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パッチワークの街

鉄の爪との戦いが終わり、廃墟となった戦場に静寂が戻った。


ジョナサンは剣を地面に突き立て、深く息を吐いた。


「終わった…のか?」


タエは微笑みながら、パッチワーク団の旗を掲げた。


「いいえ、ここからが本番よ」


戦いで破壊された街を見渡しながら、タエは新たな課題を見据えていた。


「これからは、この街を縫い直すのよ」


パッチワーク団の仲間たちは、戦いの疲れを癒やす間もなく、街の復興に取りかかった。

ジョナサンはタエに投げかける。


「でもよ、ばあさん。もともと俺たちにはあまり物資がないし、街を復興するにも数年かかるぜ」


「大丈夫よ。それに私たちにはこれがあるじゃない」


タエはパッチワーク団の旗を指した。


「壊れた街を繋ぎ合わせましょう」


「どういうことだ?流石に建物はパッチワークのようにはいかないだろう?」


タエはふふ、と笑いジョナサンに答える。


「そうじゃないわ。人と人とを繋ぐの。それに今はパッチワークのおかげで、私たちは一人じゃないわ

よ」


「そうか!バロンの輸送経路を伝って他の街に手伝って貰えばいいのか!」


ジョナサンに続きアーチボルドが話す。


「今まで他の街とは抗争や揉め事ばっかりだったからなぁ、助け合うなんて考えもしなかったぜ」


「これもばあさんのパッチワークのおかげだな」


ジョナサンも感心しながら、団員に指示を出し、街同士での助け合いにこじつけた。


幸いにも、パッチワーク団のキルトは近くの街でも有名だった為、近隣の街からの支援はすぐに始まった。


街が復興し始めると、噂を聞きつけた旅人たちが集まるようになった。


「ここが…パッチワーク団の街か?」


彼らの多くは、戦いに疲れた者や住む場所を失った者たちだった。


タエは、そんな彼らに手を差し伸べた。


「あなたたちも、一緒に縫い合わせましょう?」


新たな仲間たちが加わり、街はますます活気づいていった。


やがて、以前よりも活気が出たように思える街には色とりどりの布で飾られた家々が立ち並ぶようになった。


「まるで巨大なパッチワークみたいだな…」


アーチボルドが呟いた。


人も、場所も、心も繋ぐ。それは、戦場だった場所が「新たな希望の街」へと変わっていく瞬間だった。

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