第97話 次行ってみよう!
「おいおい、お前らな。もう少し考え直した方がいいと思うぞ。」
ソウヤは今ごっついお兄さんたちに囲まれていった。今日意味本位で裏路地に入ったら絡まれてしまった。ごっつい兄さんたちは刃物をソウヤに向けていた。
「良いなだよ、俺たちはなこの暮らしを楽しんでいるんだよ。とりあえず兄ちゃんジャンプしようか。お金いっぱい持ってそうだしね。」
じりじりと兄ちゃんたちがソウヤに近づいてくる。ソウヤは、後ろに下がったが壁にぶつかった。
「しまった。行き止まりか。」
「ほら、金だしなって兄ちゃん痛い目にあいたくなかったらな!」
一人の兄ちゃんがこぶしを作ってソウヤに近づいてくる。
「やめといた方がいいと思うんだけど、多少のけがは覚悟しとけよ」
「何言ってんだてめぇ!」
こぶしがソウヤの顔面目掛けてくる。がしかし、そのこぶしはソウヤに当たることはなかった、ソウヤは二ちゃんの腕をつかみ動きを止めていた。もう片方の手を胸倉に伸ばし背負い投げをして兄ちゃんの意識を刈り取った。
「さて次はだれですかね?骨の一本くらいは覚悟しとけよ。」
ソウヤの威圧に兄ちゃんたちは倒れた仲間を置いて逃げて行ってしまった。
「さてと、買い物の続きだな。あとは魔石だけかな。」
ソウヤは表通りに戻り買い物の続きに戻っていった。
ソウヤたちは、カルシテナ王のところに行って明日発つことを話しているところだ。
「もう、次の場所に行ってしまうのか?寂しくなるな、助けてもらった息子と娘はあなたたちと訓練したいと言っていたんだが。」
ソウヤは少しお辞儀をした。
「すみません、やはりほかの国も見てみたいので、そろそろ行きたいと考えまして。」
カルシテナ王は残念そうな顔をした。が、仕方ないかと呟きソウヤのほうを見た。
「では、せめて見送らせてくれ。渡したいものがある。」
「分かりました、では失礼します。」
ソウヤたちは部屋に戻った。
「さて、各自準備って言ったも俺のアイテムボックスに入れるだけか。」
「そうじゃな。」
そうして、王都で過ごす最後の夜は終わった。
王都の関所、ソウヤたちは馬車に乗り込んだ。外にはカルシテナ王や王子やお姫様たちが立っている。
「次の機会がある時までお別れだな。」
「そうですね、何かあったらすぐきますので呼んでください。」
「そうだな、そのような事態にならないことを祈るがな。」
機馬が鳴いた。
「では、もう行きますね。」
「じゃな、ソウヤたち。」
みんなで手を振って別れを告げた。いざ、こう別れると悲しいものがあるね。
「ふぅ、距離的に四日もあればつくだろう。」
「そうなのか、途中にダンジョンでもあれば寄ってほしいのじゃが」
「え~、まっすぐむかおうよ~」
「私は~ダンジョンによってもいいと思うよ~」
「俺は、どっちでもいいぞ。ソウヤに従うまでだ。」
「私もどっちでもいいかな~」
みんなでわいわいと騒ぎながら次の目的地のクレストリアンに向かっていった。
ガシャンガシャンガシャンガシャン
機馬の足音というか動く音が聞こえてくる。窓の外を向くと森と川が見える、しかしここはいわゆるツンドラ気候というやつで泳ごうとは思えない。
「なんだかここは寒いね。」
ヴィルナがソウヤに抱き着きながらつぶやいた。吐く息が白くなっていった。
「おい、ヴィルナ。なにシレッとソウヤに抱き着いておるんじゃ。」
やはりリアンの吐く息も白くなっているが寒そうにしていない。まぁ、人族がほかの種族よりも弱いのだろうか。
「なんで、リアンたちは寒くなさそうなの?」
リアンたちは確かに軽装備なくせに寒そうな感じはしない。よく見たら、おちょこみたいなやつを持って四人で飲んでいた。
「あぁ~これ~これ~、お酒を飲んでんだよ~」
ベルメスは片手に持っている酒瓶をユラユラと振っていった。ソウヤは、その酒瓶を貸してもらい匂いを嗅いでみたがかなりきついやつを飲んでいる。しかもストレートで飲んでやがるからな。ガルなんて顔が赤くなっている。
「ほどほどにしとけよ、吐くなよ。」
ソウヤはあきれたようにため息をついて外を見てみると魔法が空に向かって放たれたのが見えた。よく見ると、翼竜がなんだか人か何か数人を襲っているのが見えた。
「おいおい、だれか襲われてるぞ!助けに行くぞ!」
少し酔っているやつらは遅れたけど戦闘モードになった。




