第36話 青髪の悪魔
リアンの髪の色は、青だよ。
ついでに、ヴィルナちゃんは、
「え…?」
折れたキュレンの刃は地面に落ち、地面に刺さった。ヴィルナちゃんは、勝った喜びよりもキュレンが折れたショックの方が大きいようで、キュレンの柄と刃を持ち俯いたままフィールドから降りていった。
「主人、あのキュレンが折れてしまったぞ。」
「あぁ、今どんな気持ちなんだろうな。とりあえず、次はリアンの番だぞ。早く行ってこいよ。」
「そうじゃったな。」
リアンは駆け足でフィールドの方へと向かった。
「第3回戦続いては、二ベル=アークベルトとリアン=シベルカだ!」
その声と同時に両者は、フィールドに上がって行った。
「まず、はじめに!二ベル選手は、先程のエニー選手と同じくAランク冒険者で、エニー選手と負けず劣らずの実力の持ち主だ!今回使う武器は、これまた珍しい武器の刀、滅獣刀だ!どんな戦い方をするのか楽しみですね!」
二ベルは、滅獣刀を鞘から出し構えた。
「次に!リアン選手は、ソウヤ選手、ヴィルナ選手と同じパーティーに所属しています!これは、素晴らしい戦いが期待されます。使用する武器は、背中にある大剣、リヴァインブレイクだ!これは、激しい戦いになることが予想できます!」
リアンは、リヴァインブレイクを鞘から出し地面に刺した。
「両者の準備が整ったようなです!では、第3回戦、始め!」
両者は、それぞれ間合いを詰めるため走り始めた。
ちょうど同じタイミングでヴィルナちゃんが席に戻ってきた。
「ソウヤ…、キュレンが…キュレンが…」
今にも泣きそうな声になっている。
「ヴィルナちゃん、そのキュレンを一度貸してもらっていい?今日中には返すから。」
「…うん…」
ソウヤは、ヴィルナちゃんからキュレンをもらい一度アイテムボックスにしまった。
「とりあえず、リアンの試合見ようか」
「うん…」
(アスト、俺の聞きたいことわかるよな。)
(もちろんです、マスター。マスターなら可能です。)
ソウヤは、それを聞きすこし安心した。ソウヤが、試合を見るとリアンが二ベルを吹っ飛ばしていた。
「ハハハ!どうした!そんなものか、お主は!」
いかにも悪役がいいそうなセリフを言いながら、吹き飛ばされて倒れている二ベルの元に歩いている。
「グッ、なんだよ。おまえ、冒険者になりたてって聞いたぞ。なのになんなんだよ、その強さは!」
「男がブツブツとうるさいぞ。ほら、立ちな!」
リアンは、リヴァインブレイクをハンマーの形に変え、地面に叩きつけた。すると、地面は抉れ衝撃波で二ベルは、また吹き飛んだ。
「うわぁぁぁああ!」
二ベルは、壁にあたりとまったがすでにボロボロになっており、もう立てないのではないかと思われたが、立ち上がった。
「俺はここで負けるわけにいかないんだ!」
おそらく魔力を刀に込め、最大級の攻撃を繰り出そうとしている。
「ハハハ、やればできるじゃないか。しかしな、」
リアンは、リヴァインブレイクの形にし構え直した。
「くらえ!滅獣風斬!」
風で作られた斬撃がリアンに向かっていく。リアンがよかしたらおそらく観客席が危ないから、構えておこうと思ったがリアンを見てやめた。
「この程度では妾に届きはしないな!」
リアンは、リヴァインブレイクでその風の斬撃を切り裂いた。
「は、ははは、勝てないよ、こんな…、」
リアンは、リヴァインブレイクを肩にかつぎ二ベルの方へと歩く。
「あの攻撃は、よかったがまだまだ魔力を上げる必要があるな。まぁ、頑張るんじゃな!」
リアンは再びリヴァインブレイクをハンマーの形にし、振りかぶった。
「では、これで終わりじゃ!」
「…青髪の悪魔…」
二ベルは、吹き飛ばされて壁にめり込み気を失った。
「勝者!リアン選手!二ベル選手に手も足も出させずに勝ちました!これは今後の試合が楽しみですねぇ。」
その声とともにリアンはリヴァインブレイクを天高く掲げ、観客を沸かしていた。
青髪の悪魔…こういうセリフを言わしたかったんだよー。あと、二ベル飛びすぎな。打ってて思った。
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