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第9章 新生活




第9章 新生活


9‐1



あれから1週間が経った



私達は


街中と言ったら街中


田舎と言ったら田舎


そんな場所にあるアパートに住むことになった



家からこうちゃんの小学校まで歩いて10分


家から私の通う中学校まで歩いて15、6分



そんな結構新しいアパート


部屋は3つでトイレとバスは別


台所だって普通に広い



だから私達は気に入っていた




「明日荷物ほとんど届くから」


私は荷物の整理をしているこうちゃんに言った


「分かった」


こうちゃんは忙しいのか、荷物に目をやったまま返事をした









9‐2


引越しの時は


時間っていうのは


いくらあっても足りなくて……



気がつけば19時だった



「ごめん。もうこんな時間だね。今からご飯作るね」


私はこうちゃんに言った


「あ、なっちゃん、一緒に作ろう?」


こうちゃんは大きい瞳で私に言った


「え?あ、うん!」


私達は2人で台所に並んだ



その時だった


こうちゃんが突然私の顔をまじまじと見てきた


「そんなに見つめないで?」


私は冗談っぽく言った


「あの…さ、なっちゃん」


なんだかぎこちない様子だった


「うん…どうかした?」私が言った


「僕と結婚してください」


こうちゃんはズボンの右ポケットに入っていた指輪を私の手の中に入れた


「僕はまだ小学生で働けなくって本物の指輪は買えないけどいつか絶対買うから

 今はこの指輪で我慢して…?絶対に幸せにする。なっちゃんも赤ちゃんも。

 だから………僕と……結婚してください」


私は泣いた


今までにないくらいに


私を見てこうちゃんも泣いてしまったようで…こうちゃんも泣いていた









9-?


「もちろん」


私は言った


「ありがと。愛してる」


とこうちゃんは私に抱き着いてきた



やっぱり、可愛い…可愛すぎる…



「私も…愛してる…」




すみません………



ご飯を軽く食べた後………



私達は愛を確かめ合いました



何度も何度も



名前を呼び合って



何度も何度も



たくさん唇を重ね合って



いくら、密着しても、まだ近づきたくて



いくら名前を呼んでも、足りなくって



ダブルベッドって素敵だなって思いました











9‐3


「今日病院に行く日?」


こうちゃんは布団をかぶったまま私に言った


「あ、そうだったぁ~」


私はすっかり忘れていた


「じゃあ行こう?」


こうちゃんは布団から顔だけを出して言った


「うんっ!」



私とこうちゃんは急いで洋服を着てご飯を食べて行った



移動手段はもちろん徒歩


バスやタクシー、電車を使うほど遠くにある病院じゃない



私達は仲良く手を繋いで歩いた


「こうちゃんの手って暖かいね」


私は極度の冷え性


「なっちゃんの手が冷たすぎるの。僕の手は一般的な温度だと思うよ?」


こうちゃんはそう言った



丁度5ヶ月くらい前は同じくらいだった身長


でも今、私はこうちゃんを見上げる


こうちゃんはとっても大きくなった


布団の中で、行為をする時も今では私を包み込んでくれる



まぁ私が小さいのもあるけど……



身長とは逆に私のお腹はどんどん大きくなっていった




もう、学校には隠せない





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