夢と現の境界迷宮Ⅱ【孤蝶の舞】

　──偽りの空に彩られた迷宮。それは、古よりの伝承が眠る〈神々の箱庭〉であると、誰かが言った。
　
　湖畔の美しい学院都市、チチェリットの一学徒として暮らしていた少女、紫苑。彼女の元に届いた手紙は、今は亡き母の『親戚』を名乗る人々からの招待状だった。
　招待に応じ、親友のイリスと共に母の故郷である〈竜奴の里〉へと赴いた彼女を待ち受けていたのは、それぞれが抱える『罪』と『郷愁』の記憶だった。
　
　人々の邂逅によって呼び起こされる記憶と伝承、そして目覚める伝説。
　偽りの空の下で繰り広げられる孤独な戦いは、散らばっていた人々の記憶と想いを手繰り寄せ、やがてひとつの真実に向けて収束する。

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　夢と現の境界迷宮Ⅰ 【箱庭の街】と連作です。箱庭の街はシリーズから読めます。☆の話は挿絵付きですので、苦手な方は高速スクロール対応でお願いします。+完結してから大幅改稿予定です。生暖かい目で見守ってください