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2人だと雨

【次の目的地は】

―次は、花音が行き先を決めて。

2人で遊びに行くのはいいけど。

予定の日は丁度雨マークが混在しているよう。

雨でも遊べるところは沢山あるけど。

和馬さん、休みは図書館に居ることが多いって聞いた。

図書館と言えば、プラネタリウムもアリかも。

子供の頃、遠足で行った記憶がある。

検索してみると、内容も面白そうなのがある。

お弁当を作ってくれるなら、車は私が出そう。

和馬さんに連絡。

『1人ではプラネタリウムなんて行かないから。

花音となら行ってみたい』

だよね。じゃあ今度はそこに行こう。


【ランキング変更】

予報通り外は雨。

でも傘をさすか悩む程度。

プラネタリウムはお昼からの上映を観る予定。

お弁当を食べるのは、車の中でなら大丈夫そう。

でも、何処で食べようか考えて。

飛行場が目の前に見える駐車場に車を停める。

メインの駐車場からは少し離れているから。

車もほとんど止まっていない。

何故か正座で座る私。

和馬さんは、背が高いから無理だね。

ドリンクホルダにあったお茶を飲む。

なんか、緊張してきた。

「これ」

和馬さんから差し出されたお弁当。

思わず、ラベル貼ってないか確認。

そのくらい、完成度が高い。

「花音みたいに可愛くは出来なかった」

そこまで出来たら私二度と作れなくなる。

いつまでも眺めていたいけど。

和馬さん食べられないよね、それでは。

「いただきます」

ハンバーグと横にはポテトと、ゆで卵。

なるほど、最初ゆで卵にする手があったか。

そう思いながら、かじる。

ん?ちゃんと味まで付いている。

どうやったん!?

隣のハンバーグは底にソースが入っている。

なるほど、そういう方法もあるのね。

「美味しい」

ごめん。お父さん。

今まで、お父さんのハンバーグが不動の一位。

そう簡単に変わらないと思っていたけど。

今日ランキング変わりました。

あっという間にお弁当の中身は空っぽ。

「ごちそうさまでした」

今日は食べ終わるのもほぼ同じ。

ゆっくりお茶を飲む。

お弁当を片付けていた和馬さん。

小さな箱を取り出す。

「花音、まだ食べられる?」

足りない訳じゃないけど。

和馬さんに聞かれて頷く。

和馬さんが小さな箱を開ける。

中からカップケーキが出てきた。

「小さ目に作ったから」

声が出ないのをどう思ったのか、和馬さん。

「そうじゃなくて、これも作ったの?」

これまでの話ぶりからして。

お菓子なんかも作るんだろうなとは思っていたけど。

まさか、お弁当にデザートまで作ってくれたの?

「花音。気持ちよく食べるから作り甲斐がある」

それを言われると否定出来ない。

「それは、美味しいから食べるだけなんだけど」

と言いながら、一つ手に取る。

悔しいと思う以上に美味しい。

「幸せかも」

和馬さん、そこ笑うところじゃないからね。

美味しいは正義です。


【飛行機の迫力】

飲み物買ってくると車を降りていた和馬さん。

缶コーヒーを持って帰ってくる。

「もう少しで飛行機、出発しそうだよ」

雨も丁度降ってないので私も車を降りる。

「せっかくだから近くで」

滑走路を目の前に、飛行機が来るのを待つ。

普段の休みなら、子供でいっぱいだろうこの場所も。

今日はまばらで静かだ。

旋回していた飛行機が止まる。

待つ事しばし。

最初はゆっくり近づいているなと思ったら。

目の前で前輪が浮いた!

乗客が手を振っているから、思わず振り返す。

その時には既に飛行機は飛び立っていた。

「なんかすごいね」

語尾力なくてすいません。

すごいしか出てこなかった。


【話し合うって難しい】

「歩こう」

和馬さんが指差す先。

プラネタリウムが上映される建物の方角。

「昼から晴れるみたいだし、良いね」

2人で手を繋いでゆっくり歩く。

飛行機だと一瞬な距離も。

歩くとなると意外に距離がある。

和馬さん、考えごとしているみたい。

「飛行機の飛ぶ仕組みとか見ようと思ったら。

子供でいっぱいだった」

帰って来るのが遅いなと思っていたら。

建物まで行っていたのね。

「で、チケットを買ってきたと?」

和馬さん、しまったという顔をする。

やっぱり。

多分、私と揉めないように考えたんだろうけど。

「気持ちはわかるけど、放置は無いよ」

言葉ほど怒っては無い。

今まで、友達のいろんな相談に乗ってきたけど。

嫌なことは伝えないと伝わらないと思うから。

「ごめん」

かといって落ち込ませたいわけでもなくて。

どう言えば伝わるんだろう。

「そう言うのは相談して欲しい」

思った以上に和馬さん落ち込んでいるよ。

さて、どうやってフォローしよう。

手を握ると握り返してくれる。

鈴に教えて貰ったあれをやる時が来た?

「耳を貸して」

素直に私の方に耳を向けてくれる。

「せっかく2人で居るのに。

1人は寂しい。お願いできる?」

あ、和馬さん固まっている。

鈴。思った以上に破壊力あったみたいだよ。

当然、ここは外。

こちらに向かって歩いている人が見える。

このままでは、流石に目立つよ。

「早くプラネタリウム見に行こう」

和馬さんの手を引くけど動かないんですけど。

本当に、話し合うって難しい。

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