしてもらえるかな?
実は君に移植した心臓は女性のものなんだ。」
それを聞いて俺は納得した。女性の記憶が少しだけあるってことはイケメンにときめいてもおかしくないからだ!
よかった!俺はゲイとかになったわけでは無いんだな!ほんっっっっと良かった!!
でもいくら女性の心臓を貰ったからって男を好きになったりはしない!
俺は心から叫ぶ!
女の子が好きだ!!
そして俺は病院の帰り、ある人に会ってしまう。